【㊗️発売】ようこそ留置場アカデミー【処女作】

ブログ

前書き
この作品は無料で最後まで読めますが、読んで役にたったなって思って、少しだけ余裕のある人は、寄付してね。なにかのきっかけで留置場に入っている人からではなく、それを心配されている周りの大切なお仲間様からの寄付で成り立つようにと思い、このシステムをとっております。

また大切なご家族や恋人、友人の誰かが不幸にも留置場に入ることになり、20日は少なくとも出れなさそうだな?と思ったら是非Amazonから自費初出版の本ですが、購入していただき、大切な人へに差し入れしてもらえたら何よりと存じます。

「この本が1冊送られると、1人の人生が変わるかも」

「あなたの寄付で、留置場に本が届くかも」

排除する現代にあなたのほんの少しだけの優しさがあると、僕たち犯罪者が、立ち直れるチャンスを掴めるかもしれません。

凛1129

ようこそ留置場アカデミー: 楽しんだヤツが勝つ思考 amzn.asia 3,000円 (2026年04月26日 14:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

㊗️☝️2026.4.26 Kindleで発売!☝️㊙️

ようこそ留置場アカデミー: 検事調べの前に読め amzn.asia 3,300円 (2026年05月02日 16:16時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

㊗️☝️2026.5.01 Amazonでとうとう発売!☝️㊙️
犯罪者さんに差し入れして上げてください!

寄付はお世話になっているnote様よりいただけますと何よりです

では、ここからは読者へ
残念ながら犯人になってしまった人。

そう君です笑
(なんと犯罪者のために作った本です)

これはちょっと道を外した我々おバカさんが、時間を有意義に使えるためになるかもしれない本です。
今、ちょっとした間違いで牢屋を経験されている君のためになるかもよと思い、僕が20日勾留(今回は無実でね……ホントよ?笑)
を食らった時に作った作品です。

  1. 第1章 ブタ箱にぶちこまれちった笑
    1. ■天界は、人生が終わる場所ではない。
    2. ■留置場で回していた1日のルーティン
    3. ■留置場無課金生活!思った以上に充実しているぜ!(おまけ)
  2. 第2章 被害者に悪いなんて誰も思っていない件
    1. ■反省のフリもしていない
    2. ■裁判所に対するアピールは決まっている
    3. ■廃課金勢あらわる!(おまけ)
  3. 第3章 宿敵は、君をわかってくれるフリがうまい
    1. ■宿敵は“反省しているか”聞かない
    2. ■付け焼き刃になるかも?客観視すること。
    3. ■さだまさしは現代では通用しない(おまけすぎる!)
  4. 第4章 犯人さんのお金の使い方が下手くそ過ぎる
    1. ■最優先は、罪を軽くするに決まってんだろ
    2. ■栄養になるお金は別
    3. ■|烏有《うゆう》に帰す(おまけ)
  5. 第5章 新聞、読書は頭が良くなるという勘違い
    1. ■小説とは
    2. ■週刊実話だけで集中力ダウンした実体験
  6. ■それでもあなたはシコりませんか!?(おまけ)
  7. 第6章 留置場は至れり尽くせり桃源郷~Made in heaven~
    1. ■多分、人にとって正しい留置場生活
    2. ■リセットが出来ない人生
    3. ■意識高い系犯罪者 ハッタリは大事(おまけ)
  8. 第7章 留置場は究極のマインドフルネスがマスターできる!?
    1. ■筆者は瞑想が苦手
    2. ■最強の環境
    3. ■ 犯人VS検察官(おまけ)
  9. 第8章 天界最強の武器はノートとノート
    1. ■ブック!じゃなくてノート!被疑者ノートを手にいれよう!
    2. ■1度勝っているから……
    3. ■ノートと参考書とエロ本(おまけ)
  10. 第9章 なんとコミュ障も治せる?留置場
    1. ■資格もないのに金が一番稼げる会話
    2. ■コミュニケーションお化けのダークサイド
    3. ■拘禁症状が出たら思うつぼ(おまけ)
  11. 第10章 攻撃力よりも口撃力?いや精神力
    1. ■黙秘権と嘘
    2. ■検察の取調べで起きる行動 × 心理バイアス × 対策
    3. ■君に出来る?心神喪失釈放マニュアル(おまけ)
  12. 第11章 良い刑務所に行きたい!
    1. ■こんな奴は選ばれない!?資格を公費で取りたいなら、知っておくべき立ち居振る舞い?
    2. ■もう気づこう!行動は最速で!
    3. ■みんなも覚えよう 警察の課一覧(付録1)
    4. ■みんな大好き警察の階級!(付録2)
    5. ■これを覚えて君もクレーマーになろう!(付録3)
  13. あとがき

第1章 ブタ箱にぶちこまれちった笑


留置場。多くの人は「終わったわ~」と思うのかな。
「とうとうきたか」かな。「なぜ俺が?」「しくじった」「仕事どうしよ」「何日いればいいんだ」なんて思うのでしょうか。

多くの人に教えます。

「全員いつか出られます」

2日以内?20日以内?3か月?3年?10年?無期?死刑?
安心してください。全員出られます。
お気づきだと思いますが、エンジェルになったら誰でも出られますよ。
そのまま置いてたら、死体だらけになってしまいますからね。

ブラックジョークがすぎましたが、出られるのですよ。裏を返せば「出たくなくても」基本出所させられます。
昔、|不良《やくざ》に追われて刑務所にめでたくご入学された大きな一年生が、出所間近になっても怖くて刑務官ぶん殴って再逮捕された奴がいると聞いたことがありますが、殴ることを失敗して「さー出たっ出たっ、シッ、シッ!」って言われたら終わりです。だから必ず出所するのです。

ですが、先に言っておきます。留置場は、思っているほど“|終《つい》の場”ではありません。

もちろん、好きこのんで行く場所ではないし、自由もない。鍵も閉まる、予定も崩れるし、下界での生活は一回ぶった切られます。そこは事実。けれど、だからといって、そこに入った人間の人生まで多くの人は終わるわけではない。むしろ逆に、考え方によっては、あれほど極端に「時間」が余る場所はそうありません。ここをどう使うかで、留置場はただの足止めにもなるし、人生の立て直しの起点にもなる。まずこの超斜め上からの視点を持てるかどうかで、その後が変わる。

 注釈を入れておきます。この本では、留置場や拘置所のような、下界から切り離された場所をまとめて僕は|天界《てんかい》と呼んでます。因みにシャバのことは|下界《げかい》笑
皮肉も入っているが、悪い意味だけではありません。なぜなら、天界には天界のルールがあり、天界にしかない資源があるからです。その最大の資源が、

|暇《いとま》です。

しかも、ただの暇ではありません。スマホに削られない、世間の欲望もない、仕事に削られない、雑音に削られない、強制的に残される暇です。

普通の人はここを読み飛ばします。
「いやいや、暇なんて地獄だろ」と。
しかし本当にそうでしょうか。あなたがもし今、家族が留置場に入ってこの本を読んでいる側なら、あるいは自分がこれから入るかもしれない側なら、一度だけ考えてみてください。下界で、毎日何時間を完全に自分の再構築に回せますか。

たぶん、ほとんどの人は無理です。毎日の筋トレなんて人口の何%出来ていますか。
ところが天界では、それらがごっそり消えます。嫌でも時間が残る。ここが、最初の君が食らう絶望ポイントであり、同時に最初の希望ポイントでもあります。むしろ初心者が人生を変えられるチャンスかもしれません。何度も入っていると悪知恵も覚えるし、暇のつぶし方も覚えてくるしね。

 ここで少し、怖さの正体を整理しておきます。
留置場が怖いのは、留置場そのものが特別に呪われた場所だからではありません。
多くの場合、知らないから怖い。
簡単に例を上げれば、10回も連続で入り、擦られ尽くしたお化け屋敷を、毎回初見殺しの時と同じように怖がっていたら、だいぶ痛い子です。
そんな|女の子《やつ》がいたら高確率で嘘つきなので、〇ルだけの女性と割り切りましょう。

人は未知の場所に放り込まれると、現実より先に物語を作ります。怖い人がいるんじゃないか。警察に騙されて沢山懲役を盛られるのではないか。ここに入ったら社会でレッテルを張られ人生が終わったんじゃないか。
まだ何も起きていないのに、頭の中だけ先に地獄ツアーのストーリーが始まるわけです。

ですが、その大半は情報不足から来る想像であり不安の正体です。不安で自殺する人はいても、不安に殺された人はいません。
「不安に押し潰されそう」っていう嘘つきも沢山います。不安によってペシャンコになった人がいないのに。

もちろん、現実は甘くない。逮捕は面倒だし、精神的にもきつい、事件の内容によっては今後が重くなることもあります。そこを軽く書くつもりはない。ただ、それと「留置場にいる時間が全部無駄になる」はまったく別の話です。むしろ、何も分からないまま恐怖に飲まれている時間の方が、よほど無駄です。

 では逆に聞きます。君は、長い休みが突然できたとして、それを上手く使えていましたか。

たぶん、多くの人は無理です。何かしなきゃと思いながら、結局何も進まない。人間は自由時間の扱いが、びっくりするほど下手です。お金の使い方が下手な人は多いですが、それ以上に時間の使い方が下手な人はもっと多い。これ、留置場に限った話ではないですよね。

下界でも同じ。休みができた。時間ができた。じゃあ勉強しよう、運動しよう、部屋を整えよう、将来を考えよう。そう思っても、実際はスマホをいじって終わる。動画を見て終わる。変なニュースを見てイライラして終わる。なんなら「明日からやろう」で終わる。つまり、暇そのものが人をダメにするのではなく、扱い方を知らない暇が人をダメにするのです。君が何才か、僕は知る由もないが、現在、留置場に入学して「これから無駄な日を過ごすのか」と思うのであれば、なぜ“今までの無駄な時間”は問題なかったのでしょうか。同じ時間なのに不思議ではありませんか。それは自由だったから。そうでしょうか。理想の自分でいられた人ってどれくらいいるでしょうか。それは自分を見て見ぬふりをしているからです。

ここで君に伝えることがあります。
「あなた、ブスですね」

まぁ僕は、当たり前だが君の事を1つも知りません。本気で怒らないでね。単なる実験です。「あなたはブスですね」と読んだだけで、様々な感情が沸いたと思います。
「いや!元々美形で生まれ、更にスキンケアは子どもの頃かやって肌もピカピカ、年もそこそこだけど、ヒアルロン酸ぶち込んだり、ハイフをやったりしまくっていて、今でも声をかければ口説けない女はいないぜ!」って人いましたか。
そうなんですよ。少なくともやれることがあったのに、全然やらなかった人生の方が大半なんです。

 だから、留置場に入って何も考えずにいると、暇はすぐに苦痛へ変わります。長い。遅い。終わらない。何も進んでいない気がする。まるで人生そのものが止まったように感じる。
ですが逆に、最初から「ここは狩り場だ。今はレベル上げの期間だ」と認識したらどうなるか。見え方が変わります。今日一日が削られる日ではなく、自分が成長する日になる。

本を読む日になる。体を整える日になる。考えを整理する日になる。ネガティブな習慣をやめるための時間となる。見直す日になる。ダイエットが出来る時間となる。(逆に太ろうと思ったら結構金がかかりました)つまり、同じ一日でも意味が変わるわけです。昨日と同じ24時間でも、使い方が変われば、ただの消耗戦ではなくなります。

暇は敵ではなく、資源になる。
強制された暇は、ダメな自分を変えるきっかけになる。
時間は地獄ではなく、武器になる。
ここを頭で理解するだけでも、景色はかなり変わります。

 ただ、ここで「いや、そんな綺麗事は無理だろ」と思う人もいるでしょう。分かります。実際、最初はそうです。いきなり覚醒して「よーし司法試験でも挑戦すっか」となるポジティブモンスターの人は、そう多くありません。多かったら日本の司法試験合格者の何割かはムショ上がりになってしまいます。さすがにそれは嫌かもね。けれど、だからといって零か百かで考える必要はありません。

最初は1ページでいい。ノート1行でいい。腕立て3回でいい。昨日より今日、今日より明日、少しだけ進めばいい。人は大きな変化より、小さな前進の方が続けやすい。しかも天界では、外よりその小さな前進が見えやすい。なぜなら、雑音が少ないからです。食べる。動く。読む。書く。寝る。この基本動作だけでも、下界で崩れていた人間には十分な回復になります。むしろ、下界で崩れていた人ほど、この単純なルーティンの強さをあとから思い知ることになるでしょう。

 たとえば、あなたが普段「忙しい」「時間がない」と言って手をつけられていないものは何ですか。資格の勉強ですか。読書ですか。体づくりですか。人生の棚卸しですか。あるいは、ただちゃんと考える時間そのものですか。下界にいると、それらは後回しになります。いや、正確には「後回しにし続けても生活が回ってしまう」から先送りになる。ですが天界では違う。時間だけは死ぬほどある。嫌でもある。笑ってしまうくらいある。

だからこそ、何をするかが丸見えになります。人に会えないのがつらい。外の情報がなくて不安。もちろんそれもある。でも、それ以上に見えてくるものがあります。それは、自分が普段どれだけ“何も考えないまま時間を捨てていたか”です。

これ、けっこう刺さりませんか。留置場は不自由ですが、その代わりに、自分の生き方の雑な部分をこれでもかと照らしてきます。嫌でも見える。だから、嫌でも考えることになる。それを苦痛と感じるか、立て直しの入口と感じるか。その違いが大きいのです。

 家族の立場の人にも言っておきたい。もし身内が留置場に入ったなら、まず「終わった」と決めつけないことです。もちろん事件を軽く見るという意味ではありません。ただ、留置場に入った本人にとって必要なのは、外で勝手に絶望されることではなく、「ここから立て直せる」と思える材料です。

読みたい本を送る。必要な情報を送る。パワーアップできる道を一緒に考える。時間が長いなら、資格だって視野に入る。短期なら生活の立て直し、中期なら習慣の再構築、長期なら専門的な勉強。極端に言えば、時間さえあれば司法試験のような難関にだって理屈上は挑戦できる。
(そこそこお勤めが長い人ね)

下界では取れないまとまった時間が、天界では嫌でも残るからです。もちろん楽ではない。けれど、不可能ではない。この“不可能ではない”という感覚が、最初の希望になります。希望というのは「絶対いける」という雑な励ましではありません。「今は無理でも、道はある」と見えることです。そこが見えるだけで、人はかなり変わります。

そして本人に対しても、もう一つ言っておきたい。天界で何かを始めるとき、

ヤル気に頼らないことです。

完璧な計画を立てて、完璧に守ろうとして、二日で崩れて自己嫌悪――この流れは下界でもおなじみでしょう。

今日の自分が「これならやれる」と思う最低ラインを越え続ける。しかも誘惑だらけの下界の100倍、天界での修業の効果は体感できますよ。
いやマジマジ。だって読書なんてしない奴が、100ページ読めればもう100倍成長しているじゃないですか。

みなさん自分の成長が確認できないから、見逃しているだけの場合も結構あるわけですよ。

人間で天才ってあまりいなくて、出来る人はその小さな成功を積み重ねて、いつの間にかパワーアップして立派な経営者とかになっています。なぜなら、続くからです。続けば積もる。積もれば景色が変わる。景色が変われば、自分を見る目も変わる。つまり、最初の目的は“劇的な変化”ではなく、“続く自分を作ること”にひたすら時間をかけること
ここを間違えると、せっかくの時間がまた自己嫌悪に変わってしまう。

そしてミョーに自分に対して厳しい人が多いです。
罪は甘めに見積もるのだから、自分の成長も生暖かい目で良いのです。それが秘訣。
(セルフコンパッションって言います)

 要するに、留置場は場所としては不自由です。
この先例え懲役刑をくらっちまう人でも、多くの人は人生という単位で見ると、ただの不幸イベントとは限らない。

その点、無期懲役の人と死刑囚向けには書けていないかもしれません。
どうだろ?無期懲役の人と死刑囚の方がもし読んでいたら感想を僕に教えて。未来の自分に向けての話だから、無期懲役と死刑囚からみたらムカつくかもしれないね。そんな人は、罪が軽くなることはないのだろうけど、自分のことではなく、弱き国民のために寄付とかしてみたらどうだろうか。

なにかが変わるかもしれません。

 何を考え、何を切り捨て、何を積み上げるかで意味が変わる。何もしなければ、ただ削られる。少しでも使えば、後で効いてくる。ここは何もかも失う場所ではなく、見方によっては「余計なものを一回止められる場所」でもあるのだ。

止めたくても止められなかったものが、強制的に止まる。スマホもそうです。どうでもいい人間関係もそうです。惰性で続けていたネガティブな習慣もそうです。その隙間に、やっと自分の本音や、本当に必要な勉強や、今後の設計を入れられるようになる。そう思うだけで、景色はかなり変わります。

 そして、この本で何度も繰り返すことになりますが、留置場の本当の価値は、自由がないことではありません。暇が大量にあることです。 暇は敵にもなるし、味方にもなる。腐らせれば地獄です。使えば資産になります。暇は敵にもなるし、味方にもなる。削られるだけの人間にとっては罰ですが、積み上げる人間にとっては材料です。

■天界は、人生が終わる場所ではない。

 まず金の話をしましょう。僕のように20日拘留でも時間を計算すると、警察、検察の取り調べが各二回を差し引くと16日間ほぼ暇です。食事は10分自弁を頼むと30分ですが、平均1日10時間は暇があります。
(少なめに申告してます)
つまり20日拘留で160時間の暇があったとね。
そこで下記の資格取得に必要な勉強時間をまとめてみました。

単純に金に繋がりそうな話です。実際に「刑務所に入ったら資格を取るんだ!」という人もいました。今もやれば良いのにって思いましたが、きっかけは大事です。

資格 × レアリティ表の目安
■N(ノーマル)|ログボ回収帯

FP3級
危険物乙4
証券外務員
勉強時間:30〜100時間
年収目安:300〜400万円

👉 とりあえず動くための入口
👉 「何もしてない状態」から抜ける

■R(レア)|デイリー周回帯
ITパスポート
簿記3級
FP2級

勉強時間:100〜300時間
年収目安:350〜500万円

👉 習慣化ゾーン
👉 「やれば変わる」を実感

■SR(スーパーレア)|イベント攻略帯

宅建
簿記2級
電気工事士(筆記)

勉強時間:300〜800時間
年収目安:400〜600万円

👉 ここから“武器”になる
👉 人生に影響出るライン

■SSR(最高レア)|環境破壊帯

社労士
行政書士
中小企業診断士

勉強時間:800〜1500時間
年収目安:500〜800万円

👉 人生の軸が変わる
👉 「普通の人」から脱出

■UR(廃課金)|職業変化帯

司法試験
公認会計士
司法書士
税理士

勉強時間:2000〜20000時間
年収目安:700〜1500万円以上

👉 人生そのものが変わる
👉 別ゲームに入るレベル

「これ見てどう思った?」
「無理だなって思った?」

「1日5時間、100日続けたら何時間になら500時間だ」
送検までに2日、拘留20日、起訴されて初公判の罪状認否で早ければ2か月ちょっと。約90日。結構いけるんじゃないの?
ホワイトカラー(ざっくりと頭使う系)の職種がメインだけど、ブルーカラー(いわゆるガテン系)の仕事の資格は、スポットバイトで普通に賃金が高い仕事もある。即金力があるのも魅力だ。AIに取られないのはブルーカラー。

君が何年入るのかは僕は分からない。
でも長期に渡り暇を与えてくれる天界の恩恵があれば、実は君でも越えられるかもしれない壁かもよ。

■留置場で回していた1日のルーティン

※僕の実体験ベース
AM 7:30〜9:00
読書(約1時間~1時間半)

AM 9:00〜12:00
執筆・ノート(約3時間)

PM 12:00〜13:00
昼食+読書(45分前後)

PM 13:00〜18:00
執筆・ノート(約5時間)

PM 18:00〜19:30
夕食+読書(30〜45分)
+残り時間で執筆(30〜60分)

PM 19:30〜20:00
HIIT or 筋トレ(約30分)

PM 21:00前後
瞑想(10分くらい)

僕の場合は自営なので、資格は必要ありませんが、40半ばで無罪とは言え(起訴猶予もなく勾留不要?)|20日勾留《はつかこうりゅう》で、この経験をプラスに出来ないかな?と思い、この本のベースを留置場で買ったノート2冊に手記し、徒歩でゴミ袋に入れた留置場の荷物を持ち家に帰って、(マジで疲れた)この作品を形にした。読書は22日間であまり意味のない官本も含め15冊は読了、3冊はくだらなさすぎて途中で読むのをやめ、残りの時間は執筆の時間に充てて作りました。執筆はともかくたとえ20日間くらいでも、出来ることは沢山あると思うんだよ。

※注意 晴れて|受刑者《せいしゃいん》になると余暇時間は減ります。資料によると平日は4時間程だそうで。それを踏まえてご計画を!

■留置場無課金生活!思った以上に充実しているぜ!(おまけ)

👉 無課金スタート
僕は初日に2,000円しかなかった。
結果どうなったか?
3日間、ほぼ何も買えない。
気持ち的には、世界で大迷惑をかけている強敵を倒せっていわれているのに、銅の剣と50Gだけしかもらえない感覚に近い。もう絶望かと。

おまけなので出所後、非常にくだらないことを、この本を作成させるためにわざわざ調べて書いている。(基本アホなのだ)

前提
「どうのつるぎ(ドラクエ)」をリアルにすると
👉 長さ:約70cm
👉 重さ:だいたい 1〜2kgくらい(金属剣想定)
■銅の値段■(2026年時点での現実)
👉 銅の相場👇
👉約1kg=1,200円〜1,500円前後
計算は2キロ計算2kgで 約2,600円
つまり銅の剣そのものの原価は1000円〜3000円くらい。そこから経費も含め、下ろし価格とか鍛冶屋の人件費も含めると更に原価は上がる。

前提:鍛冶屋の年収
日本の金属加工・鍛冶系👇
年収:300万〜500万円くらい
月換算25万〜40万
■ 材料(銅)
👉 約2,600円
■ 人件費
👉1人あたり1万 × 3人関与
 約3万円
■ 流通・管理
👉5000〜1万円
■ 合計原価
👉約4万〜5万円
■販売価格は利益が原価の2倍と仮説をたてると日本円で銅の剣は10万くらいになる計算。

どうのつるぎ=100G
1G=1,000円前後の世界観
つまりアリアハンの王様は、どこにいるかもわからない大魔王倒すのに5万(50G)渡して旅に出すわけですな。

5万だと羽田から格安航空券使ってソウルに行けます。

なによりですな

ドラクエの世界計算だと僕の所持金2000円は50銭ゴールドになる計算だ。
気持ちわかってもらえただろうか。

■ 無課金スターターパック!日用品という“初期装備”

一応、運営(国)がスターターパックはくれる。

  • ハミガキ粉(なぜかホワイト&ホワイト)
  • ハブラシ
  • 石けん
  • 石けん箱
  • フェイスタオル1枚
  • スプーン
  • ヘアゴム
  • シャンプー
  • 老眼鏡
  • 官服一式

と驚きのアイテムが揃っている充実装備。私物の老眼鏡が来るまで、度の合わない無課金老眼鏡メガネで生活する羽目になるが、これが笑福亭なんとかそっくりの眼鏡でテンションは死ぬほど下がった。

■ 国選弁護人という“無料ガチャ”がもれなく引ける!

👉 国選弁護人ガチャ
無料で引ける。ただし排出率は非公開。

  • 当たり:ちゃんと戦う
  • ハズレ:最低限だけやる
  • 大ハズレ:空気

でも例え私選だろうが、弁護士はユーザー側が細かく指示して動かすもの。
こちらが無知だと弁護士も助けにくい場合はある。少なくともパパに速攻で六法全書を借りて、構成要件くらいは知っておくと、どこを誤魔化せば良いかのとか、自分の罪と照らし合わせて、弁護士に説明の仕方や留意点を聞いたり出来るかも。

■ 無課金本という“知識ガチャ”
署によって違うが、本(官本)は毎日借りられる。

  • 1日数冊(3冊かな?多くは)
  • 小説が中心、たまにサイエンス書がある。

僕のいた場所は漫画がなかった。
つまり、娯楽は文字のみだったから勉強になる本も中にはあった。脳科学の話とかね。でも占星術師で自らをヒーラーと名乗る人のは、読了を目指したが15分で読むのをやめた。

「……なにを言っとるのかね。こん人は?」と。
ハズレもあるので、ガチャ要素満載。
異世界もの(ラノベ)があった。それもスルー。
(留置場が既に異世界だわ)

これも署の意向というよりは本部の意向だそうだ。
昔は漫画も充実していて代紋take2とサラリーマン金太郎はだいたい揃っていて、概ねサラリーマン金太郎は少年のころ留置場でほぼ読んだ。

千葉県は上述の通り署の意向で「全部文字のやつ!」と意識高い系警察さんが決めたのであろう。本も本部からランダムで降りてくるのと、交通課とかハンコが押されているようなやつもあり、他の課で読まれたものが、天界に落ちてくるのもあるようだ。

本が変わるのは僕のところでは毎月第一金曜日らしく、月初でパクられた僕は本が変わるのを見れなかった。
ヒーラーは異世界で活躍するべきだと除外しても、斉藤孝さんの雑談の本や、人はなぜ他人を許せないのかって本なのに脳の研究をしている中野信子さんが、脳みそから読み解く本は面白く、僕にとってはアタリだった(多分一般の方はクソつまらないのだろう。僕以外借りている様子はなかった)

■ なんと六法全書・辞書・英和辞典・ボールペン等、無料貸し出し

イメージより段ボールは綺麗

官本とは別に僕のいた天界では下記の物が無料貸し出しされていた。
・六法全書
・辞書
・英和辞典
・ボールペン
・下敷き(紙製)
・机(段ボール)
・手紙の書き方(参考書的なもの)

数に限りがあるのに22日間の拘留生活で、借りられない事がなかった。
周りの人はそんなに使わないのかも。
(1日10時間くらい毎日辞書借りて、書きまくる奴は異常か)
初期の頃は六法全書を借りて、ノートに書いて、構成要件を書き出し照らし合わせてとかやったけど、2日後には本書の骨組みを作り始めていた。
パパに毎回、ボールペンと辞書と下敷きと、机と頼むのが面倒で最終日に近づく頃には、パパによっては「いつもの4点セット」っていうと持ってきてくれる小粋なパパも出現していた。

■ 無課金弁当

文字通り無料で食べられる弁当。天界では官弁と呼ぶ。因みに奇跡的に僕はこの官弁を、千葉県内の各警察署へ配る給食の配送の仕事をしたことがある。だから見慣れた弁当箱だし余りものをよく下界で食った。警察の職員さんも頼むことが出来て、無課金弁当+おかずが1個増えて350円で販売されていた。
(インフレがうまく行けば価格は上がるのだろうが)
つまり僕らの弁当はそれ以下の価格設定ということ。

僕のいた場所では、

  • 朝:パン2枚+弁当(ジャムもマーガリンもない)
  • 昼:米+揚げ物多め弁当
  • 夜:似たような構成

官弁は刑務所と違い、民間の給食屋に自治体?か警察本部が依頼する。
その他の行政では児童相談所も配達していたが、児童たちがあまりのまずさにクレームを入れている。「おうちのご飯よりまじゅかったです」みたいな。実際食べて味はそんなに問題は感じない。基本冷食だからな。
ただ非常に少ないのでダイエットにはピッタリかな。

各地域により格差があるのは、民間の施設によりけりになってしまうため、近くに大型給食屋がなければ、小さい店舗にお願いする必要があるので、当たりハズレは実は民間業者次第という事になる。だって365日対応するからね。配達もなんだかんだ僕のコースは4時間~5時間。それで僕が貰える配送報酬は当時5,000円だった。多くは給食関係の仕事なんて低賃金なんだから文句を言わずに食え(笑)

空前絶後の新商品!宇都宮パン完成

昼と夜にでるようなおかずが朝出るわけだ。仕方がないのでおかずをパンに挟むのだが、小さくてもハンバーグとかならアタリの日だ。しかし木曜日だっけな。春巻きサイズのぺちゃんこな餃子が出てくるのだ。
同じ部屋にいた仲魔がそれを発明していた。
因みにその仲魔は、全ての食事をノートに記録する謎作業を毎回行っていたのだが、朝のメニューが1週間全て決まっていて、ループしていることを発見していた。

 無課金防具

服も支給される。昔と違いスーツの人とかも着替えさせられる。というか、入ったばかりの人は、大概着替えさせられる。
痴漢とか盗撮の現行犯でパクられるような人は、スーツで入学の場合が昔は多かったかな。

  • スウェット
  • トレーナー
  • Tシャツ
  • トランクス
  • 靴下

ただし全部、官給品は番号付き!
サイズも豊富だし、特にダサいみたいなのもない。昔はホームレスさんとかが着ていたが、現代では自殺防止とかで、伸び縮みする服がダメだったり(ヒートテックだめ)と規定が厳しい。
パンティも僕の居たところでは、トランクスが用意されていた。

残念ながら服は買えないので、下界の人に頼まなくてはならない。

■無課金市販薬も常備!
僕の知る限りではあるが、痛み止め、胃腸薬(漢方薬だった)便秘薬、下痢止め、総合かぜ薬が無料で飲めるのだ。僕も便秘薬は3日に1度くらい頂いていた。買ったら2,000円前後するのだろうが、なんと無料だ。

もちろん無課金セットで、管理に入っているし、口頭で出してくれるのはかなり凄い。そして僕は一型糖尿病なのだが、低血糖の恐れがあるからと痛み止めを出せるか躊躇した一幕があったのだが、医者でもないのに飲み合わせまで調べて管理してくれる神対応だ。

■なんと医者も無料!定期検診まである。
症状が大したことないと、医者が出張で来てくれる。更に医者がOKさえ出せば、眠剤やら肌荒れの塗り薬やらくれる。シャバだとこんなに薬飲まねぇだろってくらい頼んでいる人も結構いた。

ただ、刑務所だと薬の量が多かったりすると、希望の工場に入れない場合もあったりするらしい。

また、物によっては自費になる場合もあるから、よく確認しよー。
人気は睡眠薬で、居室内の仲魔に噛むと酔っ払った感じになるって聞いて噛んでみたが僕には体験が出来なかった。

僕は持病があるのだが、いつも行っているクリニックに連れていかれたのは気まずかった。とりあえず先生に「捕まっちった」と僕が言うと「誰かぶん殴ったりしたのですか」と聞かれ、看護師たちドン引きしていた。まぁどちらも「ふわぁっ」としているので、仕方がなかろう。

第2章 被害者に悪いなんて誰も思っていない件

 留置場に落ちると、下界の人たちはわりと簡単にこう言う。

「これで少しは反省しただろう」と。

ニュースもだいたいそんな顔をしているし、世間もそうだし、家族ですら、少しはそう思っている。だが、ここには最初から大きなズレがある。

反省を、感情の話だと思っているのだ。「しょんぼりしていれば反省」「神妙な顔をしていれば反省」「申し訳なさそうなら反省」。
いや、そんなわけがない。そんなもので済むなら、世の中ここまで揉めない。刑事司法の世界では実際に remorse が量刑や仮釈放判断などに影響するが、その“見極め”は難しく、法廷で見えているものが本物かどうかはかなり怪しい、と研究でも繰り返し指摘されている。つまり、下界は「反省しているように見えるか」をかなり見ているのに、その見方自体があやしい。最初からだいぶゲームバランスが悪い。 

 では、反省とは何か。ここを綺麗ごとで始めると、たいてい全部ズレる。私は、まず弁済と反省は違うことだと思っている。

被害者に対してどう返すか、何をどう埋めるか、その設計を考え、現実に動くことだ。落ち込むことではない。神妙な顔をすることでもない。
「本当に悪いと思っています」と十回言うことでもない。そんなものは、悪いが空気だ。空気は量刑資料になるかもしれないが、壊したものを直しはしない。

ここで多くの人が嫌がる。反省を感情の話にしておいた方が楽だからだ。だが、壊れた物、奪われた金、削られた生活、傷ついた現実は、感情では戻らない。戻すには金がいる。時間がいる。設計がいる。つまり、反省はけっこう生臭い。

 ここでさらに嫌なことを言う。多くの加害者は、被害者に心の底から感情移入して泣いているわけではない。
むしろ、その方が特殊だ。もちろん、例外はある。被害者が自分の大事な人に重なって見える場合や、自分の中の何かを強く刺してきた場合は別だ。

だが、一般論としては、人はそこまで立派ではない。自分の生活、自分の保身、自分の今後で頭がいっぱいだ。だから現実の反省は、かなりの部分で合理行動になる。
「被害弁済をした方が量刑にいい」「示談に動いた方が裁判で有利」「何もしないより、やる方がマシ」。これが本音に近い場面はかなり多い。

刑事司法で remorse(「悪かったな…」って気持ち)や victim compensation (被害者にお金や何かで返すこと)が重く扱われるのは、まさにその合理の回路が制度の中に組み込まれているからだ。

美しく言えば償い、雑に言えば減刑のための現実対応である。僕はそれでいいと思っているし司法とはそういうものである。気持ちや感情は二の次です。
善人大会を始めるより、よほどマシだ。

 ここで「被害者感情を逆撫でするな」と思う人もいるだろう。わかるぜ……。
だが、本はまず誰の味方であるべきか。少なくともこの本は、天界に落ちた人間、あるいはその家族の味方でなければならない。

下界の道徳教室を再放送しても意味がないと思っているのだよ。

「被害者の気持ちを考えましょう」

で人が変わるなら、とっくに変わっている。変わらなかったから今君は天界にいる。そこから先に進めるには、耳障りのいい説教ではなく、構造を見せる方がいい。

つまりこういうことだ。反省が成立しないのは、その人間が生まれつき極悪だからではない。
まず余裕がないからだ。

そして、この「余裕」というやつは、かなり高い確率で金の顔をしている。金がない人間は、視野が狭くなる。これはモラルの話ではなく、脳の話だ。貧困や金銭不安は認知資源を奪い、注意や判断の帯域を狭める。研究では、金銭的な不足に頭を占領されると、他のことに回せる認知能力が目減りし、成績や判断が下がることが示されている。

要するに、人は金に追われるとバカになる。雑に言えばそういうこと。

昔、僕が若い頃にも留置場を経験しているが、同室に|不良《やくざ》がいた。
でも自弁とか購入していないのだよ。

今回僕は毎日1200円の自弁(補食ともいうらしい)を頼んで、栄養補給していた。今ならわかるが、不良のおじさん、実は金がなかったのだ。

そんな不良は必死に威厳を保とうとしているから不良教育は凄い。金もないのに、泣き言はハズイ。ペラペラ喋ると弱そうに見える。など一般人にも「流石ヤクザ」と言われるように教育されているのだ。武士は食わねど高楊枝。そっち方面の余裕を僕は語れないが、刑務所のプロにはそういった余裕の見せ方もあるのだろう。

話を戻すが、本人の性格が悪いからではなく、脳の作業領域が食われるからだ。そんな状態の人間に「被害者の立場に立って深く反省しろ」と言っても、だいぶ無茶である。まず自分が沈まないことで精一杯だし人間の防衛本能だからな。 

 僕は、人を憐れむことが出来る人は、対象に対して基本的に立場が上の側だからだと思っている。余裕のある側、沈んでいない側、少なくとも今日を回せる側。全てを奪われない余裕。そこから下を見て初めて、人は「申し訳ない」とか「なんとかしてあげなくては」と言える。

逆に、自分が溺れている最中の人間は、誰かを憐れむどころではない。これを冷たいと言うのは簡単だが、たぶん現実はこっちだ。下界の人たちはここを見落としがちだ。
余裕のある席から、「なぜもっと反省しないのか」と言う。

いや、そっちの椅子はクッション付きだろう、と言いたくなる。天界はそんなに甘くない。所持金、先行き、家族、仕事、住む場所、全部ぐらついている。その人間に高度な道徳判断を要求するのは、だいぶ贅沢な注文だ。
 
 さらに厄介なのは、法そのものも天から降ってきた絶対真理ではないことだ。法は人が作る。法の中身は社会的事実に依存し、その時代、その共同体、その権力配置の産物でもある、というのが法哲学のかなり強い見方だ。

ムズい言い方だ。すまん。簡単に言えばお国柄で常識も違うだろって話ですよ。

 刑事手続の目的だって、真相解明と法令の適正迅速な適用、そして公共の福祉と人権保障の両立と書かれている。つまり、法は最初から人間の都合、人間の価値観、人間の|折衝《せっしょう》(互いの落としどころみたいな意味)の上に立っている。だったら、法廷で「反省」がどう見られるかも、人間の価値観で動く。社会が「被害者に金を返そうとする姿勢は良し」と見れば、それが量刑に効く。逆に、うまく見せれば効きやすい。ここに清らかな一本道があると思う方が無理だ。 

 ここまで来ると、話はだいぶはっきりする。反省とは、「私は悪い人です」と自白大会をすることではない。被害者に本気で感情移入できる高潔な魂を目指すことでもない。もっと手前にある。どうすれば下界に戻ったあと、地力をあげて生活できるのか。そのための力をどう作るか。ここまで落とし込んで、ようやく反省は機能し始める。逆に言えば、そこまで行かない反省は、かなりの部分がポーズだ。ポーズでも量刑には役立つことがある。なら、それも使えばいい。ただし、ポーズだけで終わったら、また落ちる。そこが違いだ。

 では、天界はこの話にどう関わるのか。ここで第1章の「暇」が戻ってくる。天界には暇がある。しかも、スマホに削られず、仕事に削られず、雑音に削られず、強制的に残る暇だ。
普通の人間はこれを地獄と呼ぶ。

実際、何もしなければ地獄だ。半ケツニキ(何度か入っている奴が、裁判官気取りで求刑を教えてくれるぞ!判決はだいたい求刑は甘めで、もちろん僕の造語だ!)や|鰤夫《ぶりお》(知ったぶりの犯人の事)の武勇伝を聞いて一日が終わる。聞いて「へぇ」で終わっちまう。

■反省のフリもしていない


 留置場内で僕が見た光景は

「 返事がない……ただの屍のようだ 」

そんな時間を浪費している君と同じく犯人の日常だった。
(畳に寝っ転がって寝てるだけの犯人ね)

被害者が見たらひっくり返る光景だぞ。

 だが、ここで発想を変える。もし反省が「弁済できる力を作ること」だとしたら、この暇はかなり価値がある。

なぜなら、下界では作れない準備ができるからだ。勉強、資格、文章、思考の整理、生活設計。全部、被害弁済が出来る自分に繋がる“下地”になる。ここで初めて、天界はただの足止めではなくなる。

 弁済は被害者の気持ちを少しだけ和らげる効果がある。もしくは憎しみを諦める形に過ぎない。
でも社会的な反省は、少なくとも日本では犯人が2度と過ちを犯さないよう“立ち直ること”である筈だ。

金額も関係するだろうが、例えば元アパレル関係の|大社長《おおしゃちょう》が、1億円弁済しても痛くも痒くもない。

でも弁済された側はそれで許せる可能性が上がるだろう。しかし手足を使えなくされたりすれば、その1億円を有意義には使えない。資産1000億全て失わないと、報復にならないと感じるかもしれない。

しかし貧乏な犯人が、少しずつでもお金を払い続けると、また印象は変わってしまう。
犯人は下界に帰ってきて、自身は最低限の暮らしを続け、被害者に出来るだけのお金を払い続けましたとさ。となると払っているお金は元アパレル大社長なのに、環境が違う人間に変われば、印象はまるで違うものとなる。

 この章の嫌なところは、夢がないこと。
実際いわれている反省は美しくない。
だいたい金と設計の話になる。しかも被害者に悪いと心から思える人間の方が例外寄りで、多くは「減刑のため」「示談のため」「前に進むため」に動く。だが私は、それでいいと思っている。いや、むしろその方が現実に効く。

 感情は揺れる。金と設計は残る。残るものの方が強い。そして留置人の味方をする本なら、まずそこを書かなければならない。泣け、悔いろ、殊勝になれ、ではない。

まず、余裕を作れ。次に、金を生む力を作れ。最後に、余裕があるならそれを弁済へ繋げられる人となれ。順番はこれだと思うのだ。

 第2章の結論は、たぶん不快だ。でも現実。多くの留置人は、世間が期待するような意味では反省していない。

だがそれは、ただ人間性が終わっているからではない。余裕がないからだ。金がないからだ。視野が狭いからだ。反省は感情ではなく、弁済へ向かう設計だ。そしてその設計は、天界の暇から始められる。下界で失ったものを、天界の暇で少しずつ取り返す。きれいごとはその後でいい。まずは現実を動かす力を作る。話はそこからだ。

■裁判所に対するアピールは決まっている

①示談を取る
被害者がいる事件では、まずこれが最優先。被害者の|宥恕《ゆうじょ》(許してあげること、大目に見ること)まで取れれば、量刑面ではかなり強い。まじでアホな弁護士いるが、金を払っているのに、示談書をとらないやついるから、確認してな。

②被害弁償を先に入れる
示談がまだでも、先行弁済や一部弁済は「何もしていない」よりずっと強い。被害回復は量刑判断の重要要素として見られる。

①の話の続きだと、被害金額の相場より遥かに下回る場合、示談書は取れないだろうからその辺は弁護士に判例でも調べてもらおう。

③示談できないなら|贖罪寄付《しょくざいきふ》
被害者が拒否しても、社会に対する償いとして寄付の領収書を出すのは次善策になる。万能ではないが、ゼロよりは形になる。弁護士に調べさせれば被害者支援団体や福祉団体があると思うから、関連した団体を見つけて寄付しよう。

④私選弁護人を付ける
または早く弁護人と動く
有利不利の分岐は、初動でだいぶ変わる。示談、意見書、身元引受、準抗告、保釈請求は結局ここが司令塔になる。

⑤準抗告を打つ
勾留決定や接見等禁止など、裁判官の一定の処分に対して取消し・変更を求める手段。低確率でも、身柄を争うカードとしては外せない。準抗告は刑訴法429条の枠組みで使われる。
因みに確率は低い。(僕は最高裁まで準抗告を弁護士に出してもらったが勾留を取り消すのはかなり難易度が高い)

⑥勾留取消請求を出す
最初は勾留が通っていても、その後に逃亡・罪証隠滅のおそれが薄れたなら、取消しを求められる。まあ準抗告と同じようなもので、まず無理ゲー。

⑦保釈請求を出す
起訴後が中心だが、身柄を外す本命カード。裁判所は逃亡や罪証隠滅のおそれだけでなく、健康・経済・社会生活・防御準備上の不利益も考慮すると条文上明記されている。

⑧勾留執行停止を狙う
被告人を親族等に委託したり住居制限を付けたりして、勾留の執行を止める制度。病気、生活事情、防御準備などで使う余地がある。

⑨身元引受書を固める
家族などの監督者がいて、住む場所が固定され、逃げない・隠滅しない体制が見えると、釈放・保釈・執行猶予に効きやすい。

⑩情状証人を立てる
家族、勤務先上司、近親者などが「今後どう監督するか」「どう更生させるか」を具体的に話せると強い。抽象的な“いい人です”は全く意味がない。監督計画がある証言のほうが効く。

⑪嘆願書を集める
家族、勤務先、支援者の嘆願書は補助資料にはなる。ただし、理屈の弱い“寛大な判決をお願いします”だけの紙は弱く、監督や就労受入れなど具体策があるほうが強い。

⑫更生計画書を作る
出たあと何をどう変えるかを紙にする。住居、仕事、通院、金の管理、交友遮断、再犯防止策まで書けると強い。日弁連資料でも更生支援計画書の提出例が出ている。

薬物、アルコール、ギャンブル、精神科領域が原因なら、治療開始はかなり大きい。“反省しています”より、“通院始めました・プログラム入ります”のほうが裁判所に見せやすい。

⑬仕事を確保する
復職見込み、採用予定、職場の受入れ書面は更生環境として強い。特に執行猶予狙いでは、出たあと食える形が見えるかは大きい。

事件に応じた“物理的な再犯防止”を出す
交通なら免許返納や車の処分、依存系ならスマホ・口座・人間関係の遮断、薬物なら治療と接触遮断など。口だけでなく、再犯できない形に寄せる。

⑭反省文を“感想文”にしない
使えるのは「なぜやったか」「何がズレていたか」「再犯防止をどうするか」まで落ちたもの。抽象的な謝罪だけより、原因分析と具体策があるほうが強い。今の世の中なら下界にいる家族に頼んでAIで作らせればそれなりのものを作ってもらえるから、それを手紙で送ってもらって、まるパクリが吉だと思われる。

⑮自首が成立する段階なら自首を使う
まだ発覚前なら、刑法42条で減軽の余地がある。逆に、もう特定されているなら“自首”ではなく単なる出頭扱いになりやすい。

⑯初犯・前科前歴の薄さを材料化する
同じ事件でも、初犯か、弁償済みか、示談済みかで量刑は変わる。これは実務解説でも繰り返し触れられている。
僕は前科3犯の分際だが、何年も離れていたので前科を考慮されないこともないけど、文章に検察が書いても「間隔が明らかにあいているからな」となり、理由として薄くなる。罪の種類と累犯、常習犯と関係は複雑を極めるが、間隔でいうと、7年以上が最低として10年以上、15年以上と概ね間隔の判断基準があるらしい。

⑰住居を固定する
“出たあとどこに住むのか不明”は弱い。逃亡防止でも更生環境でも、住所固定は地味に強い。

⑱家族の監督体制を文書化する
誰が一緒に住むか、金をどう管理するか、通院同行するか、交友をどう切るか。ここまで書くと情状証人の証言も強くなる。

⑲勾留理由開示請求は補助カード
直接量刑を軽くするカードではないが、勾留の理由を明確化させ、争点整理には使える。身柄を争う流れの一部としては意味がある。

⑳検察・裁判所に出す書面を“感情”ではなく“証拠化”する
口で「頑張ります」は弱い。示談書、領収書、通院証明、雇用予定書、身元引受書、誓約書、監督計画書に落とす。実務ではこの“客観化”が重要。

■ 供述と事件の扱い(再逮捕・併合)

余罪・別件がある場合の扱い

まだ立件されていない事件があると、再逮捕の可能性がある一つ終わっても、次の事件でまた身柄が続くケースがある

事件が複数ある場合
複数の事件は併合(へいごう)審理されることがある
→ まとめて一つの裁判で扱われる
併合のメリット(一般論)
裁判が一本化される
刑のバランスが調整される(個別にバラバラで裁かれるより整理される)

併合のデメリット(一般論)

事件数が増えるほど、全体としては重く見られる可能性
量刑判断が“まとめて評価”される
供述(しゃべる・しゃべらない)の基本

供述内容は証拠として扱われる
一度した供述は、あとで不利に働くこともある
黙秘権は法律上認められている権利

重要なポイント
供述・余罪・再逮捕・併合はすべて連動する
ここは個別事情で大きく変わるため、必ず弁護士と判断する領域。
避けるべきなのは懲役を終えた後、嫌がらせが発動して再逮捕され、また懲役を食らうこともある。

■廃課金勢あらわる!(おまけ)

留置場内での廃課金勢はいったいどういうものなのか。ここにまとめてみようと思います。

被害弁済&示談金のちに保釈金

一番有効な課金。被害がでかければでかい程高くなるし、自分の身分も合わせてタカられるシステム。国民的アイドルが9,000万円も払っていたのは記憶に新しいのではないだろうか。

まずはここでつまずく人が多数続出。
そして廃課金勢でも相手が許さなければ、無理ゲーになるという超難易度案件。

私選弁護人

留置場で金を使ってできることの中では2番目にデカくなる可能性が高い。
裁判所の書式説明では、被疑者・被告人は自分で費用を負担して私選弁護人を選任できるし、弁護士に心当たりがなければ、勾留場所の責任者に申し出て弁護士会から紹介を受けることもできる。つまり、留置場の中から私選に切り替えるのは、制度上まったく普通にできる。

 ただ8割は無能だと思ってもらって間違いがない。本当に日本屈指の優秀な弁護士は、パンピーなど相手にもしてくれない。

決して安くないのにガチャ要素がえぐい!

「能力差」じゃなく「そもそも構造ミスマッチ」
表題と関連しない司法の現状がそもそもえぐい!
無罪の難易度が高すぎる
日本 有罪率99%以上(起訴後ね)
つまり勝つ方が異常
負ける=無能ではない

依頼者の期待ズレ
被疑者側→「助けてくれる人」
 実際→「法的にできる範囲で動く人」

試験と実務が別物
法律知識 → 最強
現場対応 → 別スキル

試験は受かる ≠ 戦う権利が生まれるだけ
特に刑事は交渉、心理、現場判断が必要。これは試験で出るわけではない。

コミュ力問題
説明が下手 感情ケア弱い
いやいや、そもそも勉強ばかりしてきたのだぞ。デフォルトのスキルで“トークスキル”とか、生まれ持ってなければ無理ゲーだぞ。

じゃあ何をやってるか
👉「結果を少しでもマシにする仕事」

 ① 勾留・保釈手続き
勾留阻止(今回僕のやった準抗告もね)
保釈請求

 ② 示談交渉
被害者対応
減刑材料作り

③ 供述戦略
しゃべる/黙る
どこまで認める
経験者と文章力による。

④ 証拠への対応
突っ込み
弱点探し

無罪 or 減刑に関与

⑤ 情状作り
反省文 家族 環境を提出 裁判官の印象操作

 ⑥ 裁判での主張
👉弁論 尋問 最終フェーズ 一番重要な本質

👉弁護士は“勝つ”仕事じゃない
👉「ダメージを減らす仕事」

つまり法的な知識よりも、それ以外の能力が多すぎるから無能な確率が高い。
金を払っても、全部の項目をやってくれるわけではない、思い付かなかったら、そもそも答弁があやふやだったり、突っ込みが出来なかったりと、数えればキリがない。

またなによりも、刑事事件は基本安いし、その場かぎりだ。
僕の事件はイージーだったのもあるけど、知り合い価格で40万程。
僕は千葉住まいだが、東京の弁護士で弁護士会のなかでもソコソコの人で、この価格。

栄養(自弁・補食)
超大事です。因みに少年の頃は自弁=自費弁当だと思っていた。
1,200円でした。僕のいた天界ではです。大量に栄養素が必要でしたが、基本お任せ弁当なのでガチャ要素がありました。パンやカレー、普通にカツ丼とか選べるところもあり、基本頼んでいる店(業務用弁当屋みたいなのが多いだろう。予算的に)によるそうで、留置人に、たいする予算など多いわけもないが、自弁のおかげでお腹いっぱいにはなった。
また僕の天界は毎日食べられるが、署によっては週2回しか頼めないところもある。

恐らくだが、頼んでいる業務用弁当屋が自弁をやっていないから別のところに週2回頼んでいる確率が高いと思われる。
腹が減っていると、どんどん闇落ちしやすくなります。だから栄養満点で|宿敵《けんさつ》と対峙するためにも必要なんだ。
ひもじかったら、HP 半分で戦わなくてはならない。因みにHP だけじゃなくMP も半減するよ。
本当は判断力に差違が起きないように、睡眠、栄養、運動と満たされていないと本来はフェアじゃないんだ。

 冤罪も生み出された中には、睡眠をさせなかったり、食事を取らせなかったり昔は警察の取り調べで違法と解っていながら、やっていたんだね。
判断が間違うくらい栄養って大事なんだ。
たまにゲームであるけど、体力が下がると比例して攻撃力も防御力も下がる系のゲームはかなりリアル。難易度が上がるからHP1でも攻撃力も防御力も下がらないゲームが一般的なのだが人はそういうわけにはいかない。

本・雑誌などの書籍類
 これもかなり重要。警察庁の資料上、留置業務には書籍等の閲覧に関することが日常的に含まれている。だから、金を使って広げやすい選択肢の代表がここ。無料の官本だけでなく、自分で選んだ本・雑誌・の類にお金を回すのは、留置場でできる課金の王道だと考えていい。
 ただ、弁護士とか家族、友人に頼まないとなかなか来なかったり、天界によっては決まった雑誌しか買えない。僕のところはジャンプなどの少年誌と週刊誌が6種類程度だけであった。
天界のパパたちに題名を伝えると購入できる天界もありまちまちだ。

なにが重要かと言えば読みたい本が読める。
意識高い系であれば、留置人になっても成長系の本を読み、どんどん先に進んでいってしまえます。無課金本(官本)は読みやすさが重点的に置かれていたイメージです。(池井戸潤さん、宮部みゆきさん、東野圭吾さんとか)
ただ、無課金状態であった時に、官本に一人称小説があって読んだことがなかったので、少し斬新だった。

 優先度は示談、弁済にお金は使えばよいが、頼めたりするのであれば、本に重きをおくのもアリだと思う。
5人の友達に3冊ずつ買ってもらっても15冊。20日勾留では充分ではなかろうか。

また、僕はションベン事件だと思っていたから、読みたい心理学的な本を指定して(題名がわからないから作者名を伝えて適当に買ってきてもらった)お願いしたが、事件についての解決法を自分で学ぶのが一般的な初動だろうね。弁護士の動かし方だったらそれにまつわる本、事件にまつわる事であればそういった内容の本で勉強すれば良い。課金勢の特権だ。
系論(体系・系統についての議論)に寄せて話が出来ないならそれを学ぶツールの本もいくらでも出ている。

 日用品のグレードアップ
これも自弁物品の範疇に入る可能性が高い。ただ、留置場は刑務所より運用が警察署ごとにブレやすい。だから、「どこまでの日用品が買えるか」はその留置場の扱い次第。制度としては自弁物品の購入がある以上、本だけでなく日常生活物にも金を回せる余地はあるが、具体物は署ごとの色が強い。

第3章 宿敵は、君をわかってくれるフリがうまい

 取調べで一番危険なのは、机を叩かれることでも、大声でもない。むしろ逆。いちばん危ないのは、

「あ、この人、話わかってくれるかも」

と君が思ってしまう瞬間である。ここでだいたい負ける。君が天界に落ちて、心がざわつき、先も見えず、しかも少しでも楽になりたいと思っている時に、宿敵(検察官のこと。私の造語です)がやることはシンプルだ。現代の宿敵は怒鳴る前に、聞く。責める前に、話させる。いきなり殴ってくる格闘ゲームではなく、最初は会話イベントから入ってくるRPGなのだ。

だから留置場でたまにいる。「あの検事、話わかってくれるんだよね」とか言っている犯人さん。僕は正直、心の中で

「マジか、こいつは」

と思っていた。君の宿敵が、君の味方みたいな顔をして近づいてくる。こんなの、下界でもよくある安い罠である。だが天界だと、これにわりと引っかかる。

なぜか。

人は質問されると、自然に相手へ好意を持ちやすいからだ。
特に「それで?」「その時どう思ったの?」みたいに続きを聞かれると、「自分に興味を持ってくれている」「ちゃんと聞いてくれている」と脳が錯覚しやすい。
実際、質問が多い人、特に掘り下げる質問をする人は、相手から

“感じのいい人”
“ちゃんと聞いてくれる人”

と思われやすいという研究がある。
さらに、人は話せば話すほど、相手との距離が近いと勘違いしやすい。だから、ただ質問に答えているだけなのに、気づいたら「この人は僕を理解してくれている」みたいな空気が脳内に発生する。 

現在、民間人でも様々な情報を仕入れられる。
今後もどんどんイージーになるだろう。
しかし公人だって同じだ。どんどん時代に合わせて、やり方を変えて罪人を量産するのだ。

下界と合わせて例え話をするのであれば、怒ったかと思えば、急に優しくされて、突然理論派でダラダラと説明したり、論破しようとくどくど話をしてくる奴がいれば高確率でシカトするだろう。

 では何故警察や検察はムズいのかと言えば、前述の通り“無視が出来ない状況”だからだ。
それをなんの知識もないまま対話しなければならない状況になった犯人は簡単に心を揺さぶられてしまう。犯人を不快な気持ちにさせたかと思えば、急に優しくなり、優しくなったかと思えば、「まぁ君の場合は長くなると思うけどね」と、実は断定をしておらず「思うけどね」と個人の感想を述べているだけなのに「えっ?俺長くなるの?」と決めるのは裁判官なのに、そこがすっぽ抜けて不安にさせられたりと。

お察しします。

でも相手の攻撃もそのように進化するものなのですよ。宿敵も昔は合っているんだか間違っているんだかわからない先輩の教えを信じて対応していた人も多かっただろうが、今はよくわからん先輩の話じゃなく、心理術や会話術を検察官が独自に勉強できるようになっているのだ。

■宿敵は“反省しているか”聞かない

他責思考を聞いて、裁判では、被告人から反省の弁はなく~と言われ、その時君は始めて気づく。

「 あの取り調べは、こういう事だったのか 」

ここで君に言いたいのは、検察が優しいとか、刑事が親身だとか、そういう話を一回ぜんぶ捨てろということ。留置課のパパは親切でも、宿敵は宿敵だ。警察も検察も、君を有利にするために存在しているわけではない。少しでも君に不利な材料を集め、文章にし、裁判所に「被告人は反省の色が見えず」とか「供述は不自然で」「今回の責任の所在を全て他責思考しており~」みたいな空気を裁判所に渡すのが仕事だ。

人権団体や近年の報道でも、日本の取調べは、長時間の拘束や誘導、自白偏重の運用が長く問題視されてきた。つまり、「わかってくれる感じ」で近づいてくるのに、ゴールは普通に君が不利な文章なのである。怖い話だが、現実は、だいたいそういうものだ。 

 では、どうすればいいのか。答えは、君が特別に頭良くなることではない。僕はたまたま幼卒なのに、心理学が好きで独自に学んでいたから対処できたけど、君たちが僕のリスペクトしているメンタリストさんのサブスク会員になって、毎日8時間3年くらい視聴して勉強し、更に彼の書いた書籍も全部買って読んで……

では間に合わないことは知っているつもりだ。

■付け焼き刃になるかも?客観視すること。


 これがないと、天界でも下界でもずっとハマる。たとえばドラマを見ている時、君たちは犯人なのに、視聴者の立ち位置の場合はわかるだろう。

「いや、それ言うなよ」
「それは不利なやつだろ」
「いま怒るとダメだろ」と。

なぜわかるのか。
それは外から見ているからだ。
つまり、君に必要なのは、ドラマの視聴者側の目線で自分を見ることだ。君は主人公ではあるが、同時に自分の事件の視聴者にもならなければならない。
これができると、「あ、いま僕、質問されて気持ちよくなってるな」「いま怒りで口が滑りそうだな」「“反省している?って質問がない。不利な調書をまこうとしているな”余計な説明を足しそうだな」と見えるようになる。見えたら、少なくとも事故は減る。

 特に君が警戒すべき感情は三つ。

怒り、恐怖、そして喜びだ。

 怒りはわかりやすい。
舐められた、決めつけられた、見下された、そう感じると人はすぐ余計なことを喋る。

 恐怖もわかりやすい。
「起訴です」「懲役○年」「保釈は厳しいかもね」みたいな言葉に心が持っていかれると、脳が勝手に“なんとかしなきゃ”モードに入り、聞かれてもいない説明までし始め、なんとか人や環境のせいにしがちになる。

 だが三つ目の喜びは見落とされやすい。
「この人はちゃんと聞いてくれる」「味方ではないけど、話はわかってくれている」「もしかしたら保釈もあるかも」このあたりだ。君は怒りや恐怖には気をつけても、喜びには無防備だったりする。

 いちばん綺麗にハマるのはここ。
質問され、話を聞いてもらい、少し人間扱いされた気がして、つい相手の望む答えまでサービスしてしまう。これ、恋愛でも営業でも使われるくらい普通の心理だ。だからこそ、宿敵も普通に使う。別に超能力ではない。人間の基本仕様を、仕事として丁寧に回しているだけである。

 では実戦で何をするか。まず、「質問された=答えなければならない」ではない、と知ることだ。
質問は、相手が材料を集めるための道具。
雑談を織りまぜるのは、警戒をとくため。
犯罪者と雑談なんかする意味ないだろ。プライドの高い検察官様たちだぞ。

 君を理解するための福祉相談ではない。
「わかってくれる感じ」と「有利にしてくれる」は別物だと何度も自分に言い聞かせること。
ここを混ぜると、半ケツニキ(犯人が勝手に求刑予想するアニキ達のことね。勿論僕の造語だ。求刑は大概甘め)みたいな甘々判決を脳内で勝手に出し始める。

 そして一番大事なのは、先に決めておくこと。何を話すか、どこまで話すか、どの質問に乗らないか。反省や謝罪の文章が入っていなかったら“指印”を絶対に押さない。
(否認している場合は、反省しちゃだめだけど)

これを前もって決める。怒りでぶれないために。恐怖で崩れないために。喜びでサービスしないために。即興はだいたい事故る。天才ならいざ知らず、君も僕もたぶん天才ではない。
だったら最初からアレンジするな、言うこと聞いとけである。

 この章で君に持って帰ってほしいのは、検察や警察が悪魔だと言いたいのではなく、役割を見誤るな、ということだ。彼らは友達ではない。カウンセラーでもない。君の更生を第一に考える先生でもない。君の事件を、君に不利になりうる形で整理し、文章化し、前へ進める側の人間だ。だからこそ、君は宿敵を「話を聞いてくれる人」ではなく「文章を君にとって不利に作る人」として見る必要がある。

 そうすると景色が変わる。質問の意味も変わる。沈黙の意味も変わる。少なくとも、「あの検事、話わかってくれるんだよね」とうっとりしている犯人さんを見て、僕が心の中で「いや君、それ、だいぶ危ない橋だぞ」と思っていた理由も、わかってくるはずだ。

 結局、取調べで君を守るのは、正義感でも根性でもない。客観視だ。質問されると人は好意を持ちやすい。好意を持つと、人は余計に喋る。余計に喋ると、相手は仕事がしやすくなる。ならば逆算は簡単だ。質問で心を持っていかれないこと。わかってくれるフリに酔わないこと。怒り、恐怖、喜び、この三つに自分の舵を握らせないこと。君がやるべきなのは、宿敵を好きにならないことではない。宿敵に「心のスキ」を使わせないことだ。ここを押さえるだけで、大失敗はだいぶ減る。そしてなによりも事前に話す内容を決めておくこと。自分の心……というか脳のバグを信じてはいけない。

■さだまさしは現代では通用しない(おまけすぎる!)

さだまさしというシンガーソングライターの「償い」という歌を聴いてほしい。(管内で一度だけ流れてね)

あらすじは、ゆうちゃん?というモブが、業務上過失致死の事件を車で起こして、一般社員で働き、その給与の一部を飲み会もいかず弁済金として、遺族に支払い、償い続けたら7年で被害者が許してくれたという話。
(僕は説明が下手だから知りたければ出所後ググれ)

 僕は生業として中古車ブローカーを商っているのでまず突っ込み。
人身事故だったら自賠責保障でも当時最低2,000万までは出るのでは?
もちろん1983年の歌だから過去は違うと思うが、無保険?任意保険は?支払われた上で更に少額を毎月?ならば毎月嫌でも被害者は、殺人犯のしょうちゃんの給与日に思い出させられる地獄・・・・・・

 余談でした。とりあえずそこは無視して、たとえその後働いて、働いて償った話なのだが、当時「副業」は禁止が普通だし、現代であればそこに「反省」を組み込むのであればどれだけ時間を就労に費やしたかをアピールしなくては意味がないのだ。

雰囲気で呑み込ませる心理的技術があればよいが、聞いてくれ。
1日8時間仕事をして節約した分を返していた・・・・・・「たいしたことなくね、人が死んでいるんだぜ?」が僕の感想だ。

必ずしも金ではない
その歌詞は、横断した旦那は飛び出した可能性もある。青信号だとは歌詞にはない。

そこで仮説だが「物理的に飛び出したお父さんが悪い」という判決が出ていたらどうだろうか。
少なくとも遺族は「誰かを恨むのではなく7年も少額の金をもらい続けなくても諦めがついてもっと早くポジティブになれたかもしれない

当時はもちろんドラレコなんてないから歩行者100%正しいとなっているのだが、致し方がないよねって判例は現代ではあるのだ。
自殺とかね。
もし飛び込み自殺だったら、被害者は「ゆうちゃん」ってことになります。
ゆうちゃんが当時の常識で「相手の過失を訴える事が、道理的に難しい社会であった」とする時代背景であれば、国の法律が不十分であったために7年間、少なくとも2人の人生を闇落ち時間にしてしまったという事になります。

僕も捕まっている犯人全てが悪いとは思っていないのです。
(じゃなきゃ被害感情無視したこんな愉快な犯人本書けねぇよ)

被害者遺族が「本人にも落ち度があった」
このほうが、ずっと楽な人生が送れる場合もあるのではと考える時があるんだ。

だって子どもが意味もなく飛び出してどうしても躱せなかった事例もあるだろうよ。それなら認知能力の下がる50代の人がタクシードライバーや、トラックの運転手が許されているのは、無理があるだろ?
それどころか、全ての飛び出し反射的に交わせなければならないとなると、F1ドライバー並みに反射神経が長けていなければ、交わせない場合もある。一般の人の平均反応速度は0.7秒から0.8秒ですが、F1ドライバーは驚異的な0.2秒から0.3秒で反応できます。

残念ながら、判例を見ても平均反応速度で交わせる範囲か否かは、判断材料にはないのだ。

そうなると国の制度の問題だが、行政の過失なんてそうそう認められるわけがないのが、司法のずるいところ。

金が正義。僕なら工場勤務を辞める
ゆうちゃんの罪は憚らず言うのであれば無能と弱虫です。
僕なら当時数千万稼げる弁護士を目指していると思います。現代では弁護士はそんなに儲かりませんが、当時は違います。
薄給の配送勤務のはした金を節約した程度の金を渡すなど、甘え以外ない。

 1980年の配送業は稼ごうと思えば稼げた時代で、年収1000万プレイヤーのドライバーはざらにいた時代。更に1980年代前半: 税金と社会保険料を合わせた「国民負担率」は約25%〜30%前後で消費税もない。
でも薄給であるのに働いて?
たいして働いていないか、働いているけどちょっとしか払っていないか。いずれにせよ何処かに嘘があるわけだ。

 本当に金で償いたいのであれば、自身の能力を上げるのが、マストです。
悪徳弁護士と呼ばれようと、法人弁護士しかやらず、取り立てまくればよいのですよ。グレーゾーンもバンバン請負、金次第で解決する。
ゆうちゃんには少なくとも努力は見られません。

ゆうちゃんはまずマインドフルネスで自己を高めて~♪

おぉすげえ!なにそれマインドフルネスって?
1983年なら驚愕の科学的知見だ!

ダークヒーロモデルなんて現代ではいくらでもある。ブラックジャックなんてのも当時ならダークヒーローだね。手を汚さず、挑戦もしなければ、行動もしない。そんなやつのはした金は、通常支払いもしない悪人が多くなくては成立しないお話なんだ。

・僕が一番虫唾が走るのは、さしてゆうちゃんはリスクをとってない。
・環境を変えて努力することを怠っている。
・人情噺に甘えて自身の手は一切汚していない。
・相手の過失を証明したほうが、相手が楽になるかもしれないのに、自身の正義感でオナるために被害者を利用している。
・つまり「償っている僕ちん、えら~い感」のオナニー現象が否めない。
これ以上は、架空のしょうちゃんの悪口になるな(笑)

例えば死ぬほど下世話な話だが、未亡人になった女性をSEXで繋がり、満足させ続けるのが正解かもしれません。
「そんなはずないだろう」
いえいえ言いきれますか?

「元カレのチ○ポよりあなたのチ○ポのほうがずっと気持ちいい」

僕の人生ではよく聞く話です。大したことないのに。

女性は本能的に上書きが出来ますが、男はいつまで経っても抱いた女性は特別な存在です。

本当の償いなんて実は小説のように美しいものではないのが、人間なのかも知れませんね。
併用して今回の罪を都合よく考えられたら、君の心は少し軽くなるかもしれないよ。裁判で言うかどうかは別の話としてもね。

僕と君の内緒話かも知れませんから。
因みにダサいと思うけど、さだまさしさんの歌は好きなんですよ。
音楽を聴くときは、雰囲気で良いと思っていて、意味を突っ込むのは無粋だと思っている派です。

第4章 犯人さんのお金の使い方が下手くそ過ぎる


 天界に入ると、たまに不思議な光景を見る。いや、不思議ではないか。下界でもよくある光景だから、天界でも再放送されているだけ。

金の使い方が、壊滅的に下手なのである。

しかも本人はわりと真顔だ。
いや、真顔どころか、むしろ「俺、ちゃんと考えてるし」と思っていたりする。ここがまた厄介だ。人は、自分の金の使い方が下手だと、あまり自覚しない。自覚しないどころか、たまに“工夫している側”だとすら思っている。いや君、それ工夫じゃなくて、ただの雑な浪費だぜ?というケースが山ほどある。見立てだが、9割は国選弁護人を無料でつけて、とりわけ詐欺罪の犯人が多いので「被害者のいる事件」の犯人が多いイメージだった。

 天界で持っている金は有限だ。だが、犯人さんはなぜかそこだけ急に哲学をやめる。おやつを買う。無駄にコスモードに入る。妙な優越感のために日用品を盛る。自分の腹と気分を、その日その日のノリで満たそうとする。もちろん、多少の快適さは大事だ。僕もそこまで仙人ではない。だが問題は順番だ。君たちは順番が壊れている。ここが致命的なのだ。
ソシャゲのイベント初日に石を全部使って、肝心の限定ガチャ本番で「もう引けません」と言っているソシャゲ初心者みたいなことを、天界で毎日やっているのである。

 まず最初に言っておく。留置金を入れてくれる人は“神”である。これは比喩ではない。ほぼ事実だ。君が天界に落ちたあとも、まだ君に現金を入れてくれる。しかも君は今、稼げない。(人が多いだろう)スマホもない。副業もない。コンビニもない。なのに「困るだろうから」と金を差し入れてくれる。

 これは普通に考えてかなり重い。下界だって金を出すのは簡単ではない。家賃もある。光熱費もある。ガソリン代もある。なのに、それでも君のために動いてくれる。もう神でいい。少なくとも、君よりはだいぶ上の存在である。

にもかかわらず、その神から与えられた金を、数日で“ちょっといいおやつ”と“なんか欲しかった物”に変換する犯人さんがいる。
正気かなって思い見てたよ。
神の加護を、おやつとテンションで消すな。せっかくのSSR支援を、初回半額ガチャで全部溶かすな。

 ここで大事なのは、天界の金は下界の金より重いということと、犯人が頑張れることは基本ありません。頑張るのは君の家族や恋人、弁護士であって君ではないのだ。

唯一出来ることは、金策に走る。お金がないなら、これしかない。無心ということね。

 下界での三千円は、まあ三千円。
飲み会一回で消える。意味のないサブスクで溶ける。コンビニに三日通えば気づいたら消える。だが天界の三千円は違う。使える場所が少ないぶん、一回の判断の意味が大きい。

つまり、君の金銭感覚がむき出しになる。
下界で雑に生きてきた奴は、天界でも雑に使う。そしてその雑さが、保釈、弁済、栄養、情報、全部に響いてくる。

金の使い方は、その人の頭の中の優先順位をほぼ丸裸にする。何に先に飛びつくかで、その人が現実を見ているか、まだ夢を見ているかが大体わかる。

 じゃあ、何から優先すべきか。ここを曖昧にすると、また犯人さんは“今日は気分が落ちてるから甘いのいっとくか”みたいな地獄の意思決定を始めるので、はっきり言う。

■最優先は、罪を軽くするに決まってんだろ

つまり被害弁済、示談、そして場合によっては私選弁護士。ここにまず金を寄せよう。

なぜなら、君が天界にいる理由は事件だからだ。肌が少し潤っても、おやつを食べて少し幸せになっても、事件そのものは軽くならない。だが弁済や示談に回せる金は、事件そのものに干渉する。ここがデカい。

少しの金で、1ヶ月懲役が短くなったとする。
現在ではまぁまぁのアホでも1ヶ月働けば20万円は稼げると思っている。
(この作品を20年後に読まれたら変わっているかもしれんが)

金の話を抜いても、1日でも早く出たい!って思っているのに、出ること以外に金を使って意味あるのか問題を把握ないと。

気分ではなく、盤面に効く。天界では“癒やし”より“干渉力”を買おうぜ、兄弟。

 僕の持論だが、被害弁済は「心の美しさ」の話ではない。もっと現実。君が罪を軽くしたいなら、やる価値がある。もちろん全事件どうにかなるわけではないし、罪名や状況によっては限界もある。だが少なくとも、被害者がいる場合“お金がないから何もできません”と、“少しでも返す意志があり、実際に動いています”では見え方が遥かに違う。何故なら日本では、目には目を歯には歯をという法律がないからである。

 しかもこれは綺麗事ではない。法も裁判も人が回している。だったら人が見てわかる行動を出すしかない。天界でおやつを増やしても、せっけん箱を自弁購入してもそれは裁判所で役にたたない。せいぜい「おやつ好きな犯人さん」になるだけだ。そんな称号はいらない。
そう聞けば裁判で一ミリも役に立たない買い物と理解してもらえるだろう。
お菓子は買って弁済はしないけど出たら弁済します……そんな奴、裁判官が信じるわけがないだろ。

「そのお菓子代を弁済に充てれば?」

悲しいが現実だ。これも客観視出来ないからわからなくなるのだ。毎週1000円のおやつ(僕が入っていた天界だと995円×2が上限でした)を買っているなら、そのお金を渡せばよい。金額だけど金額ではない。矛盾しているけど端的に言えば、行動を見られるのが裁判所であり行政だ。裁判所はさだまさしが好きなのだ。なんなら聞け!と言った裁判官もいたそうな。

 次に大事なのが、私選弁護士である。ここも勘違いする人が多い。「国選でいいでしょ」「どうせ同じでしょ」「弁護士なんて誰でも一緒じゃね?」。いや、そう思っている時点で、だいぶ危ない。

もちろん国選で十分な場面もあるし、私選が万能というつもりもない。あと法人でもなく、現在特殊な個人事業主だが、僕自身の人生で私選弁護士を五人使っている。周りの友達に5人以上弁護士を雇ったことがある人がいればこの章を飛ばして、その友達に聞く方がためになる確率は高い可能性もある。

少なくとも“君のために、君の件を優先して動く人”に金を使う価値はある。これをケチって、代わりに日用品マウントやおやつ無双を始めるのは、装備欄が終わっている。ボス戦なのに、初期武器の木刀のままスキン課金してるようなものだ。見た目だけ整えても、勝てるわけがない。フェイス用のアバターだけ豪華で、防具も武器も初期装備。そういうプレイヤー、だいたい序盤で詰む。

国選弁護人を無料で頼むやつのなかに、国選弁護人の文句をいうやつもいる。
僕から言えばそれも大分ずれている。課金をしたもの勝ちのソシャゲで、無課金は勝てなくて文句をいうやつがいる。同じだ。無課金ユーザーは文句ではなく、その無課金で手に入れた弁護士が、どうやったら気持ちよく報酬以上のサービスをしてくれるか?

それを考えないと潰されるくらいわかるだろ。
無課金で国選弁護人を頼むならその弁護士をどれだけノセられるかが勝負であり、お世辞やおべっかくらい当たり前のようにするべきである。

 なんせ国選弁護料は2026年現在では国選10万〜30万(国負担)私選 60万〜100万以上だ。(因みに僕の今回の事件は知り合い価格で44万円)

しかも締め切りが決まっているわりに、忙しい。起訴前なら基本20日。この間に動けるだけ動かないとだめなのに、無課金弁護料は10万円前後。
起訴後も10万~20万なのだ。そりゃ国選弁護人登録者も減るだろ。国から出る報酬は2026年現在から見て20年くらい据え置き価格らしい。
数字にさして意味がないと思うが、詳しく調べたい人は自分で調べてくれ)

 人によっては、やればやる程赤字になる人も。
若手が多いのも顧客が少ないうちは勉強のためにやっている人も多いからだ。
本当か嘘か知らんが、ざっくり調べた結果、コンビニの数より多い弁護士(基本個人事業主だからね)なのに、国選弁護人はギリギリの数だそうだ。つまり冷静に見れば、初心者勢か、明らかに無能な弁護士か、頭が悪いけど正義があると信じているお節介弁護士のマッチング系弁護士のどれかである確率が高いということですそうだよ。

民間でも同じでしょ?
「えっ?おま、そんな安い仕事しか出来ない世界にいるの?」していないあるよと金持ちマウントや職業マウントとられるじゃないですか。
弁護士の世界も一緒なのだよ。

 天界では、見た目の優越感に使った金ほど、後から虚しい。ちょっといいシャンプーを買った。ちょっと人よりマシな物を持った。
で、どうなるのか。夜には普通に暇である。翌日も事件はそこにある。取調べもある。保釈の不安もある。いいシャンプーを買っても、罪は軽くならないのである。
つまり、気分だけ買って、現実は何も変わっていない。ここに気づかないと、金は何度でも同じ所へ吸われる。

■栄養になるお金は別

 その次が栄養だ。ここは軽く見る奴も多いが、僕はかなり重要だと思っている。なぜなら、頭は体で動いているからだ。メンタルも同じだ。人は金がないと視野が狭くなりやすく、ストレスは判断を鈍らせる。さらに人間は、未来の大きな利益より、目の前の小さな快楽を選びやすい。

だからこそ、天界では逆をやるべきなのだ。今日の欲を満たすための買い物ではなく、明日の脳ミソを守る買い物にも寄せる。
タンパク質が足りないなら自弁。
(場所によっては補食)

頭がボーッとするなら、まず食い方を見直す。ここをやらずに「最近メンタルが弱い」とか言っても、そりゃそうだろうとなる。ガソリンを入れずに「最近この車、走り悪いんだよね」と言っているのと同じだ。悪いのは車ではなく、たいてい運用する側の知能によるのである。

自弁と弁済なら当然弁済>自弁だが、頭が悪くなるレベルで腹が減るな、と感じるなら自弁の購入は計画的にいれていくほうが良い。

これは弁済を考えるにも脳ミソは必要だし、三大欲求については節約しつつも、いれたほうが良いと僕は考えている。

別に僕は買えない程には、神たちのお陰でならなかったが、それでも雑誌や日用品はほぼ買わない。人によってはジャンプだの週刊現代だの買いまくっている人もいたが

「もったいね」

と、思っていた。

三章のおまけ さだまさしさんでも述べたのだが、お金の大きさではないのだ。あれは現在の最適解を答えているだけで、「今でも昭和ロマンで納得する裁判官」を卑下しているのであって、六法全書の多くは、明治時代に作られたゴミ法律だ。

これは国選の無能弁護士でも頼めば「被告人に金銭的余裕はないが、留置金の寄付を菓子等を購入するのではなく、被害弁済に充てている」事実証拠を謳わせれば昭和ロマンが完成するだろ。

 知識も同じだ。これも天界あるある。
だが、冷静に考えてほしい。君は今、暇が大量にある。スマホがない。仕事もない。雑音も少ない。その状態で、本に金を回さないのは、かなりもったいない。下界では時間がなくて読めない。読みたくても集中が続かない。

 なのに天界では、読める。考えられる。メモもできる。だったら、ここで知識を増やさない理由はない。目先の気晴らしに金を流すのではなく、出たあとに効く物へ変える。
これができるだけで、天界の暇はかなり資産になる。おやつは食べたら終わる。成長は一生ものの喜びと自信につながる。

どっちがコスパ良いかは、たぶん君でもわかる。
あくまで弁済>読書ではあるが、考え方によっては、再犯しないためにも勉強して成長するのは、社会にとってはプラスだろう。

レベルアップして社会に戻ると税収が上がる。
頭が良くなり、収入も上がると再犯率は下がる。
収入が上がると多くの人のためになる確率があがるってわけですね。

極論、余裕がある人は良いが、ないならないなりにお金の価値だけじゃなく、効果も最大限にすることを考えるのだよ。

ロールプレイングゲームでステータスをお金で買うゲームなら多くの人は攻撃力か防御力を上げるのが一般的でしょ?僕から見ると運の良さとか、かっこよさとか上げている感じ。それも中途半端に。

 ここで一つ、心理学の話をすると、人は金を“同じ金”として見ていないことが多い。要するに、財布を勝手に分けてしまう。神が入れてくれた金なのに、「これはまあ、おやつ用でしょ」とか「これは差し入れだから別腹」とか、脳内で勝手に分類する。
だが金は金だ。本来は同じ価値なのに、人は用途のラベルを貼ると急に雑になる。

だから君が最初にやるべきことは、金にラベルを貼り直すことだ。「この1万円は快適費」ではなく、「この1万円は事件を軽くする金」「この5千円は頭と体を守る金」「この3千円は出たあとの武器に変える金」。この再ラベリングができるだけで、使い方はかなり変わる。脳は案外バカなので、名前を変えるだけで動きが変わる。逆に言えば、犯人さんはそこを放置しているから、いつまでも“差し入れだからセーフ”みたいな謎理論で散財するのである。

 一番ダメなのは“気分で使う”ことだ。君はいま、平時ではない。天界だ。平時の買い物は遊びでもいい。(いやダメだけど)だが天界の買い物は戦略だ。そこをミスると、すぐ終わる。神から入った留置金を、おやつとどうでもいい優越感を与えられる日用品とかで溶かし、いざという時に「弁済に回す金がない」「弁護士に頼めない」「栄養足りなくて頭が回らない」となる。これ、かなりダサい。

しかも多い。犯人さんは思っている以上に、お金の優先順位が壊れている。だから天界では、まず金の使い方を見ると、その人がどこまで現実を見ているかがだいたいわかる。逆にいえば、金の使い方を直すだけでも、その人の現実認識はかなり改善する。

 もちろん、全部を被害弁済に突っ込めとか、歯を食いしばって無の生活をしろと言いたいわけではない。君は僧侶ではないし、たまの快適さは必要だ。だが、それは“優先事項を終えたあと”の話だ。ここを逆にするな。先に甘やかし、あとで困るな。先に見栄を貼り、あとで詰むな。先に気分を買い、あとで事件に負けるな。順番大事。それだけで、犯人さんの金の使い方はかなりマシになる。

 この章で言いたいことは単純だ。犯人さんのお金の使い方は、だいたい間違っている。そしてその間違いは、性格の悪さというより、目先を優先する人間の仕様と、金を別財布みたいに扱う錯覚から生まれている。だからこそ、天界では順番を決めるべき。被害弁済。私選弁護士。栄養。知識。そこまでやって、まだ余るなら楽しめばいい。少なくとも、数日後に消えるお菓子の山に変えて「満足です」は、あまりにもったいない。天界でこそ、君の金の使い方はバレる。そして、直せる。

余談だけど本当に少ない資金なら僕なら弁済に全振りです。知れないけど寿命が決まっている人生でシャバにいる時間は一秒でも多いに越したことがないからだよ。

■|烏有《うゆう》に帰す(おまけ)

 ここまで読んでくれた君も“烏有に帰す”ってよーわからんって思っても大丈夫だろ。数限りある辞書借りて、成長系に変わっているよね?当たり前だよね✌そっ。勉強が必要だ。

 さて今回初めて留置場に入学した人も、直近で留置場に入って、二回目だから今回は懲役覚悟、満期上等!とか思っている同士もいるかもわかりません。

そしてシャバで身重になってて、スマホの中のお友達や、ソシャゲのギルド仲間、わりと気に入ってたアパート、マンションの家賃だったり、恋人、家族、趣味の物品そして仕事など背負っていた物が朽ち果てることに、不安と絶望に耐えられない人も少なくないのではないかと思っています。

もちろん僕も懲役食らえば失うものは物理的なもの以外もあるでしょう。
罪の種類によっては家族の信用を失うかもしれませんね。
でも実は落ち着いていられるのは、経験値と解決策を知っているから。恐怖や焦燥感に駆られることがありません。

検察官に送検する48の調べも寝てました。
眠いのに
余計なこと言っても問題です。
話は検察官に言えば良いからと知っているから寝てたのですよ。

女警察むちゃくちゃムッとしていましたけどね。単なる生意気なおっさんだと思いきや、僕は事情を把握する時間を欲していたのです。

時間が欲しいのは私選弁護士に話を聞く必要があるからですね。僕の生意気なふてぶてしい対応が、男に余計な対抗心がある女警察は、僕の意図に気づかなかったわけですね。
失言が1つもない状態の書類送検が送られましたとさ。

失う恐れもありません。嫌ですよ。実際は僕も。でもなくなるなら仕方がない、また欲しければ手に入れればよい

そう考えています。愛していないとか、冷酷なわけでもないです。
知識として知っているので依存もしなけりゃ、作れるための技術も勉強と実績があるから、怖さがない。知識と成長とはそういうものだ。

 例えば中年で捕まったとします。
そのせいで離婚をすることになりました。
家もお金も取られました。
でも、年増の古女房と小生意気な子を失っても、若くて巨乳のピチピチした奥さんを再度もらって、子が欲しければまた作れる。

これが失ったあとの君の未来だと、事前に知っていたらどう思いますか。

想像しづらい方もいるでしょう。
そうです。その想像もつかない君は、君自信を信用できない人間だと知っているから、不安がつきまとうのですね。

なら自信をつけるために、頭も体を鍛える。
例えば老けて見えない知識を得る。
メスがオスに欲情する条件を知ればよい。
実際に実験する度胸がないなら練習すればよい。
他人の視線の正体も全然知識を得られる文献などいくらでもある。

 やらない人生だから失う恐れがある。
その辺のスーパーで気になる女性と仲良くなれるスキルがある者に、少なくとも女性や家族を失う恐怖がないのだ。

知っているから怖さがなく、突然留置場に入れられたが、常に生活でやりたいこと、出来ていない項目を把握していれば、それを留置場で行えばよいと自動でやる事が決まる。

もちろん仕事の不安もあるが、ジタバタしても意味がなく、できる範囲のことは自ずと決まる。であれば、普段実用書的なものを紙の本で読む時間がなかったから、それをやった。しかしこのような本も自分で作ってみたかったから、下書きを作る時間に大半をあてた。いわゆる塀の中での仕事を作ったわけです。

誘惑が多い現世の世界で、僕は全然自分の成長に満足していない。
女性を口説くことは、恋愛相談員である僕は、出来て当たり前。
しかし5000文字程度の、アドバイス記事は作れても、100,000文字となると、経験がないのだ。
何もノイズが生まれない、監禁状態はむしろ好都合であった。

人は捨てることが出来ないと、動きが鈍る。
それも僕にとって知識と知ってはいるが、実現するには更に捨てる必要があったというわけですね。

こんな状態になっても全てが烏有に帰すわけでもない。
多くの成功者は知識を得るために膨大な時間を使っており、今までないのであれば、これは絶好のチャンスである。
小さい頃から勉強漬けであった者より、有利な点もある。
必要なものだけ、実践に使える知識だけをピックアップすることが出来るという事だ。

生きてきて君が身につけてきた経験とスキルは消えるわけではない。
それが君の財産であり、失う事のないかけがえのないものなんだ。

第5章 新聞、読書は頭が良くなるという勘違い

 一度くらい聞いたことがあるだろう。
「新聞を読め」
「本を読め」
「読書家は頭が良い」

このへんだ。いかにも正しそうだし、学校の先生っぽいし、親も言いそうだし、なんなら意識の高い犯人さんも言いそうである。だが、ここで一度、かなり嫌なことを言う。読むだけで頭が良くなるなら、世の中はもう少しマシになっている。

 そもそも、何をもって「頭が良くなる」と呼ぶのか。

ここを雑にしたまま話すから、新聞も小説も自己啓発本も、ぜんぶ同じ棚に突っ込まれてしまう。だが現実は違う。新聞を毎日読んでも、その情報を使えなければ、ただ不安が増えるだけかもしれない。小説を10冊読んでも、資格の点は1点も上がらないかもしれない。

逆に、たった1冊の勉強本が、出た後の収入や仕事の方向性を変えることもある。つまり問題は、「読んだかどうか」ではない。何を読んで、どう使うかだよ。

 まずは新聞から。
新聞が全部悪いと言いたいわけではない。世の中で何が起きているかを知る道具としては機能する。だが、留置人にとって本当に役に立つかと言われると、かなり怪しい。なぜなら新聞は、だいたいネガティブだからだ。

殺人、事故、政治不信、景気不安、戦争、災害、炎上、値上げ。朝から晩まで「はい今日も世界は不穏です」と、脳にじわじわ流し込んでくる。しかも厄介なのは、それを見たところで、君は何もできないことだ。

 この「見せられるのに、動けない」が人間にはかなりキツい。研究でも、つらいニュースへの接触が不安、抑うつ、トラウマ様の反応と結びつきやすいことが繰り返し示されているし、特に“不確実さ”を強めるニュースは精神的な負担になりやすいと整理されている。

簡単に言えば、新聞やニュースは「世界やばいかも」という感情だけを置いていって、解決能力まではくれないことが多いのだ。

 留置場でこれを食らうとどうなるか。もともと自由がない。事件の先行きも見えにくい。外の状況も分からない。そんな時に、さらに不安材料を頭に詰める。これはもう、わざわざ自分でメンタルにデバフ(オンラインゲームやRPGにおいて、キャラクターにマイナスの影響を与える「弱体化効果」のこと)をかけているようなものだ。無料で落ち込める。あまり嬉しくないサブスクである。

「でも新聞を読んでると頭良さそうじゃん」という感覚もわからなくはない。

新聞を脇に抱えて難しい顔をしていると、たしかに少しだけ賢そうに見える。だが、見えるだけだ。ジムに入会しただけで筋肉がついた気になる現象に近い。紙を持っているだけでは知能は増えない。読んだ内容を整理し、必要なものを抽出し、自分の行動に変換できて初めて意味が出る。新聞はこの“変換”がしにくい。なぜなら内容が広すぎ、重すぎ、しかも事件と直接関係ない話が多いからだ。

 では読書はどうか。

ここも同じで、「本を読めば頭が良くなる」は半分正しくて半分雑だ。

東京大学の教授が書いた本を最初から最後まで読んでも、内容を理解できず、使えず、覚えてもいないなら、脳内では“難しい文字を長時間見つめていた人”で終わる。

読むこと自体が尊い、という宗教に入る必要はない。

読書は手段であり様々な人の価値観に触れるための行為だ。かなり優秀な手段だが、万能ではない。

本は剣にもなるし、枕にもなる。寝る前に開いて3分で落ちるなら、それはそれで健康にはいいかもしれないが、少なくとも資格の点は上がらない。

ここで小説の話をしたい。

僕のいた天界の官本は人気のないビジネス書や脳科学の本が少しあって、あとは池井戸潤だのラノベだの、読みやすいものが多いことがある。
これを見て「こんなん読んで意味あるの?」と思った。因みに僕は小説を読む習慣はないし、子供のころ100冊くらいだろうか、読んだ児童書籍で今のところ充分である。
国語力もこれ以上積んでも今は意味がないかなと思っている。

■小説とは

 持論では映像で分かりやすくしてくれるのに、わざわざ字で書いてある娯楽。
なんの科学的根拠もないが、僕の小説に対する認識と価値観だ。

小説を読んでも、直接的には頭はそんなに良くならない。少なくとも、「宅建の点が上がる」「行政書士に近づく」「心理学の用語が使えるようになる」みたいな成長は、小説だけでは起きにくい。これは事実だ。

ただし、小説が完全に無駄かというと、そこまで単純でもないらしい。2024年のメタ分析では、フィクション読書には小さいながら認知的メリットが確認されているし、別のレビューでは、他人の心を読む力や社会的認知にプラスの影響が出る可能性がまとめられている。

要するに、小説は資格などの武器にはなりにくいが、人間理解の補助装備にはなりうる。

会話の流れ。感情の動き。相手の立場。見栄。嫉妬。裏切り。間。

そういう“人間の面倒くささ”は、小説のほうが学びやすいこともある。小説は、天才にはしない。だが、少しだけ“人の気持ちの読める奴”にはしてくれるかもしれない……らしい。(いまいちよく分からなくてごめんな)

もっとも、読んだだけで急にモテたり、検察の裏が全部読めたりはしない。そこは期待しすぎないほうがいいぞ。

 では、留置人におすすめの読書ジャンルは何か。

僕はまず、今必要な本と、出たあとに使える本を優先したほうがいいと思っている。勉強のやり方。集中力。睡眠。心理学。行動科学。資格の入門。文章術。
ロングで天界にいきそうなら尚更だ。

このへんは当たりを引けば、かなり強い。理由は簡単。天界では時間があるからだ。

下界では「読みたいけど忙しい」「あとでやる」「スマホ見て寝た」で終わるが、天界ではそんな言い訳がかなり減るでしょ。

だったら、まずは“今必要な知識”“出たあと使える知識”を入れたほうがいいのは必須だし、これが一番コスパがいい。
逆に、一番もったいないのは、読む物の優先順位がぶっ壊れているケース。

たとえば、「頭を良くしたい」と言いながら、ずっと刺激の強い雑誌や、読んでも明日に繋がらないものばかり読んでいる場合。それは読書をしているのではなく、文字で暇つぶししているだけだ。

もちろん暇つぶし自体が悪いとは言わない。天界は暇が多いし、心を守るために軽い本が必要な日もある。だが、それがメインになると、結局「俺、結構読んだのに何も変わってねえな」という、一番悲しい読書体験になる。

ゲームでいえば、最初の村の周りでスライムだけ狩って「今日も頑張った」と言っているようなものだ。いや、頑張ってはいる。だが経験値の入り方が悪すぎるってことです。

もし留置中に小難しすぎる本がきついなら、読みやすい小説から入るのもありかもかな。
ただし、その場合も頭の片隅では「これは読むという行為の練習」と分かっていたほうがいい。

メイン武器は、やはり実用知識の本だ。そこをズラしたくない。それに、読書の価値は、本の中身だけではない。天界では、本を読むこと自体がルーティンにできる。

朝に読む。飯のあとに少し読む。気になったところをノートに書く。できれば同室の人に説明してみる。この“読む→書く→話す”まで行けると、かなり強い。

歩きながら読んだり、読んだ内容を人に説明したりすると、記憶が定着しやすくなるっていう方法もある。
これは学習の世界でも、ただ読むだけより、思い出したり説明したりする方が定着しやすいという知見と噛み合う。

つまり大事なのは、「読んだ冊数」ではなく「どれだけ頭を使って読んで、どれだけ使えるか」なのだ。

 また、それ以上に大事なのは、1冊から何を抜いたかだ。ここまでくると、「じゃあ新聞は全部ダメで、小説も微妙で、結局実用書だけ読めばいいのか」という話に見えるかもしれない。
そこまで極端ではない。
ただ、留置人の置かれた状況を考えると、優先順位はかなりハッキリしている。

大学の文学部で優雅に教養を広げているわけではない。事件があり、時間があり、先行きが不安で、出たあとどう生きるかを決める立場にいる。

ならばまず、未来に効く本を取れってことだよ。

次に、心を少しやわらげたり、人間を見る目を育てるために小説を使う。新聞は、よほど目的がある時だけでいい。毎日わざわざ不安の燃料を入れる必要はない。

 僕の例は極端だから新聞も読まないし、夜に流れるラジオのニュースには強制的に頭に入ってしまうためムカついていた。そもそもアメリカVSイランなんて留置場に入る前から起きていたが、留置場のラジオで知った。

しかも食事中にだ。食事中は食事に集中したいのであり、総理大臣のコメントなどマジで邪魔だった。毎日ガンプラ界隈の話題とか、ドラクエの話題なら食事中でもまだマシではあるが……

 読書は、賢そうに見せる道具ではなく、出たあと少しでもマシに生きるための武器でなければならない。小説にも役割はある。だが、資格や仕事や収入や再出発に直結するのは、たいてい実用書のほう。新聞は、使い方を間違えると、ただメンタルに小さな穴を開け続ける。だからこの章の結論はシンプルだ。

読むなではない。“選べ” である。

新聞を漫然と読むな。小説に全部を期待するな。そして、天界の大量の暇を“成長に変換できる本”に先に回せ。そこを間違えなければ、読書はやっと武器になる。

■週刊実話だけで集中力ダウンした実体験

 ここで一つ、かなりどうでもよさそうで、実はわりと大事な話。読書と一口に言っても、紙に印刷されていれば全部プラス補正が入るわけではないことは理解してくれたと思う。

ここを勘違いすると、せっかく天界で確保された貴重な読書時間が、きれいに消し飛ぶ。僕も留置中、毎日3時間前後はサイエンス本や心理学っぽい本を読むようにしていたのだが、最初の一週間くらいは自前の本が届かず、官本を回していた。だが官本というのは、いつも都合よく脳科学や行動経済学などで埋まっているわけではない。むしろ人気の中心は、小説、ラノベだ。異世界転生ものかな。ハリー・ポッターもあったが、20日勾留の間で読んでいる奴が一人もいなかったのは笑えた。

 そんな官本の話とは別に僕は、雑誌を買う余裕くらいあったから、まぁ同室のよしみとして1冊買った。同室の犯人さんは、地方から移送されており、お金に余裕がなさそうだし、年下でもあったから「良かったら読む?」と、言ってあげようと思い、20日勾留の中で、日用品の購入の時に1冊だけ週刊誌、週刊実話を買った。

届いた時にざっと週刊実話を読み、予定通り渡して読んでもらったのだが、エロいページがダメだった。肌感で「集中力、半分くらい死んだな」と思った。もちろん厳密に脳波を測ったわけではない。だが、感覚としてはかなり近い。

これは別に気合いが足りないとか、僕が急にスケベになったとか、そういう単純な話ではない。
刺激の強い情報は、それだけで注意を持っていく。     

しかも厄介なのは、そのあと本に戻っても「さあ切り替えて真面目に文献をよむぞー」と思うのだが天界では刺激が少ないせいか、しょうもないエロページが下界の3倍気になってしまう。

新しい知見が広がった。お陰で次の日も私本は3冊しか房内に持ち込めないのだが、少しだけエロい週刊実話をいれてしまった。

いい歳なので、シコるわけでもないのにだ。

じゃあどうするのか。スモールゴールと報酬を誓約をかけて使ったんですよ。
ようは、出来る範囲の目標とご褒美として少しだけエロい週刊実話を読めるという誓約。

前提として僕の入った留置場は14時~本交換があったから週刊実話をどうしても見たければ本交換の時にしていた。

朝の私本3冊は、実用書と自分の中で誓約を決めて、本交換までに○○が出来れば(例えば100ページ読めたらとか)週刊実話と14時に交換できる。という誓約を作って対処したのだ。

が、実は作ったら作ったで朝取り出さないと14時も面倒で取り出さなくて、実際は目に入る場所に置かなければ、集中力は保てたというオチなのだが、それくらい簡単に人の心は惑わされるってことが分かってもらいたかったって話。

 
ゲームでいえば、先にボス戦を終わらせてから寄り道するのだ。逆に、寄り道してからボス戦に行くと、だいたいMPがない。人はここを逆にしがち。「ちょっとだけ雑誌見てから本読むか」が、人を目標から遠ざけやすいってことなんだ。

だから読書は内容によってはバフにもなるが、普通にデバフにもなる。 特に天界では、時間が多いぶん、何を読んだかの差がそのまま積み上がる。君が3時間で得るものが、知識なのか、語彙なのか、集中力なのか、それともただの雑念なのか。それで数日後、数週間後の頭の出来が変わる。紙なら何でも正義ではない。官本にも当たり外れはある。雑誌にも用途はある。だが、少なくとも成長したい日に読む物ではない。そこを間違えなければ、天界の読書時間はかなり強い武器になる。逆にそこを間違えると、君は本を読んでいるのに、頭の中だけ妙にうるさくなる。

 因みに僕の下界での教養はあまりよしとはしない、ファスト教養(本を読まずに要約・動画・切り抜きで「知った気になる」教養)がメインで、仕事のながらで放送を視聴して身につけている。

基本マルチタスクは良くないとされているが、普段車に乗っている時間が長いし、その仕事自体どうでも良いと思っているため、勉強と仕事を両立するためにと考えて編み出した方法なんだ。

当然ながらで視聴しても効果が薄いのも実感しているのだが「なら同じ話を何回も聞けば良いじゃん」って思い、何回も聞いて、実践することを前提で身につけている。
 下界で本もたまに読むが、ファスト教養で足りない部分は放送者が本を出していれば、その人の本を購入し補う感じで読んでいる。

■それでもあなたはシコりませんか!?(おまけ)

まずは小難しいデータから(寝るなよ)
テストステロンの一時的上昇: 禁欲2~5日でテストステロンが僅かに増加し、7日目に最大値になるという報告があります。

  • 精子の老化と質低下: 射精しないと精子は精巣内で約1週間で寿命を迎え、吸収されます。また、禁欲期間が長すぎると精子の運動率が低下し、DNAが傷つくリスク(DNA断片化)も上がります。
  • ペニスの機能低下: 定期的な射精がないと、陰茎への血流が十分に確保されにくくなり、勃起不全(ED)や陰茎が萎縮するリスクが考えられます

ではお待ちかね。分かりやすいお話。
前立腺がんリスクの増加
精子の質の低下(運動率低下、DNA断片化)
勃起力の低下
早漏の傾向

そして……
ペニーさんの萎縮

そうです。
皆さんの息子さん、小さくなるのです。
勃起力の低下は想像出来そうですが、縮むのですよ。実はね。大丈夫?

おちんが、縮むんすよ!

血流で勃起するのは、なんとなく幼卒でもできると思いますが、適度に血流を流し込まないと良くないだろうな?とも分かると思います。

人間中身だ!とよく聞く言葉だと思うけど、中身よりも内臓勝負だからな!

みんな息子さんを面倒みなさすぎです。
立たないのは、あなたのせいですよ?

正しいエロ本の仕入れ方
・全国共通事項

犯罪系(不同意性行・ロリ)
エロ漫画でもダメ(警察だからな。当たり前だ)
留置、拘置、務所全部ダメ!

・エロ範囲は人によって(場所)決まる。
上述した僕の入った留置場は、「まぐわっていなければOK」である。
しかし、場所によっては定かではない。
人というのは、県であったり、刑務所であれば、その担当であったり(まぁ所長の許可次第)で変わってくるというわけだ。

時勢によっても大きく変わり、都度確認が必要である。
差し入れ代行が高額なのは、収監されている施設へ確認をいれ、更に修正まで入れるから仕方がないのである。
なので「本人が聞く」が一番コスパがよい。

お金に余裕があり、人に頼むのも憚るのであれば、代行屋さんに頼めばよい。週刊誌の広告欄にいくらでも載っている。
(母上、熟女系の成人誌の差し入れを所望する・・・・・・とは言えんわな)

・眠剤がいらなくなるかも!?
 
自家発電を試みると、睡眠の質が向上する可能性もあるそうです。
僕も賢者タイム後、すぐに寝てしまうロクデナシだ。
科学的には、エンドルフィン、ドーパミン、オキシトシン、プロラクチンなどがでるとのことだが、どうせ犯人さんとお話しても「?」でしょうから、名前など覚えなくても構いません。
要はストレス解消になると覚えてもらえれば合格です。
ストレスが実は曲者で、皆さんが思っている以上に問題児なんですね。

「皆様、廊下を見てください」
はい。鍵が閉まっていますね。既にストレスです。
因みに独居にいられる方で「孤独」のストレスを感じる方は、たばこ15本分の害を受けるそうです。特に男子は弱く、妻に先立たれただけで、死ぬ確率も上がるそうな。(女性は変わらんらしい……世知辛いですな)

先ほどのホルモンは、幸せホルモンなのですが、ただでさえ様々なストレスホルモンに晒される中、幸せホルモンを出しまくっている奴が、優勝であると、理解できたと思います。

ED(インポっすね)はストレスが関与すると聞いたことがある人も多いでしょう。なのでそれに負けないように自家発電は重要なことです。

・更にパワーアップ!?犯人が出来るチントレ講座
射精を怠る危険性、入手方法まで読んでくれた犯人さん。
意識高い系留置人であった僕が向上を無視するわけありません。
3か月を超える留置人の方は必見です。
毎日取り入れ出所後、イケイケな息子さんになりましょう。

骨盤底筋がそれだ!
これを鍛えると
勃起力・持続力の向上: 血液を陰茎に閉じ込める力が強くなる。
尿漏れ・尿の切れの改善: 膀胱や尿道を支える力が強くなる。
姿勢改善・ダイエット: ぽっこりお腹の解消にもつながる。

待っている奥様や彼女さんのためにも、きっちりトレーニングしたいメソッドだし、なによりもパパたちにバレずに出来るトレーニング方法もある。

ケーゲル体操
1.PC筋(骨盤底筋)を締める(ションベンを止める感覚)
2.キープ(3秒~10秒)
3.緩める
これだけです。10回×3セット
簡単ですよね。3か月くらいから効果が出ると言われています。

もちろんスクワットも効果ありますし、開脚(又さき)なんかも効果はあります。血流をよくするのも大事ってことです。
ただ一点集中でトレーニングするならケーゲル体操はお勧め!

・コミュニケーションスキルを磨こう
 
僕の天界では雑誌がいくつか選べるという設定でしたが、ようはパパたちが近所のセブンイレブンと提携して週一で届けてくれるシステムだったからです。つまりセブンに売ってない物は買えないという仕組みです。
僕はなにをしたかと言えば、単純に犯人さんと仲良くなって、雑誌の内容を聞いて選んだんですね。

人は質問されて嫌がる人はあまりいないのですよ。特に自分が知っていることを質問され答えられれば、気分が良くなります。
僕がよくナンパで使うテクニックです。
前述した通り、答えやすい質問をいくつも重ねていると、得意分野もわかってきますよね。そんな中、長く留置人をやっている人に聞いて、エロ要素が入っている雑誌を選んだわけです。

外でどんなキャラで過ごしていたかもわかりませんが、留置場で知り合いに会うことは少ないですから、気にせずどんどん話しかけて、情報を仕入れましょう。知ったよりも知らないふりのほうが、お得なことが沢山あると思いますよ。

第6章 留置場は至れり尽くせり桃源郷~Made in heaven~

ガチムチ無料メイド

 いつもの朝6:30。下界では聞きなれすぎて嫌いになるアラームの煩い音、love love showではなく、人のぬくもりを感じられる声で起床する。
機械音ではなく、人の声というのは、ほっこりしたポカポカとした気持ちになる。

 煎餅布団を片付け、みんなに挨拶をし、歯磨きと、洗顔を済ませる。毎日林間学校にいるみたいだ。今日も|犯人《メンバー》たちは、元気そうで何より。少し残っていた眠気もそこで完全に覚醒する。

 1人2人過ごすには、十分な広さの部屋を“ささっ”と掃き掃除をしたら、午前7:00過ぎ。
ルームサービスで部屋の中にお弁当を持ってきてもらえる。

 お新香パンを口に無理やり押し込み、軽い朝食を済ませたあと、最近すっかり習慣化された読書の時間。

 下界ではこんなに朝は暇ではなく、仕事前の読書習慣。僕にとって今かけがえのない大切な時間だ。
歩きながら読むと記憶の定着もよい。覚えたい時は同室の仲魔に本の内容を話をしたりもする。いい|犯人《メンバー》に出会えて良かった。

 しばらく読み更け、そろそろ読書の集中力がきれたころ、ふと時計を見ると針は午前9時を指している。
「そろそろ時間か」そう思い、僕は部屋の外にいる屈強なガチムチメイドさんに仕事道具を頼むと30秒で届く。僕は丁重にお礼をして、気合を入れる。

 「 さあ、これからお昼まで仕事しなくちゃな 」
頬を「ピシャン!」と叩きたいところだが、ガチムチメイドさんが、自傷行為があったとし、僕を保護房と呼ばれる淫靡なプレイルームにに連れて行って放置プレイを始められても困る。

 興味は尽きないが、“僕には仕事がある!”快適な朝を迎えたあとだ。仕事の集中力も申し分ない。
好奇心をぐっとこらえて、僕はお昼までの時間が一瞬かと思うくらい没入して仕事をこなす。

 12:00になるとランチの時間だ。
お昼は大概ちょっと贅沢な弁当が届く。「そろそろお昼だニャン」とスキンヘッドのガチムチメイドさんが弁当を届けてくれるのだ。
「かたじけない」

それらを平らげまた、読書だ。
まさになんか西の貴族のような高貴な生活をしていると言っても過言ではない!

 僕の肌感ではあるが、留置課に配属されている若きガチムチメイドさんは、恐らく初年収は850万円以上はもらっている筈だ。でなければ、こんな神サービスが出来るわけないだろう。するとやり手の班長さんは2,000万は優に超えている。Dさんで850万か。サービス内容を鑑みれば、妥当な公務員の対価と認めざるを得ないな。

 食べたあと仕事のキリが悪いとき以外は13:00まで読書の時間にしている。13:00から仕事を始めて14:30。
ティータイムにとガチムチメイドさんたちは、菓子類とコーヒーが部屋の前にもってきてくれる。

貴族だな。今日は珍しい食べ物だな。
黄色のマカロンだけ入っている。そうか、天界では黄色のマカロンを“もろこしたろう”と呼んでいるのだな。
30分ほどマカロンと量が少ないのに170円の高級コーヒー(多分量と値段からしてコピ・ルアクだろう。)を嗜みつつ、仕事をし、18:00まで一気に仕事に集中。

コピ・ルアクのカフェインが効いているせいか、集中力もいい感じに続く。
そして18:00までに目標設定してあるところまで仕事が終わると達成感に満ち溢れる。

 「おっと。忘れていた。今日は入浴日だったね」
大浴場に、人がおぼれてしまうくらい大きな風呂。
浴場の外にはガチムチメイドさんが僕が、万が一にでも溺死しないよう、常に監視してくれている。僕の安全が保障されているというのも、|些《いささ》か恥ずかしいものだな。

 なによりも、ルームサービスだけではなく警護まで怠らないとは。
「しかし浴場は 今日は1人か。一緒に仲魔と千葉県の今後を語り合いたかったが 仕方がない」1人は1人でちょっとだけ贅沢な気分だ。

 なんとか仕事もノルマをこなせた。
今日も良い出来だ。
多くのメイドさんたちのおかげで今日という1日がすごく充実する瞬間だ。
仕事に没頭できるのは、|彼女《かれし》たちのお陰であることを僕は忘れていない。

 18:00になると、屈強なガチムチメイドさんが夕飯をルームサービスで届けてくれる。夜は栄養を補給したいから、|お弁当《ディナー》は2個だ。毎度思うが中々の量だ。1,200ジンバブエドルだが、日本の高級牛肉店「吉野家」で特盛ツユダク、たまごの1,200ジンバブエドルの量と比べても遥かに上回る量だ。

だから夕飯だけでいつも30分くらいかかってしまう。
お冷も頼むと部屋まで持ってきてくれるけど、量が多くていつも2回くらいお冷を頼んでしまう。

いつも心の中で詫びるがごとくメイドさんたちには呟いています。

「|ありがとう《こおりいれて》」と。

 そのあとは日課であるHIITか筋トレだ。
栄養素を吸収出来るように、激しく体に負荷をかける。
たまにガチムチメイドさんから
「|なに、食後に暴れているニャー《はい、そこ暴れないでください》」と怒られちゃう時もあるが、そこは気にせずバルクアップだ!

 大量の夕飯と筋肉をいじめて満足したあと、珍妙、基い絶妙なタイミングでガチムチメイドさんに安定剤を飲ませてもらう。
「ちゃんとお薬飲めたかNYAー」と聞いてくるので僕は口を開け、ちゃんと「のめまちたよー」とアピールをする。
喉に突っ掛かって死なないか、きっと心配してくれているのだろう。

 仕事が残っていなければ本を20:00くらいまで読みふけ、だんだんと眠くなってくる。流石に夜は早いのだが、脳科学を知り尽くしているガチムチメイドさんは、睡眠が如何に脳にとって大事か熟知しているのだ。仕方がないだろう。

 歯磨きと、洗顔を済ませると就寝準備。21:00には灯りを概ね消してもらい、薄明かりの中、眠る。スマホなど見ることもなく、心の平穏を保った状態にしてもらい、5分程、僕は苦手な瞑想してから眠る。


というわけで、留置場。
そこは|桃源郷《ユートピア》
なぜそこまで嫌がられるのかが、全くわからない。なにより僕が1人で暮らしているよりずっと、まともだ。そしてあり得ない程、贅沢の極み。

「え、パパ(留置課職員のこと。僕の造語です)そこまでしてくれるの?」みたいな場面がちょくちょくある。

 僕の感想は、どんな貧乏人でも意識高い系金持ちの生活、またはFireを達成した少ない人たちが望むような生活が、無課金で、更にパーソナルトレーナー付きで生活が送れる空間であると思って留置場で22日間暮らしていた。

 これ皮肉じゃなくてマジです。
楽しいFire国民のような生活を終え、本書に取りかかる際、当然似たような書籍がないかとかもザックリ調べると、驚きの結果。なんと似たような本があった。僕のように前向きな気持ちそうな題名の本があるではないか。

他は辛かったとか、暴露日記みたいなものが、多いが、僕だけが変人でなかったことに安堵した。
(読むと引っ張られそうだからあえて買いませんけどね)

■多分、人にとって正しい留置場生活

結論から言うと、人体にとって現代の科学で証明されている限りの中と僕が自分で知見を広げ知った限りではあるが、概ね最適解を“知っている”のと“挫折している経験”が、僕にはあるので、辛くないのだ。

また、寂しさなんかは、下界でそんなに数は多くないが、人間関係に満足がいっている。
面会も20日勾留のわりには多かったしね。

歳も歳なので「あ~やりまくりて~」という時期は過ぎている。

貧乏ではあるが、クビを括るレベルではない。

それも別に得意でそうなっているわけでもなく、日頃から人間関係、人の幸せとはとか、文明病、お金の考え方なんかも“知っている”から不安にならないのもあるし、半分は僕の病気だ。

 まず起こしてくれる。自分でアラームを設定して、スヌーズを三回かけて、布団の中で「あと五分……」と腐る余地がない。起こされる。しかも無料。下界だと、こんなサービスを毎朝やってくれるのは、母親か、よほど優しい恋人か、もしくは月額課金の高い人生だけだ。天界ではそれが標準装備である。

毎日同じ時間に起きることは、非常に大切なことである。下界では人との付き合いもあり、酒ものむ人からすれば朝に残りやすい。

そんな中、必ず朝6:30に起きれる空間は、人体にとって、メンタルにとっても非常に効果が高い。
小難しい話はあえて控えるよ。“セロトニンが~”とか書いてあると、僕の書籍が枕に使う人が、続出するだろ。

 だからメリットをだけざっくり紹介すると、

メンタル視点:不安・イライラ・気分の波が減り肉体視点:回復と継続が安定しやすい。
医学視点:体内時計を整える“土台”になる

最低レベル65の|宿敵《けんさつ》と戦うのに、メンタルぐだぐだ、体内時計もボロボロじゃ戦えないだろ。

 そして朝飯。起きたら無課金弁当が部屋まで運ばれて来る。ウーバーイーツ?配達料ももちろん無料。小さな食器口から部屋にまで運ばれてくるという一点だけ見れば、ホテルにも負けていない。
 と言いたいところだけど、上述に書いてあるほど実は感謝していなくて、問題は食種類。
揚げ物が必ず入っていて、量が少なすぎるので、太りたい僕はNGだった。
なので、自弁購入していた。自弁もおまかせ弁当だが、魚や鶏肉、野菜が入っている確率高く、そこで足りないけど栄養を補給していた。( 牛肉は1200円払っても入っていなかった )

生きている間に変わることは、ないと思うけどプロテインやサプリが署内で手に入ればと思ったよ。
自弁はご飯も2杯になるのだが、おかずの中にチキンライスが入りご飯が3杯分になった時は、ひっくり返るかと。

話をメリットに戻すが生活を回すための細かいことが、思っている以上に“人の手”で回っている。洗濯も大の大人が無料でやってくれる。

洗い終わったら、部屋にまで持ってきてくれる。自分で近所の薬局に買いに行かなくても洗剤で、きちんと洗ってくれる。
洋服の数も管理してくれる。
自分で洗濯機を買わなくても良いし、故障したから買いなおさなきゃもない。

病院にも行ける。市販の薬も常備しており、飲みたいときに飲ませてもらえるし、寝れなきゃ医者の判断で処方してもらえるし、肌荒れしてれば塗り薬、目が悪ければ目薬と無料でもらえる。

 なんと税金などほとんど払っていない自称オーバーステイのベトナム人でも、もらえるから、ベトナム人はもらいまくっていた。
留置場内は真の人類皆平等である。
普段税金泥棒と呼ばれるパパたちも、ベトナム人に「税金も払わぬ分際で!」とは当然、言わない。
きっと同じ被害者の会だと思っているに違いない。

 つまり買いに行く必要も病院に行く手間もなく医者は勝手に来てくれるし、必要とあれば公用車で病院に連れていってくれる。まず歩く必要がなく、全部車だ。薬の消費期限すらパパたちが管理してやってくれる。

 そして真心のこもった手書きの手紙も出せる。
書いて「出しておいて」と言えば、パパたちが無料で出してくれる。そんなサービスどこにあるのだ。「手紙だしておいたから出しておいて~」下界でそんなコンテンツあるのか?秘書つきの取締役クラスだぞ。

 本も読ませてもらえる。僕の家(留置場)ではなかったけど、題名さえ分かれば、ネットで買ってくれる家(留置場)もあるらしい。
奥さんや恋人がいる人は、試しに言ってみて下さい。「ドラえもんの1巻買っておいて」って。

「わしゃメイドじゃねーよ」と、カーフキックを食らう可能性のある人のほうが多いのではないですか。

風呂も無駄に広い。そして揉め事にならないように少人数でいれてくれる。
僕はたまたま1人で入いれることが多かったので実に快適だったし、なんとそんなでかい風呂に入れるのに、風呂掃除もしなくてよい。もちろんシャワー完備だ。(うちのシャワーはしょんべんみたいに、ジョボジョボでる変なタイプだったが)

食器も洗面所もパパたちがいつも清潔にしてくれるし、寂しい時は暇な時だけだけど、パパたちが質問に答えてくれる無料相談所みたいな対応もしてくれる。
これも人間にとって実は非常に大事。
思考力が落ちる
👉 会話=リアルタイム思考トレーニング
→ やらないと鈍る

語彙・言語能力が低下
👉 話さないと使わない
→ そのまま落ちる

認知機能低下(ボケリスク)
👉 社会的交流が少ない人ほど認知症リスク↑(研究多数)

■ 行動・人生のデメリット
コミュ力が落ちる(当然)
👉 話さない=スキル維持されない
チャンスが減る

👉 仕事・人脈・情報
→ ほぼ会話経由
誤解されやすくなる

👉 表現力が落ちる
→ 「何言ってるかわからない人」になる

■ 身体・健康への影響
寿命にも影響
👉 孤独は死亡リスク↑(タバコ・肥満レベルと同等とされる研究あり、僕が知る限りはタバコ以上と認識だ)
免疫低下

人によっては、留置場のほうが喋っている人も結構多いのではないだろうか。
僕は変人なので「人と話したい欲求」が希薄。
だから僕は参考にならないのだが、たかが人と話さないだけで、これだけのデメリットがあるのだから太古の昔からDNAで紡がれ、生存本能に近いものになっているのかもね。

後述するが、運動の時、喋るひと多かったなぁ。

 そして冷暖房完備だ。下界ではインフレが起きて、資源の高騰が進み、100円で買えたツナマヨおにぎりは190円に変わり、低所得の国民は夏に近所のAEONに行って涼みに行く人が続出。

電気代は極限まで節約している国民だらけの中、悪いことをしないように24時間、電気はつけっぱなし。空気清浄機も回しっぱなし。
それでいて1円も光熱費は払う必要がなく、全て公費だ。

ベトナム人ばかり言って申し訳ないが、たまたま天界にいたから語るが、ベトナムのシャワーは水だ。天界は無料で快適な41度くらいに設定されたシャワー+風呂付きだぞ?
何度もいうがベトナムに差別的な考えはなく、次の女性は、タイ、インドネシア、ベトナムの人が良いと思っているくらいだよ。

そしてハンパない秘匿性と下界との遮断。
まず留置場 画像とかやって検索してみ。
多分出てこないから。
刑務所は出るけど、留置場はない。
それくらい秘匿性が高いのだ。

 スマホなどのドーパミン地獄や鬱病になるような文明の利器も完全シャットアウト。
脳科学の観点から言えば、申し分ない環境だ。
SNSによる脳のダメージ10年分が2週間見ないだけで回復するかも?という研究もあるくらいだ。

そして下界に疲れた社長さんたちが人里離れた郊外にでて、文明をシャットアウト。なにもないを満喫。どう違うのだろうか。

 難しい説明は各文献から興味がわけば学んでもらいたいが、簡単に説明すると人間の脳はスマホのような情報が勝手に入り込むような物や多すぎる人間関係に脳の進化が追い付いていないから心の病気になる人続出!って研究があるのだよ。

そして官弁(無課金弁当)は足りないよーと言えば課金してもっと飯も食える。凄いシステムだ。暇なら官本(無課金書籍)も読めるし、耳が痒ければ綿棒も買ってきてくれるし、お肌の状態が気になれば化粧水から乳液も買ってきてくる。

因みに刑務所食は、もっと考えられている。
これは受刑者の本より作っている人の本がお勧めだ。(ムショラン3つ星他)

 寝るのも9時になると、寝る以外出来なくなる環境を強制的に作ってくれるため、毎日HP MAXの状態で日々過ごせる。スマホなんかダラダラ見ている現代病にもかからず、実に健康的だ。

チートアイテムを使えないドラえもん自身が現代の科学力の範囲で人力で動いてくれる。そんな風に僕の目からは見えていた。

 一人暮らしをしたことのある人や、鬼嫁のメイドとして生きることを余儀なくされてきた男ならわかるかもしれないが、たとえやりたいことがあろうと、買い出し、洗濯、掃除などなど日常にも時間を奪われ、仕事と寝る時間を更に差し引いたら、自由時間などなかなか確保出来ないことを知っているだろう。
それをやってくれるのだぞ?
多くの項目が無課金でだ。

昔の文豪などは旅館に長期滞在して身の回りの世話をさせて、執筆している人もいる。
沢山のお金がかかるであろう。

それを大勢の、屈強な漢たちが世界でも屈指の安全が保障される家(留置場)で、下界からの攻撃を精神的なものも含み、守ってもらえて、ヤクザですら報復にこれないような絶対的に強い施設で、|暇《いとま》を与えてくれる。

 なにが不満なのか僕には理解が出来ないが、意識高い系のおっさんの僕が、下界にいた時になかなか出来なかったことが、出来るようになった大変ありがたい施設でした。
(まぁロング確定案件の犯人さんは、それどころではないかも知れんが……)

■リセットが出来ない人生


下界では、この“リセット”がほぼ不可能だということ。
君も分かるだろう。人は環境を簡単には変えられない。人は変化を嫌う動物。

難しいことの一切を排除すると、農耕時代の前はその日暮らし。まあ米を作れないわけだから、獲物や木の実や草を食うため探して移動しての時代。農耕を覚えたら「未来」って感覚がうまれる。
だって苗植えてもすぐには出来ないからな。
食料の保存を覚えたわけだ。

するとその土地に暮らしていてもその日暮らしじゃなくなるわけだから一つの拠点にいるようになりそこが安全性の高い場所であれば守る行動にでるわけだ。

そうやって文明は進んで、言葉も洗練されていくと、昔の本能に抗わなくてはならない心理や、文化や環境の変化によって常識というものに縛られて、更に群れ社会だと一度言ったこと・やるべきことを守らないと村八分になり原始の世界では死を意味することから、当時はそんな習性が働いたりして、根本からリセットしにくい現代なんだよ。

 そして現代では同じ時間に起きて、同じ道を通って、同じ仕事をして、同じ人間関係に縛られて、同じストレスを抱えて、同じ夜を過ごす。

「変わろう」と思う。だが変わらない。なぜか。意志が弱いからではない。環境が固定されているからだ。

心理学でも、人の行動の大半は“環境に引っ張られる”とされている。意志で変えられる範囲は思っているよりずっと小さい。だから、ダイエットも禁煙も勉強も、みんな三日で終わる。やる気がないのではない。環境が元に戻す。

 しかしここは天界だ。
強制的に、全部リセットしてくれるわけだ。

仕事、スマホ、人間関係、誘惑、スケジュール、生活導線。全部ぶった切られる。これは普通に生きていたら、ほぼ起きない。転職してもスマホはある。引っ越しても人間関係は続く。休みを取っても数日で元に戻る。

だが天界は違う。強制リセットボタンが押されている。しかも、ただのリセットではない。さっき言った通り、生活の骨組みは維持されている。

起きる → 強制
飯 → 出てくる
生活 → 管理される
雑務 → 削減される

つまり何が起きているか。

“余計なノイズだけ消えて、生活の基盤だけ残る”これ、現代だとかなり異常な状態だが、太古の昔なら無意味なほど安全が確保されているのに生存が保証されている空間。

下界では、「時間がない」「疲れてる」「今日はいいや」「スマホ見ちゃった」で全部崩れる。

天界では、それができない。やるか、何もしないかしかない。だから僕はこう考えている。留置場は、ただの拘束ではない。“人生の強制メンテナンスタイム”。ここで何もしなければ、ただの時間ロス。だが、ここで一つでも習慣を作れば、話が変わる。

朝起きる→読む→書く→考える→体を動かす

これを“やるしかない環境”で回せる。下界でこれをやろうとすると、前述の通り。
「明日から」「今忙しいから」「落ち着いたら」この三兄弟が無限に出てくる。

天界では出てこない。出ても無視できる。というか、やることがそれしかない。
ここが、チャンスだね。
多くの人はここで間違える。なによりも僕は自分が成長していないことに不安を覚えるのだ。

購入欲は30代でかなり薄れているし、人よりも優れていたいと思う野心も営業マンだった時に数年間トップだった経験だけで満足している。

そんな僕から見れば生活の面倒を大した不安もなく見てくれる天界はまさに天国だった。

「不自由だ」「早く出たい」「時間が無駄だ」と考える。気持ちは分かる。だが、それだけで終わると、ただ削られて終わる。そして成長という観点から見れば1年間が1日というチート機能がない精神と時の部屋といっても過言ではない。

だからこう考えてました。

「強制リセットか。じゃあ一回組み直すか」

この差はデカく同じ20日でも、ただ寝て終わる20日と、ルーティンを作って終わる20日では、出たあと別人レベルで差が出る。ここでようやく、「至れり尽くせり」の意味が変わる。ただの生活サービスじゃない。

“リセット後に再構築しやすい状態が用意されている”という意味。つまり、君が再構築するための土台を維持する人。成長できる空間を自動的に与えてくれる場所。刑事は君を追い込む。検察は文章で殺しにくる。だが、留置課は君を壊さない。この三つを一緒にしてはいけない。ここを分けて見れると、天界の使い方が一段上がる。そして最後に。君がもし今、下界でこの本を読んでいるなら、一つだけ考えてほしい。

自分でリセットできるか?

ほぼ無理だと思う。だからみんな変われない。だが天界では、それが強制的に起きる。普通は手に入らない環境だ。
僕も自分を変えようとして変えられたこともあるけど、沢山挫折している。
例えば禁煙。
下界では最大2ヶ月しか僕はできなかった。
どんなに環境を変えて努力してもどうにもならないことがあるのだ。

だって近所に売っているから。

しかし天界にいると、脳がタバコを欲する感覚が明らかに違う。
絶対に手に入らない環境で僕の喫煙欲求は、明らかに減った状態で、たまに起こるにとどまる。

つまり下界では“脳が買える”と認識した状態だから“買いに行ってはいけない”って余計な我慢が必要になる。
しかし天界では買えないから我慢しなければならない項目が1個減る感じっていうと伝わるかな。

 他のこともそう。肉体改造も脳の活性化、ミトコンドリアの活性化とか考えれば運動したほうが良いのだ。なにもやることがなければ、仕事のあとだからとか勝手に頭のなかに生まれる“言い訳”がない状態から始められる。

習慣化を使うには、ヤル気じゃだめで、絶対に出来ることを長く続けると、いつの日か常識を越えた力に生まれ変わるのだが、天界では“暇”がデフォルトであるからソシャゲで言ったら無課金なのに、ちょっと有利な状態、もしくは初期ステータスのデバフがなしの状態で始められるような感覚ですよ。

 留置場は、不自由な場所。だが同時に、人生を一度リセットして、組み直すには最適な環境でもある。ポジティブに捕らえると、すごく環境が良いことにも気づけるのだ。
ここに気づけるかどうか。
それが、ただの“牢屋”で終わるか、“再スタート地点”になるかの分かれ道で考え方次第。

■意識高い系犯罪者 ハッタリは大事(おまけ)


 僕の逮捕は永遠にわからない原因だけど、一つ言えるのは行政とバチバチに戦っていた。
特別捜査部(特捜部)ではないけど、特に証拠があるわけでもないのに、警察は強引に逮捕、留置した感が否めず、弁護士も首を傾げていた。
本を外部に頼めば実用書(心理学が主)だし、六法全書は入学してすぐに頼むし、辞書は毎日借りるし、いつもなんか書いているし。
運動も毎日ハードにやって、瞑想して、私選をつけて、楽しそうに暮らしてる。留置課の人も段々と違和感を感じてくる。

因みに僕は、公務員をバチバチに見下しています。
今回、ムショ行きになりませんでしたが、行ったら行ったで、多分常に部屋に置いておくとしたら、行政法を抜粋した本とか刑務官の違法性などを書いた本を読まなくても置いておくと思います。

因みに地方公務員ではなく、国家公務員なので更に厳しい法律で動いているわけです。少なくとも漫画でも出ているので、刑務官とは?から知るのは非常に大事である。

法務省より
令和7年6月1日に懲役及び禁錮が廃止され、新たな刑として拘禁刑が創設されました。
拘禁刑は、個々の受刑者の特性に応じたきめ細かな処遇の実現により、効果的な改善更生と円滑な社会復帰を図ることを目的としています。
拘禁刑導入から約半年経過したことを受けて、拘禁刑下の矯正処遇等の現況を取りまとめましたので、公表いたします。

これは法務省のホームページに公表されている内容ですが、留置場の段階でプリントアウトしてもらって全文を送ってもらうことも出来る。

国家公務員は犯人が思っている以上?実は犯人よりルールにがんじがらめです。六法全書に国家公務員法はⅡに載っているし、行政法(公法)に分類される。
留置場なら(特に僕は書いている通り不満はないのだが)
根本→刑事収容施設法
管理→警察法
実務→留置施設規則

その中で留置施設規則は六法に載っていない。
でも国選でもそれくらいは取り寄せてくれたりするかもしれない。
(お願いの仕方だとおもうよ)

僕も六法の範囲は調べたし、公務員だって実は自信のない奴はいるのだ。
留置場では現在番号で呼ばれると思うが、若い子でCさん、Dさんでも「31番」と敬称をつけずに呼ぶものもいる。逆に班長とかは「31番さん」と呼んだりしてくれる場合もある。
僕も性格が悪いから「31番・・・・・・・か」と、ちょっとチクッと刺すだけで、次から「31番さん」になることもあるのだよ(ニヤリ)

 自分でストレスの軽減を勝ち取らないとダメなのはシャバと一緒です。
それが例え「ハッタリ」だとしても「よく六法全書を借りているな」でも、相手はどこを読んでいるかわからないのだから、充分に効果はあるのだよ。
所詮人間であって地方公務員ごとき、ガチで勉強すると概ね変な扱いを避けれる。幼卒の僕が出来るのだから、君にも出来るって。

第7章 留置場は究極のマインドフルネスがマスターできる!?

 まずはマインドフルネスとは?
超簡単にいうと下記の効果が見込めます。

マインドフルネスの主な効果(研究ベース)
ストレス・不安の軽減(これが一番メイン)
感情のコントロール(イラつき・衝動の抑制)
注意力・集中の安定(ブレにくくなる)

マインドフルネスって何かを留置人向けに雑だが説明するとね、要するに、「起こることも、勝手に湧き出る不安も客観視できる技術」です。

人は放っておくと、今ここにいない。飯を食っていても検事のことを考える。寝ようとしても裁判のことを考える。資格の本を開いても、三分後には「出たら何しよう」「あの時こう言えばよかった」と、脳内で勝手に別番組が始まる。つまり体は留置場、頭は未来か過去。この“ながら地獄”を一回止めるのが、マインドフルネスの仕事。

研究でも、マインドフルネス系の介入は主にストレス、不安、気分の落ち込みを下げ、感情のコントロールや注意の安定に役立ちやすいとされている。しかも刑務所や拘禁環境のプログラムでも、心理的な安定や行動面の改善がみられたというレビューがある。つまり、天界と相性が悪いどころか、むしろ合う。 

 で、これがどこで使えるか。まず取り調べ。警察や検事の前で一番ダメなのは、君の口が勝手に走り出すこと。焦る。不安になる。余計な説明を足す。勝手に自爆する。留置人あるある。

ここで必要なのは気合いではない。「今ここ」に戻ることだ。やることは簡単で、息を吸う、吐く、それだけ見る。すると何が起きるか。検事に勝つわけではない。だが、少なくとも“自分で自分を不利にするムダ話”は減りやすい。
マインドフルネスの主効果は「ミスを減らす」ではなく、心のノイズを下げて、感情に飲まれにくくすること。

結果として、口が少しだけマシになる。これがデカい。検事の仕事は君を理解することではなく、君の失言を引っ張り出して文章を作ることだ。だったらまず、君の脳内の雑音を減らした方がいい。

 例えば、ロング系犯人にお勧め資格の勉強だ。天界では時間はある。だが集中力がないと続かない。本を開く。三ページで飽きる。五分で別のことを考える。で、「俺は集中力がないから無理」と言い出す。違う。集中力がないのではなく、脳みそが散ってるだけ。

ここでもマインドフルネスは使える。「この一ページだけ」「この十分だけ」と、今やっていることに戻る。すると、いきなり超人にはならないが、とりあえず続く。続けば積み上がる。積み上がれば資格に近づく。要するに、マインドフルネスは“悟り”ではなく、「気が散るバカ仕様の脳みそを、一回机に戻す技術」という感じかな。

注意のコントロールやマインドワンダリングの減少は、マインドフルネス研究でもかなり中核のテーマ。 

 あとわかりやすいのが、イラつき
下界に戻ってから本当に効くのはここかもしれない。上司、客、家族、金、予定、渋滞。下界はイラつきのテーマパークである。

普通の人はそのまま反応して、余計な一言を言って、あとで面倒になる。でも天界で「今、自分はイラついてる」と一歩引いて見るクセがついていると、その一歩で止まれる。完全に聖人にはならないだろう。
(マインドフルネスを掘り下げるとお釈迦様レベルにならなくちゃだから)

 だが、一回止まる人には、結構なれる。この差は大きい。余計な喧嘩が減る。余計な買い物も減る。人はストレスが強いと、コンビニ、課金、ギャンブル、意味不明な通販みたいな“今だけ気持ちいいもの”に逃げやすいが、そこで一瞬止まれるだけで、出た後の金の減り方まで変わる。だからこれは精神修行ではない。生活を壊しにくくする技術である。

 堀江貴文さんの刑務所なう~刑務所わずまで読んだことあるだろうか。
BOOK・OFFのコンビニブック価格でも超高い作品なので、差し入れしてもらうなら、お願いしたほうが良いかもよ。

簡単にあらすじを言うと大物社長だと刑務所のようなところでも、当然合わせることができて、客観的に自分を見れているから、どういった立ち回りをすれば良いか理解するのも早いし、事故もなく、仮釈もらって出所しているのだよ。

つまりマインドフルネスを知っていてやっているのでは多分なく、実践と地頭のよさでそれが出来ているのだろうと思っている。
(当然堀江さんとは、友達じゃないから聞いたわけじゃないよ)

 ただ、堀江さんだけじゃなく、1億円プレイヤーは、客観視が出来ている人がほとんどな印象なんだよね。

ただし、ここで問題が一つある。
「じゃあ瞑想しろ」で済むなら苦労しないよ。

瞑想は普通に難しい。
目を閉じて静かに座れ、と言われても、脳内は五秒で別番組を始める。「これ意味あんのか」「腹減ったな」「検事うざいな」「出たら何食うかな」だいたいこのへんかな。

だから最初からガチの瞑想を目指さなくていい。これについてはサイエンスジャーナリストの鈴木祐さんも「瞑想をすればよいという勘違い」みたいな章がある。

興味がある方は、メンタリストDaiGoさんの究極のマインドフルネスとか鈴木祐さんの最高の体調なんて本はお勧めです。
(というか僕の内容は彼らの出している本で全部揃うのではないかな?)

小難しい本や、難解な論文を頑張って読むくらいなら、彼らのほうがはるかに身に付くと思うよ。

 |閑話休題《かんわきゅうだい》、そこで使えるのが、タイガー・メディテーションっていう。要するに、自分の怒りや不安を“自分そのもの”だと思わないようにするためのトレーニングっていうと分かりやすいかな。

やり方は簡単だけど、やってみると難しいのだが、
虎を想像する。動かしたり、撫でたり、吠えたりを自意識でやらない。
やらないけど勝手に想像する虎は動きだし、やがて消える。
(消えない場合もある)

つまりただひたすら観察する。というテクニックです。そんな感じで試していくと体感しやすい。

「終わったかもしれん」「やばい」「ムカつく」が出たら、「あ、虎が暴れてるな」と思う。

すると少し距離ができる。虎を消す必要はない。撫でる必要もない。ただ、檻の外から見る。それだけで噛まれにくくなる。

ACT(考えや感情に振り回されずに動く技術)の文脈でも、こうした“思考や感情から距離を取る”やり方は、デフュージョン(「考えを“ただの考え”として見る」)や現在志向(今やってることに戻る)の技法としてよく使われる。 

うん。今の状態で僕のように自由に該当するサブスク登録したり、説明を視聴が出来ないことは知っている。
でも本からも学べるし、ガチで|宿敵《けんさつ》と戦おうと思うのであれば役にたつし、懲役太郎でまた留置場に戻ってくる予定の人は、次逮捕される前に、是非勉強してもらいたい。

我々犯人ですからね。うんうん(笑)

ただ、トレーニング方法を知っているだけでも変わると思うし、本の差し入れに
【マインドフルネスとは】って興味が湧きませんか?

これで警察や検察と戦えるかも。
|不良《やくざ》でも検察を殴ったり出来ません。暴力が生業だから「暴力団」です。
そんな商売の人が暴力をふるって勝てないのであれば、ただの低学歴の暴れん坊に過ぎません。

だったら別の方法で偏差値65以上のエリートを|不良《やくざ》と同じような低学歴なのに、エリートを出し抜けたらカッコいいと思いませんか。
そして幼卒の僕が証明しています。学歴はありません。だから君にもできるはずです……多分。

■筆者は瞑想が苦手

 実は僕、こんな作品作っているけど瞑想が超苦手。瞑想しても焦燥感に駆られ、なにしろ落ち着きがない。

いわゆる多動症です。

 ここまでちゃんと読んでくれている優秀な犯人さんは、1つ矛盾点があることに気づくかもしれません。

君はわかりましたか。

僕は立派な|不良《やくざ》と同じく満期上等(なんと20日勾留満期だ)で男らしくフルで留置場にいたのですが(まぁホントは準抗告が通らなかっただけだ)

まず僕の予定表を見直して見てください。

ほぼ8時間以上、毎日この書籍を出すために、文章をノートに書きまくっているんです。
(普通は25分集中したら5分休憩みたいな間隔が良いらしいです)

瞑想が苦手なのに?と矛盾に気づいていたら大したものです。
そんな人は”知能犯かな?“
すいません。ちょっとしたブラックジョークです。

 僕は多動症で子どもの入学式や卒業式に父兄として参加しても、じっとしているのが苦痛です。
子どもの頃からそう。

実は不当な解雇をされた時、鬱病の診断書を持って行きたくて病院に行った時、大人になって僕はADHDが発覚しました。

まあ「なるほどね。どうりで子どもの頃から生きにくいと思ったわ」と納得もしましたよ。

 まあ多くの人はADHDではないわけで、ADHDと一言で言っても色々なパターンというか症状があります。
その中で数少ないプラスに転じる事が出来る性質は興味のあることは“過集中”になれる、です。

興味があることは何時間でも没入ができちゃいます。多分消灯が九時ではなく、好きに寝ていいよ。起きているときはノートに書く行為は許されるよ。というルールだったら、2日、3日平気で起きてられて、ずっと本の製作のために作業もでき、頭ではなく、HP(体力ね)が底を尽きると寝てしまう。
こんなルーティンになってしまいます。
(作品を作って改めて思ったが、覚醒剤中毒者みたいな症状だな。幸いやったことがないけど)

ただ、頭の中は没入してないと、5~6個の考えが頭のなかをグルグル駆け巡り集中できないのですよ。因みに女性と馬鍬っている時も、集中できないときもあるくらい重症だ。

 因みにこの作品、20日勾留を終えてから毎日2時間睡眠で留置場で順不同、思い付きで書きなぐったノートの文章を並べかえて、作品として世に出せるようにするため、端末で整理、添削、校閲なんかを永遠にやって作り上げています。

多分一般的にちゃんとした人が、作品を作ると、そんなデタラメな手順で下書きは作らないと思います。

話を戻しますと、瞑想が下手で、客観視が苦手な僕の脳で、何故検察との対話が出来るのかは、知識としてあるから、自分で見落としがないか、納得いくまで再確認しているからだよ。

空気も読めないので、検事が僕の確認作業にいらついていても基本無視です。勝ち気な性格なので、|宿敵《けんさつ》がイラつけばイラつくほど「ざまぁ」って思うよ。

客観視が苦手。これを認識しているから”確認作業を必ずする“という誓約を普段からもっていることで、一般人に近づいている、あたかもマインドフルネスを極めているように見えるだけなんですよ。

読書も気が散りやすいから、1度全部読み、再度部分的に読み直すから理解が出来て、講義のようなサブスクに登録して、ながらで見るのですが、理解できるまで何度も繰り返し僕は見ないと頭に入らないのです。

 だからタイガーメディテーションから僕はやって、今回紹介しました。

みんなと同じようにマインドフルネスの訓練が僕には出来ないなら、同等の効果が得られる方法に変えては試す。トライ&エラーを繰り返して手に入れる方法もあるってお話です。

 誓約って言葉を使って自分を律するのも、元々は日本で1億人が読んでいる筈のHUNTER×HUNTERのある題名からとっているだけです。

自分のルールをよりイメージを映像として具現化させるために、自分に与えるルールを誓約と呼ぶように決め、そう呼んでいるだけなんですね。
“ルール”って聞くと軽いのだけど、“誓約”と聞くと大層なものに聞こえるでしょ。これも僕のなかの工夫。

 頭の良い学者さんたちが、知能とお金を使って研究した内容も自分なりにアレンジすれば良いのですよ。論点はその知識を得たことによって例え違う道を通っても、愚直に訓練して、目的地に到達さえすればよいのだから。
(ちゃんと言われた通りにやらないとダメなやつもあるからね)

■最強の環境

 ここが天界だとやりやすいってわけです。なぜなら、下界みたいにスマホも二郎系ラーメン屋もパチ屋もタバコもないからだ。
僕にとっても気が散らないのでものすごく没入出来るのだよ。君と同じ、暇地獄だったからね。

もちろん、好きで来た場所ではない。だが、どうせここにいるなら使わない理由もない。飯の時は飯だけ。歩く時は足の感覚だけ。取り調べ前は呼吸だけ意識して客観視できるようにする。

普通の人なら勉強中はまずは一ページだけ。
イラついたら虎を思い出す。これだけでまずはいいよ。

大げさな悟りはいらないですね。
(出来るならやれば良いけど、読者さん時間ないでしょ?)

 必要なのは、勝手に暴走する脳を、少しだけ手なずけること。そしてその技術は、出たあと仕事にも、人間関係にも、資格勉強にも、無駄遣い防止にも、じわっと効いてくる。

でもADHDの僕は数を数えなければならない仕事とか、棚卸しとか超ミスしますけどね。
ここは多分治らないから主軸としないという方法をとっているのだよ。

 天界のメリットは色々あるが、マインドフルネスに関してはかなり上位だと僕は思っている。

だってまずは集中したりできないと、長時間没頭して勉強がまず出来ない。
脳ミソの体力をつけて余裕を持つための訓練だと思っているよ。
どうせ暇があるなら、せめて脳ミソくらいは整えて帰った方が得である。

念のため僕の例を載せておきます。
検事は幼卒の僕を起訴に持っていけなかった。
これが結果です。

強要罪の基礎データ(刑法)
罪名:強要罪(刑法223条)

構成要件:暴行・脅迫で義務のないことをさせる/権利行使を妨害する

法定刑:3年以下の懲役
未遂:処罰あり(223条2項)

罰金刑がないので起訴かそれ以外か。の刑法。
鰤夫や半ケツニキの予想を覆し、僕は留置場を出るとき、勾留不必要で出てきている。

それも日頃から心理学やらなんやら頭に詰め込みまくっているから対処できただけなんです。

そして”やる気“は続かないってことも勉強していたんですよ。
だから習慣化させることに全て力を使っているから、寝る前の筋トレやタイガーメディテーションも続けられて、心(まぁ脳ミソですけどね)の平穏が保たれていたから、結果検事に負けずとりあえずシャバに出れたというわけです。

 因みにここまで読んでくれている人に「はっ?ここで暴露なの?」と言われそうですが、僕は少年の時、鑑別所3回、留置場2回、大人なってからも留置場はこれで3回目、捕まっていないけど公務執行妨害で罰金刑など、前科で言えば2犯です。

傷害罪は大人になってから2回。うち起訴は一回。普通に君たちと同じ、犯罪者であり、一発即発ニトログリセリン野郎で、まぁまぁの悪人でした。

 そんな幼卒の僕を変えたのは、僕よりも10個くらい下の年齢である心理学を低額で教えてくれるお兄さんのサブスクに入って1日8時間くらい彼の動画をメインに見続けること。

それを愚直に実践、創意工夫(何度もいうけど僕はADHDだからね)して結果に結びつけて、心理学をベースに実践して、今時珍しい親権を母親ではなく僕が持てたり、弁護士すらつけないで、自力で司法の答弁書とかも作ったりして、中では、本人訴訟なのに勝ったりしているのは、一重に「暴力では勝てない時代だから必要なことだけ勉強しーよぉ」っていうノリで、人の何倍も実践で使えるものをピックアップして勉強した結果です。

そんなリスペクトしている彼も僕のような犯罪者にも教えちゃえることを、本意であるとは思っていないことは充分に承知しているので、コッソリ学ばせてもらっていた。
だから感謝はしているけどコメントなどしたことがない。

因みに読めばわかると思うが、大学の心理学のテストを出されても多分僕は0点だと思いますよ。

 僕と同じ犯罪者に気づいてもらいたいのだが、知識は点数をとるためのものではないという持論があるんですよ。

実践で使える知識が意味のある勉強だと思っているのですね。学歴が人に認められる必要がある歳でもないしね。

 地力を上げるって言うんですかね。
昔のファイナルファンタジーであった、必要な魔法だけ覚えさせ、いらない魔法は買いもしないみたいな感じです。
当然、今後も大学生になろうとかも思いません。

英語(英語に限らず他国語であれば、なんでも良いらしいのですが)も学んだら頭が良くなるとか知識としては知っているのですが、行政などと戦う時間が多いので、スマホを駆使すれば、外人もナンパ出来るから翻訳機能を使いこなせるようになろう!って思ってしまうタイプなのです。

そんな眉唾の状態でも知識と工夫で幼卒の僕のようなもんでも、検事に勝てる時もあるので、参考にしてみてください。過去の武勇伝まで伝えているのは、地力を上げる行動前です。

つまり焦って喋って失敗は、過去に僕が犯しているから、現在は、宿敵が現れても、冷静に相手を見て、自分がどのように答えれば良いか、明らかに昔と違いがわかるから実体験ですよというお話です。

■ 犯人VS検察官(おまけ)

マインドフルネスなんて知っている人、どれだけいるのだろうかと思ったが、一番役に立ち、かつ目的だけでも知ってもらえれば、付け焼き刃だけど警察や検事との対話で使えると思い、紹介させてもらったわけです。

「不安」って状態はとにかく弱っている。
自分とは違う犯人との同居。
監禁されたストレス。
見られているストレス。
食事、睡眠、運動、仕事、人によっては持病。
様々な「不安」が押し寄せてくるだろう。

そんな時に自分の事が自分でわからない人が、結構いらっしゃるのではないかと思い、作ってみたのです。

最終目標は“黙秘”です。
別に何を言われても指印がなければ、供述調書は証拠とて取ることは、難しいのです。

だいたい、自分は大丈夫って思っている犯人さんも、裁判で「あら!ビックリ!」
優しかったあの時の検事さんはどこへやら?むちゃくちゃ悪者にされ(まぁ大概悪いのだろうが)刑務所へ行ってらっしゃい!と言わんばかりでしょう。

僕ら犯人は、留置されるとこんな心理に晒されます。
正常性バイアス(Normalcy Bias)

どういう心理かというと
「自分だけは大丈夫だろう」

「今まで問題なかったし今回も大丈夫」

「そんな大事にはならない」

っていう、現実を都合よく軽く見るバイアス

楽観バイアス(Optimism Bias)
→「自分は他人より悪い結果になりにくい」

コントロール幻想(Illusion of Control)
→「自分ならうまくやれる・バレない」

自己奉仕バイアス(Self-serving Bias)
 →「失敗は環境のせい、成功は自分のおかげ」

まとめると「自分だけは例外」って思う心理は複数のバイアスの合わせ技。

認知的不協和(Cognitive Dissonance)
現実:「捕まっている=やばい」
でも自分の中では
「自分はそんな人間じゃない」
このズレが起きると、人はどうするか。 現実を歪めるのだよ。
「大した罪じゃない」
「誤解されてるだけ」
「すぐ出れるだろ」

さらに悪化する要因
正常性バイアス
人は異常な状況でも
「これは普通の延長」と認識しようとする

楽観バイアス → 自分は大丈夫
認知的不協和 → 現実を歪める
正常性バイアス → 異常を日常化する

こんな創作ストーリーを作ってみた。

「音がしただけだと思っていた」
あの日は、特に何もない帰り道だった。
夜で、道は少し暗かった。

すると「ゴトッ」と小さな音がした。
ハンドルに違和感はない。
衝撃もない。
ミラーを見ても、よく分からない。
石でも踏んだのかと思った。
それ以上は考えずそのまま帰った。

一度「大したことはない」と判断すると、それを覆す材料を探さなくなる。[正常性バイアス]

数日後、警察が来た。
「ひき逃げの件でお話を聞かせてください」
「ひき逃げ?そんな憶えは⋯⋯」

ひき逃げ、という言葉が妙に浮いて聞こえた。
自分とは関係ない種類の言葉だと思った。
自分だけは例外だと思う感覚は、理由もなく自然に出てくる。[楽観バイアス]

ただ、音のことは頭にあった。「まさかな」
取調室は思っていたより普通だった。
怒鳴られることもない。

警察は穏やかだった。
「何か音がした記憶、ありますよね」

そう聞かれて、否定する理由もなかった。
強く否定する確信がないとき、人は相手の流れに乗る。[同調バイアス]

「はい、音はしました」

うなずかれた。
「そうですよね」と言われた。
とりあえず逮捕状出てますので。

一度「はい」と答えると、その前提を崩すのが面倒になる。[一貫性の原理]

自分の中で、そこで話は終わった気がした。
音がしただけ。すると今話した内容の紙が出てきた。

「問題なければ指印を」

警察がまとめた文章は正しいと思い込みやすい。[権威バイアス]
さっき自分が言った内容なら、なおさら疑わない。

言われるがまま、そのまま押した。
数日後、検察に呼ばれた。

ここでも同じだった。物腰は柔らかい。声も落ち着いている。ドラマで見た検察官は、強い口調で犯人を追い詰めていたイメージだったが、拍子抜けした。

「なんでひき逃げなんてしてしまったの?」

その言い方に一瞬引っかかった。
でもその違和感より、「流れに乗った方が早く終わる」という感覚が勝つ。[処理流暢性バイアス]

「逃げたつもりはないんですけど…音がして、そのまま走ってしまって」

「なるほど」

一度作った話は、そのまま維持する方が楽になる。[認知的一貫性]

そして一通り話をすると紙が出てきた。また押した。最後に言われた。

「悪意があったわけじゃないしね」

悪意がない=軽く済む、と無意識に結びつける。[楽観バイアス]

大したことではない。留置に入ってから周りに聞くと、同じことを言われた。

「初犯、飲酒なしの人身事故だろ?そんなの20日で罰金パイだろ」

みんな同じことを言う。
人は多数派の意見を現実だと錯覚する。[バンドワゴン効果]

それで安心した。

ここにいること自体が、少しズレているだけで、
すぐ元に戻る話だと感じていた。[正常性バイアス]

22日目の朝、呼ばれた。やっと終わると思った。外に出た後の予定を考えていた。
今思えば、警察の人も検事さんも留置課の人も優しかったな。
「とりあえず、出たらマックが食べたいな」
もうすぐそれが叶うと思ったら、時間が経つのが遅い!
ワクワクが止まらなく、口元がニヤけてしまうのが止まらない。

未来を普通に想像できるとき、人は今の異常を無視する。[正常性バイアス]

「ありがとうございました」

ドアは開かなかった。

「起訴状が届きました」

言葉の意味が、すぐには入ってこなかった。
現実と認識がズレたとき、人は理解を拒む。[認知的不協和]

裁判になった。

「被告人は、事故の発生に気づきながら、そのまま現場を離れ、逃げたにも関わらず、取り調べでも反省の色が全くみられない、極めて悪質な事件である」

「気づいていた?」
その言葉で、頭の中が止まった。そんなつもりはなかった。そう思っていた。

でも、音は確かに聞いている。
止まらなかったのも事実だった。

自分の行動の意味は、後から都合よく解釈していたと気づく。[後知恵バイアス]

「音がしましたよね」
「はい」
「そのまま行きましたよね」
「はい」

全部、自分で言ったことだった。ただ、自分の中では「大したことじゃない」「人なんて轢いていない」という前提で話していただけだった。

その前提は、どこにも残っていない。
言葉だけが残る。

あのとき、みんな優しかった。
だから大丈夫だと思った。

優しさを「安全」と誤認する。[ハロー効果]

「音がしただけだと思っていた」でも残ったのは「気づいていたのに離れた」自分でそう話したからだ。

 すごく端的に作文したので、雑なところはあると思いますが、心理で語ると、これだけ複雑なバイアスなどが生まれるのですよ。
ここでの最適解は「気づかなかった」です。
国選弁護人なんかも「正直に話して」なんて言ったりしますが、ダメです。

この取り調べの論点は「人を轢いたか認識していたかどうか」であって、人身事故より救護義務違反(道路交通法 第72条違反 → 第117条の2 人身事故の場合10年以下の懲役または100万円以下の罰金)を裁こうとしているわけです。
判ケツニキは、単なる人身事故だと思っているから「罰金パイ」と気づかなかった部分を正当化して言っているだけなんですね。

実は僕も人ではない当て逃げの容疑をかけられたこともあったが、マジで感覚がなく、音すら気づかなかった事件があったのだよ。
もちろん人ではないし、少しトラックのミラーに傷が入ったレベルだったけど、事情聴取は、何度も同じことを聞かれて「気づかなかったわけがない」と、断定までされた。
これが“自白待ち”

因みに最初は全く見に覚えがなかった。
実はこの事件、何故かドラレコが相手方にあるのに半年後に来たのだ。
よーく思い出すと確かに一度、クラクションとパッシングを執拗に受けたことは、後で思い出し「もしかしたら、あの時?」とよぎったが、その時も「たちの悪いトラックがいるなぁ」と、思っただけで、まさか自分の車がかすっているレベルだったから、本当に気づかなかったのは事実なのですよ。

 結局保険で対応して事なきを得たのだが“気づかなかった”のは事実なのに、曖昧に答えたりしてしまうと逮捕されていた可能性もあるわけだ。

 今読まれている方が、どういう状況で読んでいるかはわかりませんが、これも「不安」と呼ばれる異常な状態ではなかなか見極められないのも無理がないし、相手はその我々の心境が不安であることを知っていて、わざと話をしてきていることを忘れては、いけません。

そのためのマインドフルネスでした。

第8章 天界最強の武器はノートとノート


 天界に入って、最初に何を持つべきか。飯でもない。おやつでもない。スキンケアでもない。もちろん前述した「示談金優先」は間違いないのだが、自分のためにまず購入するなら最初にノート1択。

ここを間違えると、せっかく大量にある暇が、ただの暇のまま腐って終わる。逆にノートがあるだけで、天界の暇は一気に“使える時間”へ変わる。大げさじゃない。ノート一冊あるだけで、犯人はかなり強くなれる。

なぜそんなに推すのか、理由は単純。まず、時間が早く過ぎる。 これがデカい。天界では時間が長い。時計が壊れてるのかと思うくらい長い。しかもスマホもない。下界みたいに適当に時間を溶かしてくれるコンテンツがない。

すると何が起きるか。自分の頭の中だけが相手になる。これがキツい。余計なことを考える。未来を不安がる。過去をほじくる。検事を想像する。家族を想像する。勝手に脳内上映会が始まる。でも時計の針のスピードは遅いまま。

だが、ノートがあるとそこに仕事が生まれる。書くことがある。整理することがある。思いつきを置く場所がある。これだけで、暇地獄がかなりマシになる。

しかもノートは、ただ時間を潰すだけの道具じゃない。自分の頭を外に出す道具でもある。人は頭の中だけで考えていると、同じ所をぐるぐる回る。考えているつもりで、実際はただ不安を撫で回しているだけ、ということがよくある。

ところが紙に書くと、形になり順番が見える。重複が見える。穴も見える。研究でも、ノートやメモは“外部記憶”や“認知の補助輪”みたいな役割を持ち、情報整理や学習、メタ認知(簡単に言うと客観視)の助けになりうるとされている。

要するに、脳みそ一個で抱え込むより、紙に逃がした方が楽になる。紙は意外と優秀だ。文句も言わないし、裏切りもしない。 

 僕が天界でノートを最強武器だと思ったのは、まさにそこ。事件のこと、弁護士と話した内容、頼めそうな人の整理、留置人としての気づき、不当だと思ったこと、成長記録、読んだ本のメモ、今後の構想、出所後の計画。全部書ける。

つまりノートは、記録帳であり、作戦会議室であり、愚痴置き場であり、脳みその避難所なのだ。ポーションやホイミを持たずに戦いに出るみたいなものだ。ノートがないと、その日その日をただ流されて終わりやすい。ノートがあると、“今日は何を考えたか”が残る。これ、思ってる以上に強い。

 それに、記録にはもう一つ効き目がある。自分が変わっているか見える。 これが大きい。人は変化を忘れる。「全然成長してない」「自分は何も変わらない」と言い出す。だが、それは記録がないからだ。昨日何を考えたか覚えていない。一週間前、どれだけ荒れてたか覚えていない。

だから全部が“今の気分”で上書きされる。
ところがノートがあると、昨日の自分が残っている。先週の自分も残っている。すると気づく。
あれ、前よりマシじゃね? ちょっと落ち着いてね? 同じことでキレなくなってね?
こういうのが見える。

これは単なる気分の話ではなくて、自己観察とか自己調整に近い。メタ認知という難しい言葉もあるが、そんなものは覚えなくていい。要するに、昨日の自分を他人みたいに見れるということだ。これができると、犯人は少し強くなる。 

 ここで君に言いたいのは、ノートは“頭がいい人の道具”じゃないということだ。むしろ逆。

頭の中が散りやすい人ほど使った方がいい。僕なんかまさにそうだ。多動気味で、放っておくと頭の中で五個も六個も話が同時進行するでしょ。だから黙って考えるだけだと、逆にまとまらない。

書く。並べる。もう一回書く。これをやってやっと、普通の人の「なんとなく整理できてる」に近づける。つまりノートってのは、できる人のオシャレ文具じゃない。散らかる脳みそを人間用に寄せるための矯正器具みたいなものにも使える。

そして天界は、その矯正に向いている。何度も言っているけど時間があるからだ。
下界では「書いた方がいいのはわかるけど忙しい」で終わる。だが天界ではその言い訳が弱い。もちろんキツい日もある。だるい日もある。何も書きたくない日もある。でも、それでもノートはそこに置いておける。開ける。今日の日付だけでも書ける。飯のことだけでも書ける。検事がムカついたでも書ける。要するに、ハードルを下げても成立する。
ここが強い。立派な文章なんていらない。メモでいい。単語でいい。汚くていい。君のノートは出版社に提出するわけじゃない。未来の君が読むだけだ。だったら見栄なんていらない。

 僕は実際、禁煙と禁酒の気持ちも書いていた。今日は吸いたい。今日はそこまででもない。なんかイラつく。酒のことを思い出した。そういうのをちょこちょこ書く。これ、地味だけど効く。

なぜなら、衝動って頭の中だけに置いておくとデカく見えるからだ。紙に出すと、案外しょぼい。「あ、今ちょっと吸いたいだけなんだな」「酒飲みたいというより、イラついてるだけだな」って見える。行動変容の研究でも、日々の記録やセルフモニタリングは、飲酒みたいな行動を変える時のかなり基本の技術として扱われている。

実際、飲酒を毎日記録するだけでも量が減ったり、短期的な“測定されている効果”で行動が動くことがあるとされている。つまり、書くこと自体にブレーキの役割がある。禁煙や禁酒の気持ち日記も、筋は悪くないどころか、かなり正攻法寄りだ。 

 あと、ノートのいい所は、読書と相性がいいことだ。本を読んだ。でも終わったら忘れた。これ、普通にある。特に天界だと「読んだ冊数」だけ増えて、「で、何が残ったんだっけ?」になりやすい。

だがノートがあると違う。気になった所を書く。思いついたことを書く。反論を書く。あとで読む印をつける。これだけで、本は“読んだ物”から“使った物”へ変わる。

知識って、脳みその中に置いておくだけでは弱い。紙に出した瞬間、やっと武器っぽくなる。しかも説明できるようになるともっと強い。読んで、書いて、必要なら人に話す。この流れは学習の世界でもかなり王道だ。記憶って、ただ目で追うより、思い出したり、自分の言葉で再構成したりした方が残りやすい。それも面倒なら、読んだ本を書いておくだけでもよい。

「俺、こんだけ読んだ」と、自分の成長を褒めて上げるだけでも全く違う。
だからノートは、勉強を“やった気”で終わらせないための道具でもある。 

■ブック!じゃなくてノート!被疑者ノートを手にいれよう!

 Hunter×Hunter グリーンアイランド編で主人公のゴン君とキルア君が入島して間もなくすると、ハメ組のニッケスというモブキャラにグリーンアイランド内だけで使えるカードをいれるバインダーが“ブック”と唱えると出現するカードバトル集めゲームをするお話があるのですが、そのモブキャラと初期の頃ゴン君たちに「素人だ」と分かる理由の一つとして、相手がバインダーを出したらすかさず自分もバインダーを出さないと素人だとわかってしまう。

何故ならカードの攻撃はカードでしか防げないというルールの世界だからという、文字にすると非常に説明しづらい例を挙げ、甚だ後悔しているのだが、逮捕されたらすぐにでもノートを購入する理由として、こちらも疑問点や違法性を感じることがあれば、記録がノートしかありません。

 そしてそれは普通のノートではない。被疑者ノートと呼ばれる特殊なノート。いかなる取り調べに被疑者ノート。

ノートの持参に拒否を示す場合は、根拠を確認して、日時も記載する必要です。この特殊なノート。書き方も載っているのだが、何よりも“ハッタリ”も効きます。日弁連のサイトからダウンロードできるが、弁護士に頼めばくれる筈。くれるというか貸与?最後返します。
このノートの取得は通常のノートと同じくらい必要なものです。必ず手に入れましょう!

■1度勝っているから……

 この小見出しは、知っている人はいるのかな。範馬刃牙くんが、烈海王さんと戦う前にリアルシャドーで戦って「勝っている」と言った言葉。

僕が元々傷害罪を食らいまくった事は前述しているが、そんな奴が検事との対話で冷静沈着に進められているのは、知識の力と言ったが、もう一つは、ノートでリアルシャドーをしているから。

「こう言われたらこう返す」「こんな圧力かけてきたら、こう対応する」みたいのじゃないよ。

営業職でしょうもない上司に聞くと、事前にお客さんが言いそうなこととか把握しろとか言うのだけど、全く意味がない。
理由は簡単でそれをすると想定外が来たときにパニくるからだし知らない相手に予想できる行動パターンなんてたかが知れているだろう。

僕がやっていたのは至って単純。
・事件の概要を書く。
・みんなも大得意。自分にとって都合の良い事件のストーリーを簡単にまとめる(入れ込みすぎると頭に入らんから、簡単に)
・構成要件を成立しにくい部分を見つける
・不利になることをまとめる
・弁護士に聞かないとわからん質問を簡潔にまとめる。
・あり得そうな心理学的な問いをまとめておく。
(小難しいから10章で説明します)

だいたいこんな感じ。まあ事件にもよるけど、僕の容疑は最初実は、暴行罪と強要罪だったのですよ。

強要罪(刑法223条)
■構成要件(成立条件)
以下の2つが揃うと成立する
・暴行または脅迫を用いる

相手に対して
・義務のないことをさせる
または
・権利の行使を妨害する

構成要件とは、これが証明できないと犯罪にならないのだよ。ほんとざっくりいうとね。
動画の証拠、音声録音、自白などなどでこういう事件は進められるわけだ。

 暴力はアザ、傷が証明されないと立証できない。僕は殴っていないので「暴行はしていない」で暴行罪は自動的に消えた。

そんな証拠ないから警察も検事も残る“自白”を引き出そうと僕に問いかけたけど無理だったという単純な話である。

逆にいえば、暴力の疑いをかけられたままで、自白に近いことを、やってもいないのに言ってしまうと、起訴される。

残るは
相手に対して
脅迫をして義務のないこと、または権利の行使を妨害する。

だから僕は、相手が自らの意思で行動に出ているように聞こえる、またはそのように見える証拠を伝えている。

事件概要はここでは伝えられないが、これもノートに書いて整理した上で、検察と警察にも対処してたんですね。
まぁ接見禁止もついていなかったけど、もしノート禁止だったら負けていたかもな。そんな禁止ないからよいのだけど。

弁護士に質問するのも、構成要件の崩し方のアドバイスや、検察の構成要件を成立させるためのやり方など聞いたりしていて、それも質問を予めまとめていた。

 ただただ六法全書を見ても「ふ~ん」で終わる人多いんじゃないかな。なんか難しく書かれているしね。でもノートがあると自作攻略本のようなものも作れるし、話すのが下手でも予め質問や言って良いこと悪いことくらいまとめておけば、頭のなかに残せておけるだろう。

 ざっくりとだけど、これも数少ない犯人に許されている権利の中から“ノート”が最優先だなと言える根拠ですね。

実際菓子類も始め買っているが、実は僕、シャバでそんなに現金を使わないから2000円しか財布に入っていなかったんだよ。

逮捕されたのが土曜で日曜日には日用品などの購入もあってノートと飲み物、菓子だけ最初買った。

基本的に成長のためにノートは絶大とまとめているけど、事件を整理したりするにも……いや普通はそういうことをするために使うのが、デフォルトなんだろうな。

■ノートと参考書とエロ本(おまけ)


 僕のいた留置場は私本、官本とボールペンを同時に房内に入れることが禁止されていた。
なので本を読んでメモをしたい時に、それがすぐにできないのだ。
闇バイトで捕まって留置場を転々としている人に聞けば、他の留置場では出来るらしい。
ものすごい不便であった。

1度しかやらなかったが、1、2分で終わらせることを条件に房から出され、看守が見張る中、書き写した。

超めんどくさいから1度なんだ。

そういった事も含めパパ(看守)に聞いてみた。
参考書&ボールペンはOK
サイエンス本&ボールペンはNG

 実は留置法というのも六法全書に載っていて、もちろん公人であり警察なので法令遵守だ。
しかし細かい内容は県警本部で決められることもある。更に各署長権限でも多少決められる。

なので1から100までなにかしら文句があれば、「署長にクレームだ!」「監察官室に言ってやる~」とかいう人もいるけど無駄だ。犯人の要求など基本フルシカトに決まっているだろ。

ただその大元のルールを変えることは無理だとしても僕がやったように“本来ルール上無理だけど”特に問題があるような要望でもない場合、留置場内にいる班長レベルで許可を出せるようなものもある。しかし班長レベルで許可を出せるような案件は“嫌われていると”許可が出ない可能性だってあるわけだ。

 要望する側も法を変えないと無理なレベルなら頼むのは警察関係者じゃなく国会議員の仕事。
もちろん判断がつかないレベルもあるだろう。

例えば「サプリとか飲ませろ」は難しい。
僕もプロテインとかクレアチンが飲みたいけど飲めない。これが国法を変えないと出来ないレベルなのか自治体レベルで変えられるのか知らないし、20日勾留レベルでその件に固執して動きたいとも思わない。

なによりも職員が参ってしまうだろう。そんなものまで管理することに。

 留置課のパパたちのお話では、辞書等(うちの留置場では他に六法全書と英和辞典があった)、参考書の類い、私本とざっくりと種類が分かれており、その内容から参考書には書き込みがOKとされていた。

更に掘り下げてパパにエロ本の良し悪しについてもお話を聞かせてもらったのだが、僕のいた留置場だけかは不明。
エロ本を入いるかどうかは“まぐわっているか否か”が判断基準となっていて、なるほど週刊実話に載っているえろい記事?グラビア部分は全て「 まぐわっていない 」またはまぐわっているシーンだが結合部分をモザイクではなく、写真の構図からまぐわっているのだろうけど、うまくずらし、下半身はギリな構図にしてある。

 流石編集者。今の時代、雑誌の読者層など犯人くらいであることを想定した対応だ。

その中でも「今時これで抜けるのか?」というような劇画タッチのエロマンガ部分は結合シーンが描かれていた。多分それは大丈夫なのだろう。

話は逸れたが、つまり各天界のルールのなかでどうしたら自分を成長させられられるかは、質問次第であり、いかにも必要なことのように法の網み目を潜り抜けられるかは、自分次第ってこと。

■陰部摩擦及び不適切な行為

まぁこんな下世話な知識がいるのかどうかは知らんが、性欲絶倫の犯人もいるかもしれんと、小難しい話ばかりでもと思ったので僕が知る限りのオマケ記事として書こう。

僕が昔怪傑ヤンチャ丸であったことは前述した通りだが、僕が子どもの頃少年鑑別所にいた時は、陰部摩擦はダメってあったような気がする。
しかし現代ではその内容というか注意書きがないのだ。
当然六法全書の改定にもなく、調べると

原則:
👉 一応「禁止扱い」されることが多い

ただし現場では

👉 「見えなければスルー」
👉 「周囲に迷惑かけなければ黙認」

みたいな扱いが多いとされてる。
簡単にいえば「見て見ぬふり」だ。

また僕と同じ部屋だった犯人は留置課のパパたちと話をしていた内容で、“洋服はどこまで脱いで良いのか問題”、に対して留置課のパパは「チンチン出さなければOK」とし、それ以来同室の犯人は、上半身裸で過ごしていた。
なお、返答の台詞は発言そのままだ。

確かにチンチン丸出しでは、公然ワイセツになるわけだから犯罪だ。
しかし現代のダイバーシティ(多様性)の観点から見れば「暑がり」も「寒がり」もいるわけだ。
拘置所など被疑者から被告人に変わることが前提とされる所では許されないかもしれないが、少なくとも被疑者がいることが前提の留置場で考えた中で、できる限り現代の多様性に合わせてきた対応と言えるのではないだろうか。

しかしここからは僕の妄想だが、少なくとも何人かのクレーマーによってこの問題が容認されたのだと想像している。

つまり、「 シコるのは人間の本能だ。仕方がねーじゃねーか 」などと署長なのか、監査委員会なのか、はたまた公安なのかは知る由もないが、クレームを出した奴が1人ではないのだろうが、確実にいるわけだ。

そんな奴が何人もいたのかということを妄想するだけでも、ニヤケてきてしまうのは、僕の性格が悪いからであろう。

第9章 なんとコミュ障も治せる?留置場


 留置場で犯人と話せるのは、同室か運動の時間か風呂に入る時間か。どこでもだいたい同じだと思う。昔は隣の房の人とでっかい声で話をしてもさして文句は言われなかったが、今は注意されるというか時代の流れで心のソーシャルディスタンスが民意とし尊重されているせいか、あまりそういったことをする人がいない。

僕は元々営業職であり、仕事の一つとして無料恋愛相談所というサイトを開いて仕事していたりと、ようはコミュニケーションのスペシャリストとして仕事をしている。自分で言うのも憚るが、ぶっちゃけ大したことはない。

なので常に13人から20人くらいが出入りしていた留置場だったのだが、少ない時間でその犯人がどんな罪で入ってきたかを概ね知っている。知らない人は、一緒に時間を共有出来なかった人で、僕の留置場では房室ナンバーの順番で運動やら風呂に出ていたので、5房室にいた僕は順番にされると2房室~3房室あたりの人とは接点が持てないまま20日経ってしまうという理由だ。

例えば特定できないように罪名や行為などだけを羅列すると、闇バイトが3人、闇カジノが1人、窃盗、万引きが2人、飲酒運転&ひき逃げが1人、ベトナム人のオーバーステイが1人、反社1人、傷害1人、プッシャー1人、大麻1人、産廃不法投棄1人、公文書偽造が1人、奥さん殴ったが1人、懲役中に別の事件がめくれて再逮捕からの追起訴1人と、会って話をすると罪名まで結構聞けている。20日しかいないわりに結構多いでしょ?

なぜ罪名を知れるのかと言えば、留置場にいる共通項は「犯罪者」とイージーなコミュニティだからだよ。
だから話をすると本来隠したい人もいるなか、20日間でこれだけ聞けます。

コミュ障の方はこれをきっかけに練習してみたらいかがでしょうか。所詮相手もあなたと同じ、犯人ですから遠慮はいらないっすよ。

■資格もないのに金が一番稼げる会話

 これも知識と経験の賜物。
「寒いねぇ」とか「今日は天気が良いねぇ」などといった環境の共通項を話す。
「良く眠れてる」とか「もうなれた?」などとどうでもよい話を繋ぐ。
「起訴されそう」とか現在皆不安なことを聞き、事件の話に繋げる。
「僕は今回強要罪で捕まったんだ」と自己開示。

そこで「君は」と聞くと勝手に相手が
「この人は自分の罪名を言ったからこちらも言わないと失礼かな」など深層心理の中で思ったりしていれば、話を聞かせてくれる。

コツは8対2くらいで相手に話をさせる。
確実な方法じゃないですよ。
でもだいたいこんな会話です。営業マンの時も、自営で営業する時もです。

もう一つは分かります?
答えは前述しているよ。

そうですね。読者は全員正解していると信じていますが、

「質問されると勝手に親近感が湧く」

という|宿敵《けんさつ》が使う心理ですね。

深掘りすると、僕は質問責めにならないように、そして相手が答えられる質問をしているのですよ。

なんか営業マンの頃アイスブレイクが~とか、難しい単語を使ってるのありましたけど、そんな難しいことを一切知らないのに、その辺のバ……お姉さんは、井戸端会議でその会話術を使っているのだよ。

だから営業マンの時も、商品の話をするというよりは、井戸端会議して、飽きたらどうします?って聞いたら勝手に僕が成約している、みたいな感じに端からは見えていたらしい。

当時はその営業スタイルにケチをつけられていたが……

 環境やいつからいるの?など知ったところでどうでもよい質問で共通認識をもたせて、みんなが留置場にお引っ越しされたら不安になる「留置場あるある」を質問して、なんだかんだ話をしているうちに僕のプライベートを少し話すことをきっかけに「君は」と確信に迫っているだけなので、そう聞けば大した質問をしていないとわかり、余程営業を極めるとか、メンタリストになりてぇとかじゃなければそれで充分だ。

 実際営業マンの時は、その手の売れている営業の本とか買ったけど、営業のスペシャリストであって先生ではないからね。
全く意味がわからず、多くの会話術の攻略本は、より事件を迷宮入りさせてくれるだけで、子ども探偵にでも頼んで解決してもらわないと、よーわからん状態になりがち。

どちらかというと“相槌”のほうが重要で、僕の相槌のほとんどは「わかるわー」と結構大袈裟めに共感を示すか「それちょっと興味湧くな」と掘り下げてと暗示を送る。こっちの相槌のほうに重きを置いているんだね。

こんなロジックも外から得た知識であり、少し面白くないですか。人にこちらが意図した通りに話を進められるMCみたいな会話術。マインドフルネスとセットだと更に倍の倍の倍の♪

喋りすぎってのもね。
自分の部屋に毎日わざわざ芸能人を呼びつけては、その芸能人の最近の行動を調べて、全部自分が喋って、訪れた芸能人にひたすら答え合わせをするだけの、老人なのに記憶力のすごさをアピールする記憶ネキのような会話術。あれが一番だめだ。全部喋っちゃう。会話のキャッチボールで、まさかの相手に投げないという会話だな。あれは。

また女性と噛み合わないのは(多分読者層のほとんどが男性犯人向けだから、女性犯人が読んでいたら勘弁)ただ雑談をしたい女性に対して「この話、結局なにがオチなの?」とか「結果、なにが言いたいの?」と会話のキャッチボールをトリッキーなオーバーヘッドキックで明後日の方向に蹴飛ばしたり、返してほしいだけなのに、ボールを避けてしまうからモテない人になるのだ。
もし文献として手に入るのであれば、アーサーアーロンさんの36の質問って本はお勧めです。

■コミュニケーションお化けのダークサイド

 君はきっと、犯人も留置課のパパたちともほとんどの確率で再会しません。実際「ただ不安だし暇だから会話でもするか」な人も多いのだよ。
そんな場では会話の練習もしやすいんだ。更に言えば|宿敵《けんさつ》とのバトルでも、敵の意図していることを冷静に聞いて対応しなくてはならない。

相手は最低でも敵|レベル《へんさち》65以上。運が悪いとそれ以上のベヒーモス級のやつが現れることもある。我々アホな罪で捕まった犯人からしたら強敵である。そんな強敵とバトルするのに、コミュニケーション能力なんてナンボあっても構わないからね。

 留置課の人ともよく話をしていて、パパたちの中でも取り調べから帰ってくると「お帰りなさい」と言ってくれる若い班長もいた。僕は決まって「ただいま」とでかい声で返す。

それだけでも対話になるし、驚くほど犯人は「お帰りなさい」って言葉に無視で返す。少なくとも、なにも言わない犯人よりは少しだけ融通がきく可能性が上がるだろ。僕は常にそういう精神で生業上、生きてきた経験もあるからだ。

 また僕のいたおうち(留置場)では必ず取り調べなど留置場内から出るとポケットの確認と靴下の確認があるのだが、靴下を素手で確認するので「えっ?おっさんの靴下だぜ?大丈夫?」と聞いたりと普段から下界と同じようにコミュニケーションをとるようにしている。

つまり立場を理解した上で、こちらの気遣いも認識させる。これも客観視できる余裕があり、かつコミュニケーションをとる基本。だから|宿敵《けんさつ》がなにをしようとしているかも客観視できて、まるで映画のワンシーンのようにリラックスして

「この部分は黙っておこう」
「ここを知りたいのね?宿敵は」
「ならばここの部分は本当なことを言ってリアリティを出しつつ、ここの部分は証拠がないから普通に嘘を言ってやろう」

と対応が出来るのだ。

 分かっていると思うが、これからディベートバトルをお願いする宿敵の部屋に入る時は、元気よく大きな声で「こんにちはー」だし、椅子に座ったら「宜しくお願いしまーす」だよ。

初っ端の印象めっちゃ大事。
その対応にどのように反応するのかも、ちゃんと観察すること。
反撃を考えているなら、高確率で左上の空間に目線を向ける。

では、このような表情なら、どう見えますか。
思った通りで概ね間違いないと、思いますが、味方の表情ではないのは、間違いありません。
これがダークサイドなコミュニケーション能力の使い方です。大したことないと思ったでしょう。そうなんです。皆概ね人を読む力があるのですよ。

見ていないだけなんだよ。

当然、僕は全部が全部を本当のことを宿敵に話をしているわけないし、敵も公正になんて考えているわけない。
そして実際は他責にしている部分は往々にしてある。

だが|宿敵《けんさつ》には

“こちらの認識している事実の話はしたが、被害者を貶めようとしたり、虚偽を申していると責めているわけではない。あくまでも僕の気持ちの中では自らの未熟さも、このような問題が起きた原因もあると認識している”

と答えている。
 実は謝罪の念はなく、被害者が悪いと言っているし謝ってもいない。上から未熟な被害者を憐れんでいるだけだ。

多くの人間の問題は0-100ではないので、僕も未熟であったかもね。としか言っていないのだよ。営業の時のクレーム対応を少し、アレンジしただけである。

「ぼくちん悪くないもん」
だけだと印象が悪いし未熟に見える。

「互いの認識の違いもあったかも」
「僕も当日、相手をこう考えていれば」
だと、“単なるたられば話”なのに、言い方と話をする態度で、如何様にもけむりに巻ける部分ができる。

つまり明らかに「被告人は反省の色がなく」と書ける根拠がなくなる可能性があるから僕は罪に問われなかったという結果を出した。

これで裁判になった時に
「被告は反省の弁は述べなかった」
「あいてに対する謝罪がない」
「全部被害者のせい」
といったことを書けなくするために、ケムリをまいて、あたかも探せば自分にも落ち度がある風を装っているだけである。
だって相手に賠償するとも言っていないからね。

No.1

No.2

 因みに僕の宿敵はこんな感じ。
2つの画像を見て、どのように感じますか。
想像してみてください。

僕を取り調べた宿敵はNo.1の感じです。
No.1は「目を逸らさず、犯人(僕ですね)の供述を余すことなく聞き入る様子」と、判断しているのです。

No.2は、No.1の表情に感情をのせています。
「この被疑者は許せんな、けしからんな」という表情です。

如何ですか。この絵を見て「たのしそー」って見えたサイコパスさんはいないでしょう。ならばだいたい読めるのです。

なので、僕は事実と相違がある点だけ述べ、意見の相違があったことを中心に述べた。逆に感情を前に出す場合は、おそらく反論をさせたがる、つまり自白を求めているのだろうから、反応はイージーです。

「どうなんだ」と聞かれても「それはそちらが証明する責任があるのでは。僕は知らないことを聞かれても、答えようがない」と、バッサリ冷静に切った時に、証拠もないならそれで止まる筈です。極一部逆上するだろうが、ヒートアップしているのであれば、ますます自白させないといけない別の理由があるかもしれませんね。

因みに起訴され、取り調べの録画証拠を出され、被告はこのように述べて一見すると反省しているようにも見えるが、明確に事件と被害者に対して反省の弁を“めいかくに”述べてはいない。とされると、反省の部分だけは僕の負け。

だが敵レベル65以上だが、法のスペシャリストであって“会話の”スペシャリストではない。

法の中のみで戦う場合僕には部が悪い。
だから土俵を変えて“会話勝負”に持ち込んだんですよ。実はね。

僕の事件は録音証拠しかなくイージーだったけど、所詮裁判の多くは文章を読んだ感想と過去の判例で決められるのだから、自分のパート(供述ね)で出来ることは、それくらいなんだよ。
実際頑張るのは、弁護士と下界にいる仲間たちであって君の出来ることはやはり少ないのだ。

そして勝てる土俵を探すことは非常に大事なんだ。

今からコンビニのフランチャイズで年収1億円プレイヤーになろう!って無理だろ。数が多すぎて。供給(この場合店)を増やしても倍比例して需要(この場合買う人)が増えないとそのチャンスもないのだよ。しかも少子化、人が減るんだぜ?やらんだろ。この土俵で。

コミュニケーションは至るところで使える能力なんだ。これをきっかけに勉強と練習をしてみても良いのではないでしょうか。

■逮捕された!の解決法

総論は「解決しない」です。
はい。“ぶっころ”という君の心の声が聞こえるようです。

「ちゃんと説明しますよぉ。兄弟!」
だから“ぶっころ”はちょいお待ちを。

でも下界で無意識に出来ている人結構いるのですよ。出来ない人が自殺しています。はぁ?ですよね。
また個性によってもマチマチだけど、概ね実は、問題があった時の君が知っている解決法が、君にとって個性から生まれた最適解なんですよ。

まず解決。
これ、ほとんどできなくないですか?
君が僕と同じ橋本 環状線せんのような名前の女優がドストライクだとします。解決できますか。

それと事件とは別の問題だろ。
そうでしょうか。そんな事件沢山ありませんか。
今アメリカとイランが戦争しているの?
空爆しているから実質そうです。

しかし当時宣戦布告はしていません。
緊張状態・軍事衝突です。

ようは多くの状態はこれです。
であれば殺人罪やん。
国と国だとそうはなりません。

そして解決も出来ません。譲歩です。なんとなく遺恨はあれど譲歩で終わるしかないのだ。

つまり所詮人と人との関係に解決など、ありません。
じゃあどうするか。

① なかったことにする。
② アーカイブに残す(記録)
③ 忘却
④ 話す

これになります。
なかったことにするは、日本の歴史を見れば分かりますね。
今アメリカを「原爆落としやがって」とはあまり恨んでいる人がいません。
ようは逃げて時に解決を委ねた感じです。
忘れならない恋も、忘れなければ全員ストーカーになり、もっと多くの犠牲者が生まれます。

つまりみんななかったことに出来ているのですよ。実はね。

とある女性の脳科学研究者の文献には、“人間は脳が賢くなりすぎないように設計されているとしか思えない”と文献には書いてあるのですが、まさしくその通りで時が解決すると多くの人は知っています。

これが①と③です。
(細かくいうと違いますが)
ようはその問題から逃げるか忘れるかです

②のアーカイブは、そういう問題もあったな。
でも、現状なにも出来ないから記録に残しておこうという先延ばしの心理です。

どうやっても自分の思い通りに出来る事件ではないじゃないですか。
構成要件を僕みたい崩せる範疇が、あればいいですけど、そうでもない事件なら無理スジです。

だから一旦保存しておいて、今出来ることに集中しようといって記録を残す。

④の話すは、とりあえず人に話して気を軽くするです。居室内の犯人に喋ったり、友達が面会の時に話をしたりすれば、とりあえず気が落ち着く経験はまだしていませんか?

 検事調べの待合室で他の署の犯人に話をして、気が楽になったりしませんか。
解決はしないのですが、気は楽になる。これは事実です。

解決の判断は検察と裁判官の判断に委ねられ、性格と個性によって判断されるのに、あなたが解決出来ることではないんだ。

あとはノートに書いて、出来ることを見える化して、やれることをやるしかない。
書くだけでも心の整理はつくし、やるべきことが見えればそれを愚直にやるしかありません。

AIじゃないし、絶対などないのだから。

■拘禁症状が出たら思うつぼ(おまけ)


・尊師を知っているか?
麻原彰晃こと松本智津夫は、オウム真理教を率いて一連の凶悪事件を指示した首謀者として裁かれた。象徴的なのは、1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害事件で3人が死亡、1994年6月の松本サリン事件で8人が死亡・約140人が負傷、1995年2月の公証役場事務長逮捕監禁致死事件で1人が死亡、そして1995年3月の地下鉄サリン事件で13人が死亡・5,800人以上が負傷したことだ。こうした事件を含む教団事件で、麻原は計13事件について有罪とされ、戦後日本でも最悪級の組織的テロ事件の首謀者と位置づけられている。 

時系列で見ると、1980年代後半に教団を拡大し、1989年に坂本弁護士一家殺害事件、1994年に松本サリン事件、1995年に公証役場事務長逮捕監禁致死事件と地下鉄サリン事件が続いた。その後、麻原は1995年5月に逮捕され、長い審理を経て2004年に死刑判決が確定した。そして、死刑が執行されたのは2018年7月6日だ。法務省系資料や公安調査庁の公表でも、この日に麻原を含む7人の死刑が執行されたことが確認できる。 

この話の気味の悪さは、これだけの奇行や異常が語られながらも、結局は執行が止まらなかったことにある。

日本の制度では、単に様子がおかしいだけでは足りず、刑事訴訟法479条のいう執行停止のレベル、つまり心神喪失に当たるほど完全に判断不能かどうかが問題になる。麻原は弁護側から精神状態の異常が強く主張されたが、最終的には執行可能と扱われた。ここに、日本の死刑制度の冷たさと、法が引く線の厳しさが出ている。

あの事件のあと、麻原彰晃には明らかな異変があったと言われている。接見でも会話が成立しない、意味不明な言動、排泄のコントロールができないなど、いわゆる“壊れている”としか見えない状態が報告されていた。普通に考えれば、ここまで崩れていれば死刑なんて執行できないんじゃないか、という疑問が出る。

実際、日本の制度でも無条件に執行されるわけではない。

根拠になるのは、上述の刑事訴訟法第479条。
ここでは「心神喪失の状態にあるときは執行を停止する」とされている。ただし、この“心神喪失”のハードルが異常に高い。単におかしいとか、奇行があるとか、会話が変だとか、その程度では足りない。

問われるのは一つだけ。
「最低限、自分の状況が分かっているか」

ここが残っている限り、法的には“執行可能”と判断される。麻原の場合もここが争点だった。

弁護側は精神的に崩壊していると主張したが、最終的には「意思疎通の可能性が完全に失われているとは言えない」と判断された。

つまり、壊れているかどうかではなく、完全に壊れきっているかどうかが問題だった。結果として、死刑は執行された。この話の気持ち悪いところはここだ。人が“普通じゃない状態”であっても、それだけでは止まらない。線はもっと奥にある。完全に現実を認識できない状態にまで落ちて、初めて止まる。

・拘禁症状と取り調べ

 「拘禁症状」という言い方は、法律や医学でピシッと一本に定義された病名というより、閉鎖空間・隔離・不安・単調さ・先の見えなさが重なった結果、人が崩れていく状態をまとめて呼ぶ時の言葉に近い。ヤクザ屋さんが、そういった症状になる方が少ないのは、

捕まることが前提
お務めが評価される
帰る場所がある
仲間が中に大勢いる

この状態だから「不安」が軽減されるのは、なんとなくわかるだろ?

実際、隔離環境や単独拘禁に関する研究では、不安、抑うつ、自己傷害、過敏さ、妄想様の反応などの悪化が繰り返し報告されているし、質の高いレビューでも、隔離は心理面に有害な影響を与えると整理されている。

さらに、強いストレスは精神面だけでなく、自律神経系を介して身体症状にも出やすい。だから、拘禁で人が崩れる時は、うつっぽさだけが単独で出るというより、不眠、焦燥、胃腸の不調、動悸、思考の鈍りみたいなものが一塊で来る、と考えた方が現実に近い。
よく言われているのが「長期間の拘留」とされているが、不安を抱えやすいのは未決拘留中なのは、言うまでもないだろう。

問題なのは、警察側には「月に二回の健康診断をしている」「健康に配慮した処遇をしている」という制度上の建前がちゃんとあることだ。警察庁の白書でも、留置施設では月2回の健康診断をしていると明記されている。けれど、制度があることと、実際に精神の崩れが十分に拾われることは別の話だ。月2回のチェックで、しかも管理の中心が医療ではなく留置運営にある以上、じわじわ進む抑うつ、不安、思考の狭まり、迎合的な受け答えまで十分に拾えるとは言い切れない。ここは「格好だけ」と断定まではできないが、少なくとも拘禁のダメージに対して、制度上の点検だけで足りると考える方が無理がある。

そして気持ち悪いのはここから。人が追い詰められると、真実を正確に語る方向ではなく、その場を早く終わらせる方向に頭が動きやすい。日本の取調べをめぐる研究や日弁連の議論では、密室性や自白偏重が、虚偽の自白や事実と違う供述を生み、冤罪の大きな原因になると繰り返し指摘されてきた。

しかも「虚偽自白」という言葉は、本人が積極的に嘘をついているというより、追い込まれて事実と違うことを認めさせられてしまう実態に近い、とまで論じられている。つまり、拘禁で心身が削られた人間は、警察の描いた筋書きに意識的に加担するというより、その物語に自分を合わせた方が楽になる状態に押し込まれやすい。

要するに、拘禁症状とは「ちょっと落ち込む」程度の話じゃない。閉じ込められた環境が、人の心と体をまとめて削っていく現象だ。そして厄介なのは、その削られた状態の人間ほど、取調べの中で警察の求める形に寄っていく危険があること。

制度の上では健康診断も人権配慮も並んでいる。だが現実には、精神の崩れは静かに進み、供述は都合よく整えられやすい。この構造を見ないまま、「本人が認めたから」で済ませるのが、一番雑で、一番危ない。

第10章 攻撃力よりも口撃力?いや精神力

 「あなたには黙秘権があります」このように言われましたか。
それよりも前にお読みであればラッキーかもです。(まぁ確率は低いだろうが……)

一番大事なのは精神力といっても過言ではありません。
暇地獄を永遠に与えられる行政。検事調べなど朝から晩まで、なんら娯楽がない無機質な部屋に閉じ込められているだけでも精神は削られていきます。

ざっくり言うと、警察や検察の供述調書は、それを書かれた瞬間に“決定版”になるわけじゃない。

本当に効いてくるのは、公判で証拠として出されて、裁判所に採用され、さらに信用されるかどうかの段階だね。裁判所の実務教材でも、弁護人が捜査段階の供述調書に不同意の見込みを示した場合、検察官はその供述者を法廷で証言させることを検討するとされている。つまり、不同意を出せば、それだけで調書一本で押し切れなくなる場面がある。 

法的には、ここは刑事訴訟法の321条と322条の話になる。

ざっくり分けると、被疑者・被告人本人の供述調書は322条、被害者や関係者の供述調書は321条の問題になりやすい。日弁連の基調報告書でも、検察官作成の調書は321条1項2号、捜査官作成の調書は322条1項や321条の問題として整理されているし、法務省資料でも321条と322条の両方が挙がっている。 

第321条

  1. 被告人以外の者が作成した供述書又はその者の供述を録取した書面で供述者の署名若しくは押印のあるものは、次に掲げる場合に限り、これを証拠とすることができる。
    1. 裁判官の面前(第157条の6第1項に規定する方法による場合を含む。)における供述を録取した書面については、その供述者が死亡、精神若しくは身体の故障、所在不明若しくは国外にいるため公判準備若しくは公判期日において供述することができないとき、又は供述者が公判準備若しくは公判期日において前の供述と異った供述をしたとき。
    2. 検察官の面前における供述を録取した書面については、その供述者が死亡、精神若しくは身体の故障、所在不明若しくは国外にいるため公判準備若しくは公判期日において供述することができないとき、又は公判準備若しくは公判期日において前の供述と相反するか若しくは実質的に異った供述をしたとき。但し、公判準備又は公判期日における供述よりも前の供述を信用すべき特別の情況の存するときに限る。
    3. 前2号に掲げる書面以外の書面については、供述者が死亡、精神若しくは身体の故障、所在不明又は国外にいるため公判準備又は公判期日において供述することができず、且つ、その供述が犯罪事実の存否の証明に欠くことができないものであるとき。但し、その供述が特に信用すべき情況の下にされたものであるときに限る。
  2. 被告人以外の者の公判準備若しくは公判期日における供述を録取した書面又は裁判所若しくは裁判官の検証の結果を記載した書面は、前項の規定にかかわらず、これを証拠とすることができる。
  3. 検察官、検察事務官又は司法警察職員の検証の結果を記載した書面は、その供述者が公判期日において証人として尋問を受け、その真正に作成されたものであることを供述したときは、第1項の規定にかかわらず、これを証拠とすることができる。
  4. 鑑定の経過及び結果を記載した書面で鑑定人の作成したものについても、前項と同様である。

第322条

  1. 被告人が作成した供述書又は被告人の供述を録取した書面で被告人の署名若しくは押印のあるものは、その供述が被告人に不利益な事実の承認を内容とするものであるとき、又は特に信用すべき情況の下にされたものであるときに限り、これを証拠とすることができる。但し、被告人に不利益な事実の承認を内容とする書面は、その承認が自白でない場合においても、第319条の規定に準じ、任意にされたものでない疑があると認めるときは、これを証拠とすることができない。
  2. 被告人の公判準備又は公判期日における供述を録取した書面は、その供述が任意にされたものであると認めるときに限り、これを証拠とすることができる。

WIKI調べね。まぁ犯人さんは時間があるから六法全書この機会に見てみるのも一興かと。

簡単かつ雑に言うと、321条(被害者・目撃者の調書)他人の話は信用されにくい。
322条(自分の調書)自分の話は信用されやすい。

で、実務上いちばん気にした方がいいのは、警察調書と検察調書は、同じ“調書”でも重さが同じじゃないってところ。

法務省の検討会資料でも、検察官面前調書の方が、321条1項3号の書面より緩やかな要件で扱われてきたという整理が出ている。要するに、昔から実務では、警察の調書より検察の調書の方が通りやすいという空気があった。 
ただ、ここを雑に「じゃあ検察調書は最強」と思うとズレる。

現実には、不同意を出して争えば落ちる調書も普通にある。たとえば2024年の裁判例では、検察官が警察官調書を刑訴法321条1項3号で使えると主張したのに、裁判所はその証拠請求を却下している。
逆に、村木事件でも、大阪地裁は関係者の捜査段階供述について、被疑者ノートの内容などを踏まえて「信用すべき特別の状況」がないとして、検察側の証拠請求の大部分を却下したと日弁連がまとめている。つまり、署名しているから自動で勝ち、ではない。 

ここはかなりはっきりしていて、日弁連が出している『被疑者ノート』と、取調べの可視化パンフが実務用として有名。被疑者ノートでは、供述調書は何度でも確認すること、内容がおかしければ署名・押印する前に弁護人と相談すること、取調べ中でも「すぐに接見したい」と申し出ることが勧められている。可視化パンフでも、供述調書に署名押印することは義務ではないと明記されている。ここはかなり大事で、調書の効力の入り口は、結局署名・押印してしまうかどうかに強く絡む。 

警察の供述調書
→ 作られやすい。
→ でも公判で不同意を出されると、そのままでは通りにくいことがある。
→ 特に関係者調書は、321条1項3号の壁がある。 

検察の供述調書
→ 実務上は警察調書より強く扱われやすかった。
→ ただし、争われれば落ちるし、最近も“特信性なし”で却下される例がある。 

本人の自白調書
→ 一度署名押印するとかなり面倒。

→ でも絶対ではない。違法・不当な取調べや、内容の不自然さ、被疑者ノートの記載などで崩されることはある。日弁連は、供述調書には取調官の心証や予断が被疑者の言葉のように書かれる危険があると繰り返し指摘している。 

■黙秘権と嘘


 これは罪状によると思うが、一つこの本を作っている直近の事件を参考に。ゲストハウスで、宿泊客など女性9人に睡眠作用などのある薬物を飲ませて、性的暴行を加えるなどしたほか、女性客1人を盗撮した罪などに問われている男が、準強制性交等、準強制わいせつ、準強制わいせつ未遂、岡山県迷惑行為防止条例違反の4つの罪に問われている。
当時は「黒い影から脅迫され、命令されていた」とか「犯行当時は記憶がない」「犯行時は心神喪失状態だった」と2024年2月の初公判から一貫して“無罪”を主張していて、責任能力の有無が争点となったらしい。

この事件だと無実を取ろうとした弁護士か、被告の無茶振りかはわからないが、自宅のPCに被害者のエロ画像やらエロ動画が全部あったのだから、最初からムリゲーだった感が否めず、結果「反省してねー」という事となり、26年も食らう事となった。

この場合なら被害弁済なり、反省文なりに全振りした方がましだっただろう。判断を誤った典型例だ。

 ただ一つ勉強となる部分があるのだが「記憶がない」というのは、嘘であり本当。僕らはメモリーカードじゃないのだから“全てを正確に記憶している”わけないのだ。

よく聞くのが「酔って傷害事件を起こした」について「相手の野郎が、色々言ってきやがって・・・・・・」と、正当性を主張するため、色々話してしまう。

これが、供述録取書となり、反省していない“あなたの言葉”として裁判官に提出されます。
しかしです。酔っていたわけですよね。IQなら13ポイント下がります。
刑務所の受刑者の多くは69以下~85です。
仮に65くらいの人が酒を飲んだら50くらいのIQです。IQ50だとだいたい優秀な猫ちゃんと同じくらいだ。

“猫が当時の詳細な記憶があるわけないだろ”

つまり“酔っていた”は充分理由になるわけだから、供述調書に指印を押さない充分な理由となるだろ。

黙秘が貫けない、どこを黙秘すればわからないなら別に理由を作ればよいだろう。だって完全に記憶が正しいわけではない。一言一句覚えている奴など見たことがない。

証拠があり言い逃れできないのなら、事件の話を一切書かせないで「周りが言っているならそうだと思う」「謝罪の気持ちしかない」と言って、弁済やらなんやら被害弁済系をやっている旨だけ羅列した供述録取書しか指印を押さなければ良いのだよ。

また、取り調べ中に“代理人弁護士に聞いてから”は、法的には通る話です。

■検察の取調べで起きる行動 × 心理バイアス × 対策

前述の通り、僕がノートにざっくり予想していた内容をここに記載します。
それぞれ一冊の本が出来上がるレベルなので、ご興味がある方は、ご家族、ご友人に頼んで差し入れてもらったり、購入できる天界にいらっしゃる方は、留置金に余裕があれば是非。

・ 同じ質問を何度も繰り返す

行動
同じ内容を何回も聞く。
言い回しを変えて確認する。

心理
一貫性の原理
人は、一度言ったことに自分で縛られやすい。

コミットメント効果
少しずつ認めたことを、後でひっくり返しにくくなる。

本質
供述を固定するための動き。

対策
ここで大事なのは、前に言ったことに合わせようとしないこと。
前の答えに引っ張られて「さっきこう言ったから今回もこう言わなきゃ」とやると、向こうの仕事を手伝うだけになる。
覚えていることだけを、その都度そのまま言う。
覚えていないなら、前も今も「覚えていない」で通す。

曖昧なままなら曖昧なままにしておく。
無理に整えない。

・ 曖昧な部分を執拗に詰める

行動
「覚えてない」を許さない。
時間、場所、順番を細かく聞く。

心理
曖昧さ回避バイアス
人は不確実さが続くと気持ち悪い。

ストーリー補完
空白を埋めたくなる。
すると、思い出したのではなく、辻褄を合わせ始める。

本質
曖昧を確定情報に変える作業。

対策
ここで必要なのは、思い出そうとしすぎないこと。
思い出せないものを、その場の圧で埋めると危ない。
「今の時点では分からない」
「そこまでは記憶がない」
「順番は断定できない」

この言い方かな。
安易に「たぶん」「おそらく」を出さない。
あとでそこだけ切り取られて、確定した供述みたいに扱われやすいからね。

・ 「整理してあげてる」態度

行動
「つまりこういうことだよね?」と言い換える。
こちらの話を向こうの言葉でまとめ直す。

心理
フレーミング効果
表現を変えられると、意味まで変わる。
しかも、親切に整理してくれているように見える。人は警戒を下げやすい。

本質
供述を検察側の言葉に置き換える動き。

対策
ここは単純で、向こうの要約をそのまま認めないこと。
「違います」
「その表現は違います」
「そういう意味ではありません」

自分の言葉で言い直す。調書になった時に危ないのは、事実そのものより、意味づけされた表現の方なんだよね。

・一部だけ肯定してくる

行動
「そこは正直だね」
「そこは信用できる」
一部だけ褒める。

心理
部分強化(オペラント条件付け)
人は、認められるとその方向に寄りたくなる。

ラベリング効果
「正直な人」と思い込ませる

本質
「この流れで話せばいいんだな」と学習する。
望む供述の方向へ誘導する。

対策
褒められても乗らないこと。
相手が評価してきても、それは会話の雰囲気を作っているだけで、こちらの利益が確定したわけじゃない。
「評価」は無視して、事実だけ返す。
気分よく喋らない。
気分がよくなると、余計なことまで足しやすい。

・ 否認部分だけ強く崩す

行動
否認している部分を重点的に突く。
矛盾を強調する。

心理
確証バイアス
一度「こいつがやった」という仮説が立つと、それに合う部分ばかりが目に入る。合わない部分は軽く扱われやすい。

本質
「否認している方がおかしい」という空気を作る。

対策
ここで必要なのは、全部を守ろうとしないこと。守るべきは「自分の記憶」と「自分の言葉」だけ。相手の見立てまで崩そうとすると、喋りすぎる。
否認するなら、否認だけ。説明しすぎない。向こうの穴埋め作業に付き合わない。

・ 長時間・反復

行動
何時間も同じことを聞く。日をまたいで繰り返す。検事調べの待機時間を増やしまくる。

心理
意思決定疲労
疲れると、人は正しさより終わることを優先する。判断力も落ちる。「もうこれでいいや」が出てくる。

本質
抵抗力を削る。

対策
ここは精神論じゃなく、疲れた自分を信用しないこと。長時間やられた後に出した供述ほど危ない。疲れてきたら、新しい説明を足さない。覚えていないことは、疲れても覚えていない。取調べの経過はできるだけ記録して、弁護士に伝える。日弁連の『被疑者ノート』も、接見時に取調べ状況を記録して弁護活動に役立てることを前提に作られている。 

・「今言った方がいい」と示唆する

行動
「今なら軽くなる」「後で困るよ」「今のうちに話した方がいい」

心理
損失回避バイアス
人は将来の大きな損より、今すぐの安心を選びやすい。
現在バイアス
目の前の苦しさから逃げたくなる。

本質
短期的な安心と引き換えに供述させる。

対策
ここははっきり切った方がいい。その場の楽と、事件の結果は別。今楽になる言葉が、後で一番重くなることがある。将来どうなるかを、取調官が保証してくれるわけじゃない。軽くなると言われても、約束として受け取らない。返すなら「今ここでは判断できません」かな。営業職やクレーム処理がメインだったコールセンターとかだった犯人さんなら、この罠に気づきやすいかも。

・ 選択肢を狭める質問

行動
「AかBどっち?」
「こうか、こうだよね?」

心理(二択の錯覚・偽の二分法)
二択を出されると、人はその枠の中で答えようとしてしまう。
でも、本当はその二択自体がズレていることがある。

本質
自由回答を奪う。

対策
二択に乗らない。
「どちらでもありません」
「前提が違います」
「その二つに分けられません」

選択肢を用意された時点で、向こうの土俵に入っていることを忘れない。

・ 「みんなこう言ってる」

行動
「他の人は認めてる」
「証拠は揃ってる」
「あなた以外はみんな話してる」

心理(同調圧力・社会的証明)
人は孤立すると弱い。
自分だけが抵抗しているように感じると、不安になる。

本質
孤立させて折る。

対策
ここで重要なのは、本当かどうかを確認できない話に乗らないこと。
他人が何を言ったかは、こちらには確かめようがない。だから判断材料にしない。
「私は私の記憶で答えます」

同調圧力そのものが直ちに違法とは言えなくても、圧迫や虚偽の事実の告知、長時間の反復と組み合わさると、任意性が争点になる。取調べの録音・録画制度も、そもそも供述の任意性や信用性を立証するために適した証拠だという発想から整備されてきた。 

 最後に一つだけ取調べで一番まずいのは、間違った調書に、自分で完成の印を押すことだね。
何度も言うけど供述調書への署名・押印は義務ではない。内容が違うなら訂正を求めていいし、納得できなければ拒否できる。

これは感情論じゃなくて、刑訴法198条5項(被疑者の取調べで作成された供述調書への署名・押印に関する規定。内容は「被疑者が、調書に誤のないことを申し立てたときは、これに署名押印することを求めることができる。但し、これを拒絶した場合は、この限りでない)の話で、日弁連の実務資料でも繰り返し注意されている。

まぁまた雑に言えば、供述内容に相違がなければ署名押印を求めることができるが、拒否する権利(署名押印拒否権)もありますよってこと。
「そもそも 黙秘権と同じく説明責任いれろって話っすよね 」

しかし変えないって事は、僕も含めて最低レベルLV65以上の|宿敵《けんさつ》は、自らの私欲によって、僕ら無能を「被害者感情」という一点の美学でベールに包み、出世のために必要以上の重い罰を受けてきた可能性もあるってこと。所謂情弱ビジネスです。

だから対策を一言で言うなら、思い出せないことは埋めない。向こうの言葉で整えさせない。違う調書には押さない。言いたくない事じゃなくて、自分の言葉がどういう効果が生まれるかわからなければ、黙秘。
心理学については、僕が個人的に調べて実践していた方法なので、まぁないとは思うが、然るべき学者さんが異論を述べたら、勿論異論は認めます。

■君に出来る?心神喪失釈放マニュアル(おまけ)


一度は考えませんか。
「壊れたフリをすれば逃げられるんじゃないか」と。
映画や噂話の中では、こういう話はやたら簡単そうに見える。
変なことを言って、意味不明な態度を取って、会話もぐちゃぐちゃ。
それで「この人はもう普通じゃない」と見られて、責任を問われずに外へ出る。そういう幻想ね。

でも、現実の日本の刑事手続は、そんな雑な作りになっていない。刑事訴訟法479条が「心神喪失の状態にあるとき」は9章のおまけを参照してもらいたい。執行を停止すると定めているが、そこにあるのは“普通じゃないから止まる”という発想ではない。
本当に現実が分からないのか、意思疎通が成立しないのか、そこまで落ちているのかが問われる。

ここで多くの人の発想は止まる。じゃあ、最初から最後まで狂ったフリをすればいいじゃん。ところが、もっと前に詰んでいる。
まず精神鑑定や責任能力の判断は、その場の一発芸ではなく、時間を通した整合性の勝負

取調べでどうだったか。
留置中にどうだったか。
面会ではどうだったか。
医療歴はあるのか。
過去から似た症状は出ていたのか。
家族や周囲は何と言っているのか。
事件の前後の行動に矛盾はないか。

つまり“第3者と過去”が無理ゲーになる一番の要因だね。しかも宿敵は“第3者の発言なんて都合が良い証言しか使わない”
君に都合の良い証言を見つけるのは、ドラマの中の弁護士か、余程暇な人権派弁護士だけなのがリアルだしホントの仕事。

しかも、警察や検察は人の言い分を性善説で見ない。その点は良くも悪くも徹底している。
日弁連が繰り返し指摘してきたように、日本の取調べは密室性と供述依存の問題を長く抱えてきた。

実際、違法・不当な取調べや虚偽供述がえん罪を生んできたこと、身体拘束下の被疑者が捜査機関の見立てに沿った供述へ追い込まれやすいことは、公的な意見書や白書の中でも強く問題にされている。

つまり、相手は最初から「この人は本当に壊れているのか」ではなく、「どこでボロが出るか」を見てる。ここがまた皮肉だね。

本当に壊れてきた人間ほど、演技との区別が難しくなる。だからこそなおさら、過去から現在までの全履歴が見られるのだよ。
つまり「今おかしい」だけでは足りないし、そもそも心神喪失は制度としてある。だが、現実には“存在するだけ”に近い。

・そして戦う?それとも逃げる?

少年院や刑務所の側を見ると、知的にしんどい人が多いことはもう隠しようがない。法務省系の資料でも、受刑者についてはIQ70未満が約7%、IQ70〜79の境界域が約25%という整理が出ているし、少年院在院者でもIQ100以上は男子36.8%、女子18.9%

要するに、平均より下の側にかなり偏っている。しかも境界知能の人たちは、政府の会議でも「日常生活、勉強、仕事、人間関係で困難を抱えやすいのに、特別な支援が日本には存在していない」とまで言われている。ここまでは、もうデータが出ている話だ。 

なのに、いざ刑事の場面に入ると空気が変わる。

 施設の側では「この人たちは明らかに弱い」「普通の土俵で生きるのがしんどい」と分かっている。ところが、責任を問う段階になると、急に基準が雑になる。何が見られるかというと、深い理解じゃない。最低限、会話が通じるかどうかだ。

 つまり、IQが低い、判断が遅い、先を読めない、流されやすい、そういう“生きる上では致命的な弱さ”があっても、受け答えが成立した瞬間に「理解していた側」に寄せられる。ここに、ものすごく嫌な矛盾があるね。受刑者や在院者の知的能力の偏りは把握しているのに、法的評価の場面では、その弱さが思ったほど救済に結びつかない。 

 しかも、境界知能の人たちが抱えやすい問題は、ただ“頭が悪い”みたいな雑な話じゃない。政府会議のやりとりでも、自分が人と違うことは分かる、でもできないことがある、だから二次障害としてうつや適応障害、不登校、引きこもり、離職を起こしやすいと整理されている。つまり、

「認知はあるが、十分ではない」という一番しんどい帯域なんだよ。知的障害として保護されにくい。でも平均的な人間として扱うには無理がある。この“中途半端だからこそ漏れる”感じが、そのまま刑事の世界にも流れ込んでいる。 

だから話を乱暴にまとめると

支援の場面では弱者。
責任を問う場面では普通の人。

ここが行政の矛盾。

しかも厄介なのは、この矛盾が制度の穴として静かに固定されていること。はっきり知的障害なら拾われる。完全に壊れていれば医療ラインに乗る。

でも、その手前、つまり「分かるようで分からない」「通じるけど深くは理解していない」人たちは、結局いちばん割を食う。施設の中には多い。社会の中では支援が薄い。裁判では“理解していた”に寄せられるから、そりゃ、落ちるよね、という話になってしまう。 

第11章 良い刑務所に行きたい!


結論から言うと、法務省の古いけどまとまった公式一覧では、刑務所・医療刑務所・少年刑務所・女子刑務所を合わせて53庁、拘置所まで入れると77庁となっている。別の法務省ページでは、より広い意味の刑事施設として刑務所62、少年刑務所7、拘置所8などの数字も出ているので、「本庁だけで53」「支所等を含むともっと多い」と理解するとズレにくい。 

先に、法務省の処遇指標を超ざっくり説明。

A=犯罪傾向が比較的進んでいない
B=犯罪傾向が進んでいる
W=女子
F=外国人
I=禁(消滅?)
L=長期(10年以上)
Y=26歳未満の若年
M=精神医療
P=身体医療
J=少年系

以下の「特徴」は、この公式指標を読みやすく雑に訳しただけ。
現場の空気や厳しい緩いの評判とは別物。 

北海道・東北

札幌刑務所:医療、身体医療、外国人、長期、B、女子支所あり。かなり多機能。 

旭川刑務所:長期+B。 

帯広刑務所:BとA、釧路支所側でAも扱う。 

網走刑務所:B中心。 

月形刑務所:B中心。 

函館少年刑務所:禁錮、少年、若年、A、Bまでかなり幅広い。 

青森刑務所:B中心。 

宮城刑務所:医療、身体医療、長期、B。多機能寄り。 

秋田刑務所:B中心。 

山形刑務所:禁錮、長期A、A、B。 

福島刑務所:外国人、B、女子・女子外国人支所あり。 

盛岡少年刑務所:少年B・若年B寄り。 

関東・甲信越・静岡

水戸刑務所:B中心。 

栃木刑務所:女子、女子外国人、女子少年。女子系が中心。 

黒羽刑務所:外国人、禁錮、A、B。かなり混合型。 

喜連川社会復帰促進センター:A中心。更生・社会復帰寄りの色が強い。 

前橋刑務所:外国人+B。 

千葉刑務所:長期A+A。長めの刑期側が見えやすい。 

市原刑務所:禁錮、若年A、A。交通・禁錮系を連想しやすい構成。 

八王子医療刑務所:精神医療、身体医療、女子医療、女子、A。医療色がかなり強い。 

府中刑務所:医療、身体医療、外国人、長期B、B。超多機能の大規模タイプ。 

横浜刑務所:外国人、長期B、B、外国人少年、A支所あり。かなり幅広い。 

新潟刑務所:外国人+B。 

甲府刑務所:外国人、禁錮、B。 

長野刑務所:長期A、A、B。 

静岡刑務所:外国人、A、B。 

川越少年刑務所:禁錮、外国人、外国人少年、少年、若年、A、Bまで幅広い。 

松本少年刑務所:少年B・若年B。 

中部・東海・北陸

富山刑務所:B中心。 

金沢刑務所:外国人+B。 

福井刑務所:A+B。 

岐阜刑務所:長期B+B。 

笠松刑務所:女子中心。 

岡崎医療刑務所:精神医療+A。 

名古屋刑務所:医療、身体医療、外国人、長期B、B、禁錮、A支所あり。かなり多機能。 

三重刑務所:A+B。 

近畿

滋賀刑務所:A+B。 

京都刑務所:外国人、長期B、B。 

大阪刑務所:外国人、長期B、B。 

大阪医療刑務所:精神医療、身体医療、女子医療、女子、A。医療型。 

神戸刑務所:外国人、長期B、B。 

加古川刑務所:女子、禁錮、若年A、A。 

播磨社会復帰促進センター:A中心。社会復帰寄り。 

和歌山刑務所:女子、女子外国人、女子少年。女子系。 

姫路少年刑務所:少年B・若年B。 

奈良少年刑務所:外国人、外国人少年、少年、若年、A、B。かなり幅広い。 

中国

鳥取刑務所:B中心。 

松江刑務所:B中心。 

島根あさひ社会復帰促進センター:身体医療A、若年A、A。社会復帰寄り。 

岡山刑務所:長期A+A。 

広島刑務所:外国人、身体医療、長期B、B、禁錮、A支所あり。多機能。 

山口刑務所:A+B。 

岩国刑務所:女子中心。 

美祢社会復帰促進センター:女子、若年A、A。社会復帰+女子系。 

四国

徳島刑務所:長期B+B。 

高松刑務所:外国人、長期B、B。 

松山刑務所:禁錮、若年A、A、B。混合型。 

高知刑務所:B中心。 

九州・沖縄

北九州医療刑務所:精神医療、女子医療、女子、A。医療型。 

福岡刑務所:身体医療、外国人、長期B、B。 

麓刑務所:女子中心。 

佐世保刑務所:B中心。 

長崎刑務所:外国人、長期B、B。 

熊本刑務所:長期B+B。 

大分刑務所:禁錮、長期A、A、B。 

宮崎刑務所:B中心。 

鹿児島刑務所:B中心。 

沖縄刑務所:禁錮、精神医療、身体医療、若年A・若年B、A、B。かなり幅広い。 

佐賀少年刑務所:少年、若年、A、B。 

まず大づかみするとここまで全部見ると、ざっくり次の5タイプに分けると読みやすい。

A中心:比較的「犯罪傾向が進んでいない」側が多い。

B中心:犯罪傾向が進んでいる側が多い。

L付き:長期(10年以上)を含む。

F付き:外国人を扱う。

M/P付き:医療色が強い。

W付き:女子施設。

少年刑務所・若年Y付き:若年層を強く意識。 

刑務所はどこも同じじゃない。A寄り、B寄り、長期、外国人、医療、女子、若年でかなり色が違う。だから“刑務所なんて全部一緒”と思ってるやつは、最初の認識からズレている。

PFI刑務所(民間協力型刑務所)とは

■ どういう仕組み?
運営の一部 → 民間
管理・権力 → 国(法務省)
つまり民間+国のハイブリッド

日本にある代表

● 喜連川社会復帰促進センター
👉 有名
IT・教育強い
再犯防止寄り

● 島根あさひ社会復帰促進センター
👉職業訓練
社会復帰特化

● 美祢社会復帰促進センター
● 播磨社会復帰促進センター

👉 この4つがメイン
■ ■ 普通の刑務所との違い
■ 民間型(PFI)
教育・資格強い
IT・事務あり
再犯防止意識高い

■ 従来型
作業中心
規律重視
スキルは施設差

■ ■ 一番重要な違い
「更生させる気が強い」

普通の刑務所
👉「管理」

 民間型
👉「リスタート」

「日本にも民間型の刑務所はある。ただし完全民間ではなく、国と民間の共同運営だ。特徴はシンプルで、教育と資格に力を入れている。つまり“使うやつには当たり”

「同じ刑務所でも、場所によってはただの罰か、成長施設かに変わる。」

「刑務所にも“当たり枠”はある」

■こんな奴は選ばれない!?資格を公費で取りたいなら、知っておくべき立ち居振る舞い?

なんかいきなりYouTubeのタイトルみたいになったな。でも思い付かなかったのだ。
話はもどして、まず理解力のテストです。

Q公務員とは?

ほら、公務員っていえば~みたいな“あるある”だよ。当然8章を読んでくれているだろうから、ノートは買ったか差し入れしてもらえただろ?

1日目でこの犯罪者バイブルを手に入れた超ラッキーな犯人だとノートはないか。なら警察とかにもらう勾留決定通知とかの裏でも使って。

そう。基本「言われたことを言われた通りにすることで出世する機関の職員」ですね。

当然逮捕から出所まで公務員が担当します。行政法の中に国家公務員法、地方公務員法と法律で縛られている人たちです。そんな中でちょっと考えれば、わかるだろう。

公費(無料)で通信教育に選ばれるやつはパターンある
 
■ 結論(超シンプル)
「問題起こさない+やる気見せてるやつ」

■ ■ 選ばれやすい条件(実務ベース)■■

■ ① 行状(これが最優先)
規律違反なし
反抗しない
指示に従う
👉 ここNGだと終わり

■ ② 継続力
作業サボらない
日課ちゃんとやる

👉 理由👇
途中でやめるやつに金使わない

■ ③ 意欲(見せ方が重要)
資格取りたい意思
目的がある

👉 例👇
「出所後○○の仕事に就きたい」
👉 これ言えるかどうか

■ ④ 素行(人間関係)
トラブル起こさない
他人と揉めない
扱いやすいやつ=通りやすい

■ ⑤ タイミング
空き枠あるか
その時の方針
ガチャ要素も普通にある

■ ■ 逆に選ばれないやつ
問題児
サボる
文句多い
目的ない

「なんとなくやりたい」は落ちる

■ ■ 一番重要なポイント■■
こんな話をタイトルが留置場なのになぜ?って思っている人もいるだろうが、このお話の多くは、認められるまでに時間がかかるということ。

2、3年でも本来なら有資格者を量産できるが、まだまだ昔のままな部分が刑務所には多く、結果意味のない作業を覚えて帰るだけになってしまう。そりゃ再犯率も下がらんわな。

懲役1年半くらいでも、私費で通信教育を受けられる可能性はある。でも、「受刑者が資格を取りたいと思えば、みんな取れる」ではない。実際は、施設ごとの審査、本人の行状、受講に必要な期間、その資格の受験資格でかなり変わる。法務省の資料でも、受刑者の通信教育には国費の公費生と自費の私費生があり、私費受講は制度として存在する一方、職業訓練や資格受験には適性があることや受験資格を満たすことが条件に入っている。 

まず大前提として、刑務所の中では昔から通信教育そのものは行われていて、法務省の犯罪白書でも、受刑者の一般教養や職業的知識・技術の向上を目的に、社会通信教育が行われているとされている。しかも費用は、国が全額負担する公費生だけでなく、受講者自身が負担する私費生もある。つまり、「有料でいいからやりたい」という発想自体は、制度とズレていない。 

ただし、ここが重要なんだけど、私費だから希望すれば誰でも即OKというわけでもない。法務省の2024年度の視察委員会対応資料では、少なくともある施設では、私費による通信教育は“随時希望を受け付け、受講について審査を行っている”とはっきり書かれている。つまり、私費でも施設側の審査がある。要するに「金払うから勝手にやらせろ」は通らない。 

さらに、職業訓練や資格受験の側では、法務省資料に訓練生の選定条件として、
職業訓練に必要な適性があること
受験しようとする免許・資格の受験資格を満たすこと

が明記されている。だから、例えば講座自体は申し込めても、その資格試験を受ける前提条件が足りないなら無理だし、訓練に向かないと判断されれば通らないこともある。 因みに嫌がらせもあると思う。だって決めるのも人間だし、面倒だから。物理的に無理な場合は別ね。

あと、意外と大きいのが施設の評価や行状。法務省の視察委員会資料では、ある施設で公費による通信教育の資格取得が優遇区分の加点事由になっている一方、私費の扱いとは分けて考えられていることが示されている。ここから読めるのは、通信教育が単なる趣味ではなく、処遇や評価の文脈に乗っているということ。つまり、問題行動が多い人、途中で投げそうな人、所内生活が荒れている人は、実務上かなり不利になりやすい。 

じゃあ、懲役1年半はどうか。ここは「1年半だから絶対無理」とは言えない。むしろ、講座によっては十分可能。昔から刑務所内では英語、簿記3級、危険物乙4みたいな通信教育の例が白書に出ているし、短めのコースや比較的取りやすい資格なら、1年半あれば現実的に射程に入る。逆に、講座期間が長いもの、受験日程が合わないもの、施設の運用上回らないものは厳しい。だから本当の答えは、「1年半でも取れる資格はあるが、何でもではない」になる。 

それと、U-CANみたいな民間通信教育については、法務省の公開資料は「ユーキャン」という社名まで固定して全国一律に明記しているわけではない。だから「全国どこの刑務所でもユーキャン確定」とまでは言えない。でも制度上は、受刑者向けの通信教育は学校通信教育や社会通信教育として実施されていて、私費受講も認められている。だから、表現としては「ユーキャンのような通信教育も、施設の審査を通れば私費で受けられる可能性がある」くらいが一番ズレにくい。 

 要約すると、答えは1年半でも、私費の通信教育や資格勉強は十分ありえる。でも、全員が希望すれば何でも取れるわけではない。
決まるのは、施設の審査、本人の行状、資格の種類、受験資格、残り期間。
つまり「無料を待つな。有料でも、取れるものは先に取りにいけ。ただし、誰でも何でも通るわけじゃない」が現実に近い。

■もう気づこう!行動は最速で!

まずみんなが苦手な算数の時間。
令和元年
有期懲役:46,086人
執行猶予:約60.9%
実刑=約18,000人前後
※犯罪白書の推移+執行猶予率から推定
■ ① 令和元年(2019)
👉 約18,000人前後

■ ② 令和2年(2020)
👉 有期懲役 約44,000人
👉 執行猶予 約61%
👉実刑:約17,000人

■ ③ 令和3年(2021)
👉 約43,000人規模
👉実刑:約16,000人前後

■ ④ 令和4年(2022)
👉 約42,000人規模
👉実刑:約15,000人前後

■ ⑤ 令和5年(2023)
👉 同水準(微減)
👉実刑:約15,000人前後

まぁ15,000~18,000くらい毎年刑務所に入学しているわけですね。
ここだけ理解していればよく、減っているのは概ね人口の減少も理由だ。

 日本の受刑者数(直近ざっくり)
 約4万人前後

全国刑務所数
👉 約60施設

単純平均
約600〜700人/施設

■現実■
・大規模(1000人以上)

府中刑務所
横浜刑務所
👉1000〜2000人規模

・ 中規模
👉500〜1000人

・小規模
👉200〜500人

平均は600〜700でも体感は“1000近い所も多い”
ここまでは単なるデータ。
ここからは現実が見える数字ね。

刑務官数
👉 約1万8千人前後
受刑者:約4万人
刑務官:約1.8万人

1人の刑務官で2〜3人見る計算。ここまでは無理ない感じに見えるでしょ? でも実際、夜勤、事務、休みを考えた現場感、1人で数十人見ることも普通だったりするわけだ。

つまり全部細かく管理できない、自己管理に依存する、トラブルは後手となるのは、仕方がないのだよ。
老人ホームなら 安くて特養(特別養護老人ホーム)で 10万〜14万円、 高くて(上位) 高級施設30万〜100万以上くらいだ。月額だよ。

無課金施設の刑務所で、将来に必要な行動は大事であると行政も認識はしているが、全部に対応出来ないのが現状だ。そこで垢落ちしてからじゃ全然遅いのは、理解出来ると思う。

そこで未来の君のためになる行動は3パターンになる。

・公費で資格取得
・ユーキャンなどに頼る
・参考書で自主勉

参考としてユーキャンの費用は書くね。
最低:約1万円台前半
最大:約16万円前後
👉 勉強期間
最短:約1〜2ヶ月
最長:約12ヶ月前後(標準は3〜6ヶ月)
■ ■ 費用(リアルな幅)
👉 全体レンジ👇
最安:約13,000円前後
最高:約169,000円前後 

👉 平均感覚👇
多くは 3万〜6万円帯

👉 つまり👇
「普通の資格なら3万〜6万」
「ガチ資格なら6万〜15万」

 勉強時間
■ 代表レンジ
短い:1〜2ヶ月
標準:3〜6ヶ月
長い:6〜12ヶ月

実際の勉強時間にすると
👉 1日ベースで変換👇
■ 軽め資格
👉 1日30分〜1時間
👉 総時間:50〜100時間
■ 普通資格
👉 1日1〜2時間
👉 総時間:100〜300時間
■ 重め資格(FP・社労士系)
👉 1日2〜3時間
👉 総時間:300〜600時間以上

つまりこれを参考にして、自分の罪と照らし合わせて計画を立てれば良いわけですよ。

でも肌感だけど、お金の援助が基本ない人がほとんどであるとし、ユーキャンも頼めない程じゃない金額でもない気もするのだが(ずれている?
じゃあどうするかと言えば、留置場にいる間に資料請求するか、人に頼む、BOOK・OFFに沢山余ってある資格取得用の参考書を買ってきてもらうかだ。まぁコンビニで万引きして警察とのやり取りでこじらせた初犯おじぃとかなら意味のない話かもしれないが、漠然と執行猶予とか罰金で終わらないかもの人も結構いるでしょう。起訴されて罪状認否に保釈金がない人は、最低3ヶ月くらいぶちこまれるイメージがあります。

① 起訴されてから最初の罪状認否までの平均
これは、最高裁の最新の迅速化検証報告書ベースだと、地裁の刑事通常第一審事件全体で平均2.0か月前後。日数に直すと、ざっくり約60日で見ていい。なお同じ表では、受理から終局まで平均3.9か月、第一回公判期日から終局まで平均1.9か月になっている。つまり最近の平均像としては、起訴後およそ2か月で最初の認否、その後さらに約2か月で判決まで進むイメージに近い。

② 執行猶予が付く場合の「拘置所平均滞在日数」ここは、執行猶予事案だけを切り出した公式の平均日数は見つからなかった。少なくとも今回確認した裁判所・法務省の公開統計では、「執行猶予になった被告人だけの平均拘置日数」までは出ていない。

 ただ、公式に言える周辺事情はある。起訴後の被告人勾留は、裁判所Q&Aだと原則2か月、必要があれば1か月ごとに更新できる。なので、保釈が付かず、比較的シンプルな事件で執行猶予まで行くケースなら、実務感としては2〜4か月くらい拘置所にいる像がかなり自然。でもこれは僕の推定であって、公式平均ではない。公式に断言できるのは、起訴から第一回公判まで約2か月、全体終局まで約3.9か月というところまで。
 最近の地裁通常事件では、起訴から最初の罪状認否までは平均約2か月、事件全体の終局までは平均約3.9か月である。ただし、執行猶予になった事件だけの拘置所滞在平均日数は、公表統計では見当たらない。

 下界での人間の話もしているが、多くの人は「頑張れない」のです。今、極限の状態、つまり監禁されているわけですから「頑張りやすい環境」にいるわけです。僕は強がって「やること見つかったから、20日勾留はあっという間だったわ」というのですが、半分は本当、半分が強がりというか、娑婆でも出来ることあるなって思うところもあるからだ。
ただ「人の永続的に続く幸せは、自身の成長」ということを知っていたから行動に出るのも早く10日勾留が決まってノートを手に入れた瞬間から動き始めています。警察が送致して、勾留請求した時点から「なにが出来るか」を考え、勾留が途中で頓挫した場合なんて考えていないのですよ。

流石に取り調べが20日勾留で2回しかない時点で「おかしくね?」とも思ったが、予定にもいれていないのですよ。20日勾留で出来ることをやりまくるという発想だけです。

■みんなも覚えよう 警察の課一覧(付録1)

まずはだれかれ構わず噛みつくのではなく、組織を知ろう。
因みに地方によって違いもあり。
群馬は留置課と留置管理課は分かれているけど、千葉は留置管理課のみなど。

・総務課(総務)
警察全体の事務管理。会議、予算調整、内部運営の司令塔みたいな役割

・広報課(広報)
事件の発表、記者対応、世間への情報出し。炎上するかどうかを左右する部署

・文書課
調書や記録の管理。証拠や書類の“保管庫”

・情報管理課
個人情報や捜査情報の管理。照会(前科・指名手配など)の裏側

・会計課(会計)
押収金、遺失物、証拠品の金銭管理。落とし物もここに集まる

・施設課
警察署や留置場の建物・設備の維持管理

・装備
拳銃、防弾チョッキ、パトカーなど装備全般の管理

・留置管理課(留置)
逮捕された人間を拘束・管理する部署。食事・入浴・移送など全部ここ

・警務課(警務)
警察官の人事や内部ルールを管理。組織の“人間側”を扱う

・人事課(人事)
配属、昇進、異動を決める。キャリアを握ってる部署

・給与課(給与)
給料、手当、退職金などの管理

・教養課(教養
警察官の訓練、教育。射撃や法律知識の研修など

・厚生課(厚生)
警察官の健康、福利厚生、メンタルケア

・監察官室(監察)
警察官の不祥事を調査する内部監査。身内に一番厳しい部署

・生活安全課(生安)
詐欺、ストーカー、DV、軽犯罪など“日常トラブル全般”を扱う

・少年課(少年)
未成年の犯罪や補導。家庭・学校とも関わる

・保安課(保安)
風俗営業、賭博、違法ビジネスの取り締まり

・サイバー犯罪対策課(サイバー)
ネット詐欺、ハッキング、不正アクセスなどIT犯罪専門

・地域課(地域)
交番・パトロール担当。110番で一番最初に来る人たち

・刑事課(刑事)
一般的な犯罪捜査(暴行、傷害、窃盗など)。署レベルのメイン捜査部隊

・捜査第一課(捜一)
殺人、強盗、放火など重大事件。ニュースになる案件はほぼここ

・捜査第二課(捜二)
詐欺、横領、贈収賄など“頭を使う犯罪”。企業犯罪も多い

・捜査第三課(捜三)
万引き、空き巣、ひったくりなど窃盗専門。件数がとにかく多い

・刑事企画課(刑企)
捜査方針の調整、各課のまとめ役。現場より指揮寄り

・組織犯罪対策課(組対)
暴力団、半グレなど組織的犯罪の取り締まり

・暴力団対策課(暴対)
ヤクザ専門。組織の動きや抗争の管理

・薬物銃器対策課(薬銃)
覚醒剤や銃の捜査。密売ルートを追う

・交通課(交通)
交通違反の取り締まり、事故処理。一般人が一番関わる

・交通指導課(交指)
違反取り締まりの強化や交通安全指導

・交通規制課(交規)
信号、道路標識、交通ルールの設計

・運転免許課(免許)
免許の取得、更新、取り消しなど管理

・交通捜査課(交捜)
ひき逃げや死亡事故など重大交通事件の捜査

・警備課(警備)
デモ、イベント、要人警護など治安維持

・警備第一課(警備一課)
警備計画や大規模警備の指揮

・警備第二課(警備二課)
機動隊など実働部隊。現場対応

・公安課(公安)
テロ、過激派、思想団体の監視。表に出ない捜査
・公安第一課(公安一課)
国内の政治・過激派

・公安第二課(公安二課)
右翼団体など

・公安第三課(公安三課)
情報収集、分析

・外事課(外事)
外国勢力、スパイ活動の対策(法がざるだから意味あるのか)

・鑑識課(鑑識)
指紋、DNA、現場証拠の分析。科学捜査

・機動捜査隊(機捜)
事件発生直後に動く部隊。張り込みや初動対応

・通信指令課(通信)
110番受付、現場への指示出し。全てのスタート地点

■みんな大好き警察の階級!(付録2)

簡単にいうと年齢≦階級なのかそうでないのか。
つまり年配なのに巡査なら結構残念である。

巡査
いちばん下。でも下だから権限がない、ではない。
現場で一番よく人とぶつかるのはここだし、職質、交番、初動、通報対応、雑用、全部ここに集まりやすい。
世間は「末端」と言うけど、捕まえる入口を握ってるのもここ。
要するに、権限はある。
ただし、自分で物語を決める力はあんまりない。
現場で走る足としては一流、でもストーリーを書くペンは持たされていない感じ。 

巡査部長
名前だけ聞くと偉そうだけど、実際は「少し慣れた現場のおっさん」に近いね。若手に仕事を教えつつ、自分も普通に動く。
警察庁の資料でも、巡査部長は警部補と並んで昇任時教育や専門教育の対象として出てくる。
つまりここから、ただの手足ではなく、現場を少し回す側に寄っていく。
権限が激増するというより、怒鳴る資格と、責任を押しつけられる量がじわっと増える段階だね。

警部補
ここから急に“班長感”が出る。
現場のまとめ役。下を使いながら、自分もまだ泥を踏む。
警察白書でも、第一線警察活動を担う職員として主に警部補と巡査部長が教育対象にされている。
だから、実務の温度を知ったまま指揮に入る階級と言っていい。
犯人側からすると、ここからがちょっと嫌だね。
巡査より手慣れてるし、警部ほど机に逃げてない。
つまり、一番リアルに面倒くさい相手だったりする。

警部
現場の責任者っぽさがかなり強くなる。「誰をどう動かすか」を考える側。
自分で走るより、下を動かして形を作る。
都道府県警察では警部以上の女性警察官が署長や本部課長にも登用されていると警察白書にあるから、警部はもう完全に“現場のお兄さん”ではなく、管理職の入口だね。
ここまで来ると、権限そのものより、
「この件どうまとめる?」
「誰に報告する?」
「この供述で押す?」
みたいな、筋書きの整え方に関わる比重が増える。
雑に言うと、汗より報告書が増える。 

警視
ここから先は、現場の空気より組織の空気を吸う時間が増える。
課長、管理官、署の幹部。
自分で手錠をかけるより、どの事件にどれだけ人を張るか、どこで打ち切るか、どの課に振るか、そういう配分の権限が強くなる。
つまり、権限が“直接殴る力”から“殴らせる力”に変わる。
現場の警察官から見れば、ここから急に「会議の匂い」がしてくる。
犯人側から見れば、顔を出してきたら少し面倒。
なぜなら、下っ端より雑ではなく、上層部ほど遠くもないからね。

警視正
ここからは、もう「偉い人」の匂いが出る。
警察庁の資料でも、都道府県警察の警視正以上は幹部警察官として扱われ、国家公務員とされると明記されている。
つまり、ここから先は“その県の一部署の人”というより、組織全体の一部として動く感じが強い。
署長、本部の部長級、そういう世界。権限は増える。
でも増えるのは、現場で好きに暴れる権限じゃなく、全体を回すための決裁権と人事に近い力だね。下から見れば神っぽい。でも上から見ればまだ中間。いちばん胃が痛い階級かもしれない。

警視長・警視監
ここまで来ると、もはや“個別事件の人”というより“組織の人”。
大きな県警のトップクラスや警察庁幹部に近い。
どの県警にどれだけ力を入れるか、どういう治安政策を回すか、そういう話になってくる。
警察庁は都道府県警察を指揮監督し、警視庁には警視総監、道府県警察には本部長が置かれて事務を統括すると警察庁も説明している。
つまりこの辺になると、権限はかなり強い。
ただし、その強さは手錠の強さじゃない。
予算、配置、方針、統括の強さだね。
現場の犯人が一番会いたくないのは、実はこの階級じゃない。
会う前に、もう配置で負けてるから。 

警視総監
東京都だけのトップ。全国でも一人。
ここまで来ると、もう刑事ドラマの登場人物というより制度の顔。
警察法でも警視総監は特別に置かれている。
権限というより、東京という巨大な警察機構をまとめる位置だね。
現場で何かやる人ではない。
でも、この階級が動く案件は、だいたい普通じゃない。
つまり権限の中身は「自分で捕まえる」じゃなくて、東京全体をどう動かすかを決めること。下から見れば頂点。
上から見れば、政治と世論に一番近い席でもある。
偉くなるほど自由になるように見えて、実は一番縛られる典型だね。

■これを覚えて君もクレーマーになろう!(付録3)

・留置場でクレームを入れる場所と方法

留置場でいちばん手前の窓口は、留置担当官や留置主任官。
要するに、その場の職員に直接言うルートね。実際、神奈川県警の被疑者取調べ監督の要綱でも、被疑者取調べに関する苦情や要望を受けた警察職員は、捜査員なら捜査主任官に、留置担当官なら留置主任官に報告し、その後、取調べ監督官や所属長に通知する流れになっている。つまり、「その場で言う」は建前上ちゃんと入口になってる。 

ただ、職員本人に言うだけだと、どうしても“内部処理”になりやすい。
だから正式にやるなら、次のルートが本命。

・留置業務管理者に対する苦情の申出

刑事収容施設法は、留置施設についても、留置業務管理者に対する苦情の申出の制度を置いている。しかも、法文上は口頭での苦情申出の規定まである。つまり、形式としては「書面だけ」じゃない。言っていいことになってる。

都道府県公安委員会への苦情の申出

これは警察法79条に基づく苦情申出で、各県警の手続一覧にも普通に載っている。大阪府警の手続一覧にも「都道府県公安委員会に対する苦情の申出」として、警察法と「苦情の申出の手続に関する規則」が根拠法令で載っている。つまり、留置場内の職員対応が気に入らないなら、署の中で完結させず、公安委員会へ持っていくルートがある。

留置施設視察委員会

埼玉県警の留置施設視察委員会の事務処理要領では、被留置者が委員との面接を希望した場合は“面接希望申出書”を出せるし、意見や提案も“意見・提案書”で視察委員会に送れる。しかも、面接は原則として面会室で行い、職員を立ち会わせない扱いになっている。もちろん必ず面接できるとは限らないが、職員本人に言いにくいことを、外部委員に流せるのは大きい。

その場で言うなら

留置担当官 → 留置主任官 → 留置業務管理者

外へ出すなら

公安委員会&留置施設視察委員会

しかも公安委員会ルートは、警察法ベースだから、ただの愚痴じゃなく正式な苦情申出として扱える。

刑務所・拘置所でクレームを入れる場所と方法

こっちは留置場より少し制度が整理されている。
法務省矯正局が案内している被収容者の不服申立て制度は、ざっくり言うと審査の申請→再審査の申請→事実の申告→苦情の申出の四本柱になる。 まず、処分そのものに不服があるとき。たとえば懲罰、信書の制限、面会の制限みたいなやつね。これは 審査の申請 をする。

第一次の審査は矯正管区長がやって、そこに不服があれば 再審査の申請 を法務大臣に出せる。法務省の説明でも、矯正管区長が第一次審査をし、その判断に不服がある場合は法務大臣に再審査を申請できるとされている。

次に、処分そのものじゃなくて、「職員がこういう違法・不当なことをした」「事実としてこういう問題があった」みたいな話。これは 事実の申告 がある。

都道府県警側にも「被留置者の再審査の申請及び事実の申告に関する規程」が存在しているし、刑事施設側でも不服申立ての正規手段として位置づけられている。つまり、単なる感想じゃなく、事実を公式に残す窓口があるわけだ。 

そして、処遇全般について広く言うなら 苦情の申出。
法務省矯正局の資料では、被収容者は法務大臣、監査官、刑事施設の長に対して、刑事施設における処遇全般について苦情を申し出ることができると明記されている。

ここが留置場との違いで、刑務所側は所長だけじゃない。

監査官にも行ける。最終的には法務大臣にも行ける。
という三段構えになってる。 

だから刑務所・拘置所は、こんな感じで覚えるといい。

処分への不服

審査の申請 → 矯正管区長

再審査の申請 → 法務大臣

職員の違法・不当行為を残す

事実の申告

処遇全般への不満

苦情の申出 → 刑事施設の長 / 監査官 / 法務大臣

要するに、留置場より少し“書面主義”で、外に伸びるルートがはっきりしてる。 

・現実にどう使うのか
制度だけ見れば、ルートはちゃんとある。ただ、現実はもっと冷たい。留置場なら、まずその場の職員に言う。でも、それで空気が良くなるとは限らない。だから、残したいなら書面。

しかも、相手の名前、日時、何をされたか、できれば第三者や物証も添える。ここがないと「言った言わない」で終わりやすい。制度がある以上、最初から愚痴ではなく記録として出す方がいい。

法務省や警察の仕組みを見ても、結局、正式ルートは書面や申出書ベースで動くからね。あと、留置場でいちばん現実的なのは視察委員会に流す。職員に直接ぶつけるより、まだ角が立ちにくい。刑務所側なら監査官や法務大臣ルートまで見据えて、まずは所長宛てで出すのが筋としてはきれい。

・隠ぺいされるよ!一番強いのは民意
とはいえ、普通にやっても“無視” “話を通さない” “誤魔化し” “時間稼ぎ”など普通に行われると思ってください。公人とはそういうもので、
ではどうするか。答えは表題の通り、民意です。
僕のこれは妄想になるかもしれませんし、未来では変わるかもしれません。
留置場では当番弁護士に伝えれば解決する可能性は高い。

しかし刑務所となるとそうはいかない。
いやそういう人が多いだろう。
留置課を含めて言うと、見えにくい違法・不当行為はだいたい四つに分かれる。
① 権利行使を遅らせる
② 記録の作り方で不利にする
③ 不利な情報は濃く、有利な情報は薄く扱う
④ 体調や精神状態を“処遇の問題”として流す
このへんね。実例や制度資料を当てると、かなり輪郭が出る。

まず留置課。
ここで一番現実的なのは、露骨な暴力じゃなく、接見や申出を“今じゃない”で削ることだと思っていい。実際、日弁連がまとめている接見妨害国賠の確定勝訴事例では、代用監獄で「指定書持参がない」などを理由に接見が拒否された事案があるし、検察庁舎内でも、昼食休憩中で取調べ中ではなかった被疑者への接見を拒み、違法と争われた事件がある。要するに、真正面から「弁護士に会わせません」と言うわけじゃない。理由をつけて遅らせる

しかも厄介なのは、苦情ルートそのものにも“温度差”があることだ。警察庁系の留置施設視察委員会の運用資料を見ると、被留置者が委員会に出す書面は封書で回付される建前だが、委員会からの回答は必ずなされるものではないと明記されている。書いたから何か起きる、ではない。さらに、書面が多いなどの場合には、警察本部の留置業務主管課職員が取扱いに協力して差し支えないとされている。つまり、外部ルートっぽく見えても、実務上は内部がかなり触る。ここに“気づかなさそうな違和感”がある。

あと、体調や精神状態。
警察は留置施設で月2回の健康診断をしていると警察白書で説明している。建前はきれい。けど、現実に揉めるのはその先だね。診断があることと、その人の不調がちゃんと拾われることは別の話だから。留置施設や刑事施設の視察委員会の報告を見ると、薬が合わない、元々飲んでいた薬と同じものが出ない、取扱い理由の説明が足りず精神的不安定につながる、といった苦情が繰り返し出ている。つまり、表向きは医療対応していても、本人から見ると「見てるだけ」「形式だけ」に見える余地が現実にある。

次に警察の捜査側。
ここで一番嫌なのは、調書を“完全な嘘”にするんじゃなく、“こっちの筋に合うように整える”こと。日弁連の取調べ問題事例では、警察官の誘導によって虚偽自白がなされた可能性が裁判で指摘された例や、2023年の覚醒剤事件であえて弁解を記載しない扱いが問題になった例が紹介されている。これ、派手じゃないけど相当効く。全部を書き換える必要なんてないんだよ。不利な部分を詳しく、有利な部分を薄く、弁解を落とす。これだけで、読んだ人間の頭の中に出来上がる被疑者像はかなり変わる。

さらに、違法までは行かなくても危ないのが、黙秘や否認を“態度が悪い”“非協力的”に変換する空気。日弁連が挙げている事例には、「泥棒に黙秘権あるか」と言われたケースまである。これはさすがに露骨だけど、もっと地味な形で起きる。たとえば、否認している人間の供述は細かく崩し、認めた供述は整理して見せる。結果として、最初からストーリーが一方向に流れる。

検察はもっと静かで嫌だ。
ここは殴らない。怒鳴らないことも多い。代わりに、証拠と供述の“見せ方”で勝ちに来る。日弁連の再審Q&Aでも、弁護士が見られる証拠は原則として検察官が裁判に出そうとする証拠に限られ、起訴前は一切見られないと整理されている。要するに、見せるか見せないかの主導権が向こうにある。この時点で、既にかなり強い。

しかも、その主導権が悪い方向に使われた例は普通にある。大阪地検特捜部の証拠改ざん事件はもちろん派手だけど、もっと本質的なのは、日弁連が湖東事件で指摘しているように、無罪方向の重要証拠が警察から検察庁に送致されていなかったとか、再審段階になって初めて有利な証拠が出てきた、という種類の問題だと思う。これは改ざんほど分かりやすくない。でも、実務的にはこっちの方がよほど怖い。作る必要すらない。出さなければいいから。

刑務官のところは、殴る以外にもちゃんと“地味に違法”がある。
代表的なのは、秘密接見への介入。裁判所は、弁護士接見の場で革手錠の端を緊縛せず刑務官が把持したまま接見を実施したことについて、秘密接見を尊重する配慮義務に違反するとして違法と判断している。つまり、「会わせてはいる」。でも、会わせ方がおかしい。これも典型的な“気づきにくい違法”だね。

それから、信書や外部交通の扱い。
視察委員会の報告には、発受信の制限は慎重にすべきだという意見や、制限する相手方の氏名を告知しない場合には具体的根拠を記録に残すよう求める意見が出ている。裏返すと、制限の運用次第で、外とのつながりはかなり細くできてしまうってこと。しかもこれは、殴った痕みたいに外から見えない。やられる側だけがじわじわ効く。

だから結局、現実的に一番多いのは何か。
殴るとか蹴るとか、そういう分かりやすい悪ではなくて、
ちょっと待たせる
ちょっと書かない
ちょっと薄くする
ちょっと理由を説明しない
この“ちょっと”の積み重ねだと思っていい。

そして、この“ちょっと”は記録を取らないと消える。
警察改革の資料でも、苦情の適切な処理や監察の強化、情報公開の推進が改革テーマとして挙がっているくらいだから、逆に言えば昔からそこが弱かったわけだよね。派手な違法より、記録に残りにくい不当の方が、よほど日常的で、よほど修正しにくい。

要するに、こういうことだと思う。

留置課は、会わせないより会わせるまで時間を削る
警察は、全部嘘にするより都合よく整える
検察は、改ざんより出し方を握る
刑務官は、露骨に殴るより権利の使い方を細くする

現実で一番嫌なのは、だいたいこのへん。この辺で違法性を疑わないと、あれよあれよと負け戦になるのだ。8章の通りノートに記録して然るべき機関に相談は必須です。

あとがき

無政府主義(アナーキズム)を指す警察の隠語として、「クロハタ(黒旗)」が使われています。 ただ現代では若い警察はそのスラングも知らないかも知れないですね。

僕はずっと疑問に思っているのですが「なぜ、他人に裁かれなくてはならないのだろう」という矛盾です。多くの人は例えば「殺人」の被害者を哀れみますが「被害者は辛いだろうから億万長者にしてあげて、愛する者を失った悲しみを癒そう」と寄付したりしません。

ただ「正義」をかざして、SNSなどに「こいつはクズだ」と自分の自家発電にいそしむわけです。

結局どの先進国も事件は出世であったり、保身であったり損得が生まれる以上、犯罪者も誰かのエサであると思うのですよ。

 この本では、僕は“幼卒”とへりくだって称していますが、あながち間違いではなく自ら勉強しようと決めたのは30後半から。ドラクエのステータス上げのような感じです。
“かしこさ”が致命的に欠乏しておりましたので。

でもかしこさが足りない時は所謂“やから”であったり“クレーマー”だったりするのが、心理学だったり、行政法(各公務員法)だったりを、ざっくりとでも勉強してから公務員さんと話をしたり、もしくは児童だった頃関わった警察だったり、身近な人で言えば先生なんかもそうですね。思い出せば「むっちゃ違法行為やん」とか「いやー、こいつ、かましてんなー」とか見えてきます。

実践(クレーム)だったりをいれて、ダメなら何処がダメだったのか反省していると、だんだん「あぁ。所詮こんなものか」と気づけるようになってきます。

難しく考えないで、この本を読んだらよく分からない専門用語が出てくると思います。
是非勉強し、実践してください。実践できない知識は意味がない。

データを見れば人なぞ、食事、睡眠、運動を極めれば概ね頭も体も成長するし、メンタルや不安もある程度は自分で改善できますよ。

この本を手にとってもらうのが、48なのか、仮面後なのか、はたまた懲役太郎さんが次のお務め対策で読んでもらえるのかは分かりませんが、なにかのお役にたてましたらなによりです。

凛1129

コメント

新着情報

2026.04.26
2026.04.25
タイトルとURLをコピーしました